VOL. 205 2026 · JULY ISSUE ペンキ・塗料の処分 比較ガイド

ペンキ・塗料の処分方法と捨て方ランキング

結論:ペンキの処分でいちばん大事なのは、水性か油性かよりも 「液体のままでは出せない」 ということだよ。中身を 固めるか乾かしてしまえば、多くの自治体で 燃えるごみや燃えないごみ として受け付けてもらえるの。少量なら 新聞紙やいらない布に薄く塗り広げて屋外で乾かす だけで無料。量が多いなら、ホームセンターや通販で 500円〜1,500円くらい で買える 塗料処理剤(固化剤) を混ぜて固めるのが定番だよ。空になった缶は 金属ごみや資源、一斗缶は 粗大ごみで1本300円〜500円 の例があるの。逆に、一斗缶が何本も あるときや 仕事で使った塗料 は自治体では受け取ってもらえないから、専門の業者に相談することになるよ。油性のしみた布は自然発火の心配がある という、意外と知られていない注意点もあるんだ。「費用・手間と時間・安全・確実さ・環境へのやさしさ」の5基準で、あなたに合う手放し方をまとめたよ。

平均閲覧時間:約9分

  • 01液体のままは出せない — 少量は塗り広げて乾かす、多いなら固化剤(500円〜1,500円の例)で固めてね
  • 02缶は空にして乾かせば金属ごみ・資源 — 一斗缶は粗大ごみ 1本300円〜500円の例だよ
  • 03油性がしみた布は放置しない — 自然発火の心配があるの。外壁塗装を頼むときの相場もどうぞ

01CHAPTER 01

ペンキ・塗料は何ごみ?液体のままでは出せない理由と費用の目安

結論:ペンキは中身を固めるか乾かしてから出すのが基本だよ。そうすれば多くの自治体で、燃えるごみ燃えないごみとして受け付けてもらえるの。逆に言うと、液体のまま缶ごと出すのはほとんどの自治体で受け付けてもらえないということ。理由は想像がつくと思うけれど、収集車の中でこぼれるとほかのごみを汚してしまうし、油性のものは引火の心配もあるからなんだ。だからこの品目は「何ごみか」を調べる前に、まず中身を液体でなくすところからが出発点になるの。ここが、ほかの粗大ごみとはちょっと違うところだね。

やり方は量で決まるよ。刷毛にちょっと残ったくらいの少量なら、新聞紙やいらない布に薄く塗り広げて、風通しのよい屋外で乾かすだけ。乾いてしまえば燃えるごみで、費用は0円だよ。缶に半分くらい残っているような量なら、塗料処理剤(固化剤)の出番。ホームセンターや通販で、30g入りの小さなものから500g入りまであって、500円〜1,500円くらいで手に入る例が多いの。混ぜて固めれば、あとは自治体のルールに沿って出せるよ。そして一斗缶が何本もあるとか仕事で使ったという場合は、家庭のごみとしては出せないから、塗料の専門業者や産業廃棄物の許可を持つ業者に相談することになるの。ちなみに、塗料の回収そのものを受け付けていない自治体もあるから、そこは先に確かめてね。ほかの品目の捨て方は処分・回収の一覧、燃料の考え方が近いものは灯油の処分、大きなものの出し方全般は粗大ごみの出し方にまとめているよ。

少量を乾かす

0円。新聞紙やいらない布に薄く塗り広げて、屋外で乾かしてから燃えるごみへ。いちばん手軽な道だよ。

塗料処理剤(固化剤)

500円〜1,500円くらいの例(30g〜500g入り)。水性は3〜4分、油性は水を加えて4〜5分が固まるまでの目安だよ。

空き缶(小さい缶)

無料。中身を空にして乾かせば、金属ごみ・かん・不燃ごみへ。区分の呼び方は地域でさまざまだよ。

一斗缶(空)

