05CHAPTER 05
【重要】屋根に乗らない・下に入らない・言われるままに契約しないための注意点
カーポートの屋根には、絶対に乗らないで
ここがいちばん大事なところ。カーポートの屋根は、人が乗る前提の作りではないの。体重をかけると、そのまま踏み抜いて落ちてしまうんだよ。落ち葉を取りたい、雪を下ろしたい——気持ちは分かるけれど、上に乗るのだけはやめてね。落ち葉は、地面から柄の長い道具でとどく範囲だけにしておいて。とどかないところは、頼んだほうがずっと安全なの。同じ理由で、はしごや脚立をかけて屋根の上をのぞきこむのも危ないよ。片手がふさがった状態で高いところにいるのが、いちばん落ちやすい形だからね。
こわれたパネルの下に入らない・近づかない
台風や雪のあと、割れたパネルが落ちかけたままぶら下がっていることがあるの。その下を通らない、車を出し入れしない、子どもやペットを近づけない——この3つを守ってね。屋根のパネルは軽いけれど、高いところから落ちてくれば十分にけがをするし、割れた縁は思っているより鋭いの。落ちたかけらを拾うときも、厚手の手袋を使ってね。それから柱が傾いているときは、そのカーポート全体から離れて。支える力が弱っているということだから、次の風や雪で一気に倒れることがあるの。車をその下に停めるのもやめておいてね。
自分で直そうとしないほうがいい理由は2つ
「屋根のパネルを買ってきて自分で張り替えられないかな」と思うことがあるかもしれないね。でもやめておくほうが安全だよ。理由は金額ではなく、高いところでの作業と風のこわさの2つなの。作業は、はしごや脚立に乗って、両手でパネルを持って、上を向いて留め具をさわる形になるの。手がふさがった状態で体を支える場面が必ず出てくるから、落ちる危なさがとても高いんだよ。しかも屋根のパネルはとても軽くて面積が広いから、作業中に少しでも風が吹くと凧のように持っていかれるの。持っていかれた先には、自分の車も、となりの家の窓もあるかもしれないよね。留め方にも決まりごとがあって、留め具はだいたい5山ごとに打つ、穴は谷ではなく山のところに開けるといった作法があるの。ここを外すと雨がもるし、風で飛びやすくもなるんだよ。
⚠️自分でやっていい範囲は、ここまで:①地面に落ちたかけらを、厚手の手袋で拾う ②こわれた場所の写真を撮る(近づきすぎずに) ③まわりに人が入らないようにする ④型番のシールを探して写真に撮る——この4つだけにしてね。ブルーシートをかけに屋根へ登る、落ちかけたパネルを引っぱって外す、傾いた柱を押して直そうとするのは、どれもけがのもとなの。雪が積もっているときは、下ろすより先に近づかないことを選んでね。雪はとても重くて、落ちてくると人が埋まることがあるの。
「屋根が浮いていますよ」から始まる勧誘に気をつけて
台風や大雪のあとは、外まわりの工事をすすめる訪問がとても増えるの。気をつけたい声のかけ方には、いくつか決まった形があるよ。近くで工事をしていて気づいたのでお知らせに来ました、無料で点検します、火災保険を使えば自己負担なしで直せます、いま契約すれば足場代がただになります——こうした言い方だね。とくに気をつけたいのが、保険の話を前面に出してくるやり方なの。保険金の請求は、原則として契約している本人が行うもので、本人に代わって請求そのものを行えるのは弁護士に限られると説明されているよ。だから「代わりに手続きをしてあげます」と持ちかけて、受け取った保険金から高い手数料を求める形は、あとでもめごとになりやすいの。実際の修理でも、本当に必要な範囲を超えた工事を勧められることがあるよ。
🛡️その場で決めないための、たったひとつのルール:訪ねてきた人に何を言われても、「家族と相談してからにします」でいったん終わりにする。これだけでいいの。そのうえで①名刺をもらって会社名と所在地を控える ②自分から地元の外構やエクステリアの会社に連絡して、あらためて見てもらう——この2つを足せば、ほとんど防げるよ。もし訪問販売で契約してしまっても、原則として契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができるの。ただし決まりから外れる場合もあるから、自分の場合に当てはまるかを先に確かめてね。困ったときは消費者ホットライン188(いやや)に相談してみて。近くの相談窓口につないでもらえるよ。
飛んでいったパネルが、よその家に当たってしまったら
これは考えたくないことだけれど、先に知っておくと落ちついて動けるから書いておくね。自分のカーポートの部材が飛んで、となりの家や車をきずつけてしまったとき、まずやることは相手の安全を確かめることと写真を撮ること。そしてその日のうちに、自分が入っている保険の会社へ連絡することだよ。住まいの保険には、他人にけがをさせたり物をこわしたりしたときのための仕組みが付いていることがあるの。自分で「いくら払います」と約束してしまう前に、保険会社へ相談するのが大事なところ。逆に、よそから飛んできたもので自分のカーポートがこわれたときも同じで、まず写真、それから自分の保険会社へ連絡という順番になるよ。
雪の多い地域で、気をつけたいこと
雪の重さは、思っているよりずっと大きいの。カーポートには「どれくらいの雪に耐えられるか」の目安が決められていて、それを超えると変形したりつぶれたりするよ。大雪の予報が出たら、まず車をカーポートの下から出しておくのがいちばん確実な備えなの。雪下ろしをするなら、屋根に乗らずに、地面から柄の長い道具でとどく範囲だけにしてね。とどかないところは無理をしないで。そして屋根がすでにたわんでいるなら、その下には入らないでね。たわんでいるところに人が入るのが、いちばん危ない形なの。雪が落ちついてから、あらためて見てもらってね。
こんな点に気をつけてね
- 01屋根に乗らない — 人が乗る前提の作りではないの。体重をかけると踏み抜いて落ちてしまうよ
- 02こわれたパネルの下に入らない — 落ちかけたパネルの下は通らない・車を出し入れしない・子どもを近づけない
- 03直す前に写真を撮る — 台風や雪の被害なら保険の話になることがあるの。直したあとでは説明できなくなるよ
- 04「今日決めれば安く」は聞き流していい — その場で契約しないだけで、ほとんどのもめごとは防げるの
- 05保険の手続きを人まかせにしない — 請求は原則として契約者本人が行うもの。高い手数料の話が出たらいったん持ち帰って
- 06傾いた柱の下に車を停めない — 支える力が弱っているサインだよ。次の風や雪を待たずに見てもらってね