粗大ごみで1本300円〜500円の例。大きさから粗大ごみ扱いになる自治体が多いの。

塗料の専門業者

一斗缶1本あたり2,500円〜3,200円くらいの例。大量のときや、仕事で使った分の出口だよ。

不用品回収業者

一斗缶1本あたり4,000円〜の例(地域によっては5,000円程度の例も)。ほかの不用品とまとめたいとき向きだね。

料金は「目安」だよ:ここに書いた金額は2026年7月時点で自治体やお店が公表している例をならべたものなの。区分も金額も地域やお店でかなり変わるから、実際の手数料はお住まいの自治体や各店の案内で確認してね。まずは分別辞典で「ペンキ」「塗料」を引くのが近道だよ。そのとき、中身が入ったままでも受け付けるのか缶はどの区分になるのかの2点まで読んでおくと、当日に困らずにすむの。

缶1本あたりの費用をひと目で比較

自治体の粗大ごみ(空の一斗缶)約300〜500円
塗料の専門業者約2,500〜3,200円
不用品回収業者約4,000〜5,000円

横軸は0〜5,000円。どれも「一斗缶1本あたり」の目安をそのまま並べたものだよ。粗大ごみは中身を空にして乾かした缶が対象で、業者の料金は中身が残ったまま引き取ってもらう場合の例だから、そもそも出せる条件が違う点に気をつけてね。

ペンキの処分の費用かんたん試算(めやす)

手放し方をタップすると、すぐ下に費用のめやすが出るよ(送信ボタンはいらないの)。上で紹介した目安を、そのまま表示するざっくり計算だよ。

  • どうやって手放す?
費用のめやす:0円(新聞紙やいらない布に塗り広げて乾かす/乾いたら燃えるごみの例)
※本文で紹介した目安をそのまま表示するざっくり計算だよ。地域やお店、塗料の種類・量・缶の大きさで変わるから、実際の金額や区分は自治体の案内や各窓口・見積もりで確認してね。

02CHAPTER 02

ペンキ・塗料の処分方法ランキング7【2026年7月】

編集部が「費用・手間と時間・安全・確実さ・環境へのやさしさ」の5基準で、多くの人にとって失敗しにくい順に並べたよ。あなたの塗料の量・種類(水性か油性か)・家庭で使ったか仕事で使ったかで選んでね。料金や区分は目安で、地域やお店で変わるよ。どの方法でも共通なのは、液体のままでは出せないことと、作業は風通しのよい屋外で、火の気のないところですることだよ。

目的で絞り込み
比較
1

新聞紙や布に塗り広げて乾かしてから家庭ごみへ(少量)

少しだけ残ったときの基本。買うものもなく、その日のうちに片づくよ

費用 0円 向く人 刷毛や缶の底に少し残った 注意 油性がしみた布は放置しない
編集部おすすめ迷ったら
DIYでひと部屋塗ったあとに残るくらいの少量の塗料なら、これがいちばんかんたんで、しかも0円だよ。やり方は、新聞紙やいらない布に薄く塗り広げて、風通しのよい屋外でしっかり乾かすだけ。乾いて固まってしまえば、多くの自治体で燃えるごみとして受け付けてもらえるの。厚く盛ると中まで乾かないから、できるだけ薄く、何枚かに分けて広げるのがコツだよ。水性なら乾きが早くて扱いやすいし、油性でもこの方法は使えるの。ただ、油性の塗料がしみた布はそのまま袋に入れて放置しないでね。油が酸化するときの熱がこもって、自然発火につながった火災の事例が報告されているの。乾かすときは重ねずに広げて、乾き切るまでは屋外に置いておこう。すぐに片づけたいときは、水を入れた容器にしずめてから処理する方法もあるよ。乾いたかどうかは、指で押してみてへこまなければ大丈夫。雨に当たらない場所を選んでね。
4.7
比較
2

塗料処理剤(固化剤)で固めてから出す(量が多いとき)

缶に残ったぶんの定番。数分で液体が固体になるよ

費用 500円〜1,500円くらいの例 向く人 缶に半分くらい残っている 注意 かさが2倍にふくらむことがある
缶に半分くらい残っているような量には、塗料処理剤(固化剤)を使うのが定番だよ。残った塗料に混ぜると液体が固体に変わる粉状の薬剤で、ホームセンターや通販で手に入るの。容量は30g入りの小さなものから500g入りまであって、500円〜1,500円くらいで買える例が多いよ。使い方は、缶の中の塗料に加えて棒でよくかき混ぜるだけ。固まるまでの時間は水性の塗料でおよそ3〜4分油性の塗料はかき混ぜてから水を加えて4〜5分というのが目安だよ。ニスの処理にも使えるの。ここで大事な注意がひとつ。固化剤を入れると塗料のかさが2倍くらいにふくらむことがあるんだ。缶いっぱいに残った状態で直接入れるとあふれてしまうから、缶が半分以上埋まっているなら、いらないバケツや厚手の袋に移してから固めてね。固まったあとの出し方は自治体によって燃えるごみだったり燃えないごみだったりするから、分別辞典で確認しよう。混ぜるのも屋外で、手袋をしてね。
4.5
比較
3

空になった缶を資源・金属ごみ・粗大ごみで出す

中身を片づけたら必ず残るのが缶。ここまでで一区切りだよ

費用 無料〜(一斗缶は300円〜500円の例) 向く人 中身を固めた・乾かし終わった 注意 少しでも残っていると断られる例
中身を片づけたら、最後に残るのがだよね。小さな缶なら、塗料が残っていない状態まで乾かしてから金属ごみ・かん・不燃ごみとして出せることが多くて、費用は無料だよ。区分の呼び方は「かん」「金属類」「燃やせないごみ」など地域でさまざまだから、分別辞典で確かめてから出してね。ポイントは中身が少しでも残っていると受け付けてもらえないことがあるということ。ヘラでかき出して、内側に残った膜は乾かしてしまうのがいちばんかんたんだよ。困るのが一斗缶で、大きさから粗大ごみ扱いになる自治体が多く、1本300円〜500円程度の手数料がかかる例があるの。ふたが金属で本体がプラスチックというように素材が混ざっているものは、分けられるところまで分けてから出そうね。ひとつ、やらないでほしいのが缶の内側をシンナーで洗い落とすこと。揮発した溶剤を吸い込む危険があるし、洗ったあとのシンナーの行き場にも困るの。乾かして固めるほうがずっと安全だよ。
4.3
比較
4

塗り切って使い切る・必要な人にゆずる

捨てるものを増やさない道。未開封なら喜ばれることも

費用 無料 向く人 未開封・買いすぎた・まだ新しい 注意 油性は送れないことが多い
そもそも捨てないですむなら、それがいちばんだよね。塗料は開けてしまうと少しずつ固まっていくものだから、使い切ってしまうのが結局いちばんきれいな終わり方なの。物置の棚、犬小屋、プランターの木枠、玄関まわりの小物——ついでに塗れるところを探してみると、案外なくなってしまうものだよ。未開封のものや、開けたばかりでたっぷり残っているものなら、DIYをする知人にゆずるという道もあるの。地域のゆずりあいの掲示板を用意している自治体もあるから、のぞいてみてね。ただし、ゆずったり送ったりするときは注意点があるよ。油性の塗料やシンナーは引火性のあるものだから、宅配便では送れないことが多いの。送る前に必ず配送のルールを確かめてね。手渡しできる相手を選ぶのがいちばん確実だよ。それから、いつ買ったものか、開けているかどうかを正直に伝えること。古い塗料は分離していたり固まりが混ざっていたりして、そのまま使うときれいに塗れないの。ふたが変形しているもの、においが変わっているものは、ゆずらずに処分に回そうね。
4.1
比較
5

買ったお店や塗料販売店に引き取りを相談する

自治体が受け付けないときの相談先。まずは電話からだよ

費用 お店による(無料の例も有料の例も) 向く人 自治体が受け付けない・自信がない 注意 引き取りの義務はないの
自治体が塗料そのものを受け付けていない地域もあるし、「固めるのが自分でできるか不安」ということもあるよね。そんなときは、買ったお店や塗料を扱っているお店に相談してみるという道があるよ。塗料をよく知っているお店なら、その塗料に合った処理のしかたを教えてくれることもあるし、お店によっては引き取りを受けている例もあるの。塗料処理剤を売っているのも同じお店だから、「これに合う固化剤はどれ?」と聞けるのも心強いところだね。ただし正直に言うと、お店に引き取りの義務があるわけではないの。受けてくれるかどうか、無料か有料かはお店ごとの判断だから、持ち込む前に必ず電話で確認してね。缶を車に積んでから断られると、行き場のないものを持って帰ることになってしまうからね。聞いておきたいのは①引き取ってもらえるか ②料金 ③自分の店で買ったものだけという条件があるか ④中身が入ったままでもいいかの4つだよ。塗装を業者に頼む予定があるなら、工事のときに一緒に引き取ってもらえないかを相談してみるのも手だね。外壁・屋根の塗装を検討中ならあわせてどうぞ。
3.9
比較
6

塗料の専門業者・産業廃棄物の許可業者に頼む(大量・仕事で使った分)

一斗缶が何本もあるときの正しい出口。仕事で使った分はこちら

費用 一斗缶1本 約2,500〜3,200円の例 向く人 大量・一斗缶・仕事で使った 注意 家庭用と事業用で出せる先が違う
家庭で固化剤を使って固められるのは、せいぜい数缶ぶんまでだよ。一斗缶が何本もあるとか、リフォームや塗り替えで大量に余ったというときは、無理に自分で処理しようとしないでね。そういうときの出口が、塗料を扱う専門の業者や、産業廃棄物の収集運搬の許可を持つ業者なの。費用の目安は一斗缶1本あたり2,500円〜3,200円くらいの例があるよ。金額に幅があるのは、中身の種類や量、運ぶ距離で変わるからなの。そしてここがとても大事なところ。仕事や事業で使った塗料は産業廃棄物になるから、たとえきちんと固めても自治体では処分できないの。お店や工務店として塗料を使ったなら、家庭ごみの流れには乗せられないということだね。家庭で使った分と仕事で使った分では、出せる先が違うと覚えておいてね。相談するときは、塗料の種類(水性か油性か、ニスやシンナーが混ざっていないか)・缶の数と大きさ・中身がどのくらい残っているかを伝えると、見積もりが早いよ。塗り替え工事を頼むなら、屋根の修理や外壁の工事とあわせて相談してみるのもいいね。
3.8
比較
7

不用品回収業者にまとめて頼む

物置ごと片づけたいときに。許可の確認は必ずしてね

費用 一斗缶1本 約4,000円〜の例 向く人 物置や家財をまとめて片づける 注意 一般廃棄物の許可を確認
塗料だけを引き取ってもらうと割高になりやすいから、業者に頼むのは物置や家財をまとめて片づけたいときが中心だよ。費用の目安は一斗缶1本あたり4,000円〜、地域によっては5,000円程度という例もあるの。専門の業者より高めになりやすいけれど、ほかの不用品と一度に運び出してもらえるのが強みだね。申し込むときは、塗料の種類(水性か油性か)・缶の数と大きさ・中身がどのくらい残っているかを先に伝えてね。受け付けの可否や料金が変わることがあるし、塗料は受け付けないという業者もあるの。いちばん大事なのは業者選びで、家庭ごみの収集運搬には市区町村の一般廃棄物処理業の許可(または委託)が必要だよ。「無料回収」をうたって回るトラックに積み込んだ後、運搬費や処分費の名目で高額を請求されるトラブルが報告されているし、不法投棄につながった事例もあるの。国民生活センターへの不用品回収の相談は2018年度1,354件→2021年度2,231件と増えているよ。許可の有無と、総額の見積もりを必ず確認してね。くわしくは不用品回収の費用相場と業者の選び方もどうぞ。
3.5

※ 評価は編集部による5基準(費用・手間と時間・安全・確実さ・環境へのやさしさ)の総合判断だよ(2026年7月時点)。料金・区分は目安で、自治体やお店、塗料の種類・量・缶の大きさで変わるよ。最新の情報は各自治体・各店の公式で確認してね。

03CHAPTER 03

ペンキの手放し方の選び方(=失敗しない5基準)

このランキングは、ペンキの処分で迷いやすい5点を基準にしてるよ。残っている量・水性か油性か・家庭で使ったか仕事で使ったか・急いでいるかに合わせて、重視する基準を決めると選びやすいの。

① 量(ここが最初)

刷毛に少しなら乾かすだけ。缶に半分なら固化剤。一斗缶が何本もあるなら業者へ、と量で道が決まるよ。

② 費用

乾かすだけなら0円。固化剤は500円〜1,500円くらいの例。一斗缶を業者に頼むと1本2,500円〜が目安だよ。

③ 水性か油性か

どちらも固めるのは同じ。ただ油性は排水に流さない、しみた布を放置しない、という注意が増えるの。

④ 家庭用か事業用か

仕事で使った塗料は産業廃棄物。固めても自治体には出せないから、許可のある業者に頼むことになるよ。

⑤ 安全と環境

作業は屋外・火の気のないところで。排水に流さない、シンナーで洗わない、この2つは守ってあげてね。

04CHAPTER 04

状況別おすすめ早見表

「結局どれを選べば?」を一発で。あなたの状況にいちばん合う手放し方はこれだよ。上の絞り込みボタンと同じ分け方だから、気になる行のボタンを押すとその方法だけを見られるよ。

刷毛や缶の底に少しだけ残った

0円ですぐ

推し新聞紙や布に塗り広げて乾かす

薄く広げるのがコツ。油性がしみた布は袋に入れて放置しないでね。

缶に半分くらい残っている

数分で固体に

推し塗料処理剤(固化剤)

500円〜1,500円くらいの例。かさが2倍になることがあるから別の容器に移してね。

中身は片づいて缶だけ残った

無料で出す

推し金属ごみ・かん・不燃ごみ

小さな缶なら無料の例。一斗缶は粗大ごみで1本300円〜500円の例だよ。

未開封・買いすぎただけ

捨てずに活かす

推し使い切る・ゆずる

ついでに塗れる場所を探してみて。油性は宅配便で送れないことが多いよ。

自治体が塗料を受け付けていない

まず相談

推し買ったお店・塗料販売店

引き取りの義務はないから、持ち込む前に必ず電話で確認してね。

一斗缶が何本も・仕事で使った

正しい出口へ

推し塗料の専門業者・許可業者

一斗缶1本2,500円〜の例。事業で使った分は自治体に出せないの。

05CHAPTER 05

【重要】ペンキの処分で気をつけたい「自然発火」「排水」「悪質業者」

油性がしみた布を、袋に入れて放置しないでね

この記事でいちばん知ってほしいのが、ここだよ。塗料がしみこんだ布やウエスは、自然に発火することがあるの。塗料に使われている油は空気にふれて酸化するときに熱を出す性質があって、その熱が袋の中にこもると温度が上がっていくんだ。実際に、塗料をふき取ったウエスを袋に入れて放置していたところ、自然発火と思われる火災が起きた事例が報告されているよ。塗料メーカーも注意を呼びかけているの。火を使っていないのに燃える、というのは想像しにくいけれど、条件がそろえば起こりうることなんだ。だから、こう覚えておいてね。①乾かすときは重ねずに広げる ②乾き切るまでは屋外に置く ③すぐ片づけたいときは水を入れた容器にしずめる ④ポリ袋にまとめて部屋の中に置かない。この4つで防げるよ。乾いて固まってしまえば心配はいらないから、「乾き切るまでの数時間」だけ気をつけるという感覚でいてね。それと、シンナーなどの有機溶剤は消防法で危険物(第4類第1石油類)に位置づけられているから、たくさんためこまないことも大事だよ。使いかけを何年も物置に置いておくより、早めに片づけてしまうほうが安心なの。灯油の処分消火器の処分も、考え方が近いから参考になるよ。

火まわりで、これだけは:しみた布は広げて乾かす——重ねない・袋に入れて放置しない ②乾き切るまでは屋外に——直射日光の当たる車内や物置の中は温度が上がるからやめてね ③急ぐなら水にしずめる——酸化が進まないから安全だよ ④使いかけをためこまない——シンナーなどの溶剤は消防法の危険物なの。作業のときは手袋をして、においがこもらないよう窓を開けるか屋外でやってね。においで気分が悪くなったら、すぐに風通しのよいところへ移動して休んでね。

排水口に流さない・シンナーで洗わない

「水性なら水に溶けるし、流してもいいのでは?」と思うかもしれないよね。大量の水と一緒に少しずつなら流せると案内している情報もあるの。でも編集部としては、流さずに固めて出すほうをおすすめしたいな。理由は2つあって、ひとつは排水管の中で固まって詰まりの原因になること。塗料はもともと「乾いて固まる」ためのものだから、管の内側で少しずつたまっていくの。もうひとつは下水を通じて環境に出てしまうこと。せっかく固める道具が500円くらいで買えるのだから、そちらのほうが気持ちよく終われると思うんだ。油性の塗料は絶対に流さないでね。水に溶けないから、詰まりの原因になるうえ、油分がそのまま流れていってしまうの。同じ理由で、缶の内側をシンナーで洗い落とすのもやめてほしいな。揮発した溶剤を吸い込む危険があるし、洗ったあとのシンナー自体がまた処分に困るものになるからね。缶に残った膜は乾かしてしまうのがいちばんかんたんで安全だよ。刷毛やローラーも、水性なら水で、油性なら少量のうすめ液で洗ってから、洗った液は新聞紙にしみこませて乾かすと、流さずに片づけられるよ。もし詰まらせてしまったときは、水回り修理のページに相場をまとめているから見てみてね。

「無料回収」トラックと無許可業者に注意

これだけは確認:市区町村の一般廃棄物処理業の許可(または委託)があるか——家庭の不用品の収集運搬に必要な許可で、産業廃棄物の許可だけでは家庭ごみを扱えないの ②「無料」をうたっていないか——積み込み後に運搬費・出張費の名目で高額請求する手口が典型例 ③総額の見積もりを書面でもらえるか。国民生活センターには不用品回収サービスの相談が2018年度1,354件→2021年度2,231件へ増えたという報告があるよ。「詰め放題プランのつもりが、当日は荷台の囲いの高さまでしか載せられないと言われた」という事例も出ているの。困ったら消費者ホットライン「188(いやや)」へ。訪問での契約は特定商取引法のクーリング・オフ(8日間)の対象になる場合もあるから、書面は保管してね。

塗料は「捨てにくいもの」という意識が強いぶん、家の前を回ってくるトラックに声をかけたくなりやすい品目でもあるの。でも、思い出してほしいのは、少量なら0円、缶に半分でも固化剤500円くらいで片づくということ。急がなくて大丈夫だよ。もし業者に頼むなら、塗料を受け付けているかを先に聞いてね。塗料は扱わないという業者もあるし、当日に「これは載せられない」と言われてしまうと二度手間になるからね。不用品回収業者の選び方に見分け方をくわしくまとめているから、ほかの不用品とまとめて頼む前に読んでみてね。

こんな点に気をつけてね

  • 1しみた布は広げて乾かす——袋にまとめて放置しないでね。自然発火の事例が報告されているの
  • 2排水口に流さない・シンナーで洗わない——固めるほうが安全で、詰まりも防げるよ
  • 3「無料回収」トラックに急いで渡さない——少量なら0円で片づくの。困ったら188に相談してね

06CHAPTER 06

初めてでも安心・ペンキの手放し方3ステップ

むずかしく考えなくて大丈夫。量と種類を確かめる → 中身を固めるか乾かす → 缶を分けて出すの3ステップだよ。この品目は中身が先、缶はあとという順番さえ守れば、迷うところはほとんどないの。

  1. 量と種類を確かめる:まず缶を持ち上げて、どのくらい残っているかを確かめよう。ラベルを見て水性か油性かニスやうすめ液(シンナー)が混ざっていないかもチェックしてね。そして家庭で使ったものか、仕事で使ったものか。仕事で使った塗料は産業廃棄物になるから、ここから先は許可のある業者に相談する道になるよ。一斗缶が何本もあるときも、自分で処理しようとせずに業者へ相談してね。
  2. 中身を固めるか乾かす:少量なら新聞紙やいらない布に薄く塗り広げて、風通しのよい屋外で乾かす。缶に半分くらい残っているなら塗料処理剤(固化剤)を混ぜて固めよう(水性は3〜4分、油性は水を加えて4〜5分が目安)。かさが2倍にふくらむことがあるから、缶が半分以上埋まっているならバケツや厚手の袋に移してからね。作業は屋外・火の気のないところで、手袋をして。油性がしみた布は広げて乾かすのを忘れないで。
  3. 缶を分けて出す:中身が固まったら、自治体の分別辞典で「ペンキ」「塗料」を引いて、固まったものと缶それぞれの区分を確認しよう。小さな缶は乾かして金属ごみ・かん・不燃ごみ、一斗缶は粗大ごみ(1本300円〜500円の例)になることが多いよ。ふたと本体で素材が違うものは分けてね。塗料の回収そのものを受け付けていない自治体もあるから、そのときは買ったお店や塗料販売店、許可のある業者に相談しよう。

手放す前チェックリスト(これだけ確認すれば安心)

  • 缶にどのくらい残っているかを確かめた(少量/半分くらい/一斗缶が何本も)
  • 水性か油性か、ニスやうすめ液が混ざっていないかをラベルで確認した
  • 家庭で使ったものか、仕事で使ったものかをはっきりさせた(仕事で使った分は産業廃棄物だよ)
  • 自治体の分別辞典で「ペンキ」「塗料」の区分を確認した(そもそも受け付けているかも見た)
  • 作業する場所を決めた(屋外・火の気がない・風通しがよい・手袋を用意した)
  • 固化剤を使うなら、かさが増えても大丈夫な容器を用意した(缶が半分以上ならバケツや厚手の袋へ)
  • 油性がしみた布は広げて乾かす準備をした(袋にまとめて放置しない・急ぐなら水にしずめる)
  • 排水口に流さない・缶をシンナーで洗わない、と決めた
  • 業者に頼むなら、塗料を受け付けているか・一般廃棄物の許可・総額見積もりを確認した(困ったら188)

08CHAPTER 08

あわせて聞かれる質問(FAQ)

ペンキは何ごみになる?

結論:中身を固めるか乾かしてしまえば、多くの自治体で可燃ごみか不燃ごみとして受け付けてもらえるよ。ここでいちばん大事なのは、水性か油性かよりも「液体のままでは出せない」ということ。液体の塗料は収集車の中でこぼれたり、ほかのごみを汚したりするし、油性のものは引火の心配もあるからね。少量なら新聞紙やいらない布に薄く塗り広げて、屋外でしっかり乾かしてから燃えるごみへ。量が多いなら塗料処理剤(固化剤)で固めてから出すのが基本の流れだよ。中身が入ったままの缶を回収しない自治体もあるし、そもそも塗料の回収自体を受け付けていない自治体もあるの。呼び方も「廃棄物処理が難しいもの」「有害ごみ」など地域でさまざまだから、まずは分別辞典やごみ分別アプリで「ペンキ」「塗料」を引いて確かめてね。

水性ペンキと油性ペンキで捨て方は違う?

結論:どちらも「固めるか乾かしてから」が基本で、そこは同じだよ。違うのは扱いやすさなの。水性ペンキは水で薄まる性質があるぶん、新聞紙や布に塗り広げると乾きも早くて扱いやすいよ。ただ、大量の水と一緒に流していいと案内している情報もあるけれど、排水管の詰まりや環境への影響を考えると、流さずに固めて出すほうが安心だと編集部は思うな。油性ペンキは水に溶けないから、排水口に流すのは絶対にやめてね。詰まりの原因になるうえ、油分がそのまま流れてしまうの。油性は布や新聞紙にしみこませて、風通しのよい屋外で乾かしてから燃えるごみへ。このとき油性のしみた布は自然発火の危険があるから、まとめて袋に入れて放置しないでね。広げて乾かすか、水を入れた容器に入れて処理してね。

塗料処理剤(固化剤)はどこで買える?いくらくらい?

結論:ホームセンターや通販で買えて、500円〜1,500円くらいが目安だよ。塗料処理剤は、残った塗料に混ぜると液体を固体に変えてくれる粉状の薬剤なの。容量は30g入りの小さなものから500g入りまであって、量に応じて500円〜1,500円程度で手に入る例が多いよ。使い方はかんたんで、缶の中の塗料に加えて棒でよくかき混ぜるだけ。固まるまでの時間は、水性の塗料でおよそ3〜4分、油性の塗料はかき混ぜてから水を加えて4〜5分というのが目安だよ。ここで気をつけたいのが、固化剤を入れると塗料のかさが2倍くらいにふくらむことがあるということ。缶いっぱいに塗料が残っている状態で直接入れると、あふれてしまうの。缶が半分以上埋まっているなら、いらないバケツや厚手の袋に移してから固めてね。ニスの処理にも使えるよ。

ペンキの空き缶はどうやって捨てる?

結論:中身を空にして乾かせば、金属ごみや資源ごみで出せることが多いよ。小さな缶なら、塗料が残っていない状態まで乾かしてから金属ごみ・かん・不燃ごみへ。区分の呼び方は地域でさまざまだから、分別辞典で確かめてね。中身が少しでも残っていると受け付けてもらえないことがあるから、ヘラでかき出して、残った膜は乾かしてしまうのがコツだよ。困るのが一斗缶で、大きさから粗大ごみ扱いになる自治体が多く、1本300円〜500円程度の手数料がかかる例があるの。缶のふたが金属で本体がプラスチックというように素材が混ざっているものは、分けられるところまで分けてから出してね。缶の内側にこびりついた塗料をシンナーで洗い落とすのは、揮発した溶剤を吸い込む危険があるからおすすめしないよ。乾かして固めるほうがずっと安全なの。

大量に余ったペンキや一斗缶はどうすればいい?

結論:塗料を扱う専門業者や、許可のある回収業者に相談するのが現実的だよ。家庭で固化剤を使って固められるのは、せいぜい数缶ぶんまで。一斗缶が何本もあるとか、リフォームで大量に余ったというときは、無理に自分で処理しようとしないでね。費用の目安は、塗料の専門業者だと一斗缶1本あたり2,500円〜3,200円程度、不用品回収業者だと1本あたり4,000円〜、地域によっては5,000円程度という例もあるよ。金額に幅があるのは、中身の種類や量、運ぶ距離で変わるからなの。ここで大事なのが、仕事や事業で使った塗料は産業廃棄物になるということ。適切に固めても自治体では処分できないから、産業廃棄物の許可を持つ業者に頼むことになるよ。家庭で使った分と仕事で使った分では出せる先が違う、と覚えておいてね。

回収業者に頼むときに気をつけることは?

結論:許可の有無と、総額の見積もりを先に確かめてね。塗料は「なんとなく捨てにくいもの」だから、家の前を回ってくる無料回収のトラックに声をかけたくなることがあるかもしれないの。でも、積み込んだ後に運搬費や処分費の名目で高額を請求されるトラブルが報告されているよ。国民生活センターへの不用品回収の相談は2018年度1,354件から2021年度2,231件へ増えているの。家庭ごみの収集運搬には市区町村の一般廃棄物処理業の許可(または委託)が必要だから、まずそこを確認してね。申し込むときは、塗料の種類(水性か油性か)、缶の数と大きさ、中身がどのくらい残っているかを先に伝えておこう。受け付けの可否や料金が変わることがあるからね。訪問での契約はクーリング・オフ(8日間)の対象になる場合があるから、書面は必ず保管してね。困ったら消費者ホットライン「188」へ。