床下の湿気対策の比較

床下換気扇は必要?費用と選び方ランキング

結論:床下換気扇の話は、「つけるか、つけないか」から入ると必ず迷うの。先に見てほしいのはもっと手前——「もともと家に付いている床下の換気孔が、いま生きているか」だけなんだよ。木でできた家の床下には、建築基準法施行令の第22条で、外壁の床下の部分に、壁の長さ5メートル以下ごとに面積300平方センチメートル以上の換気孔を設けることが決められているの。つまり風の通り道は、建てたときからちゃんと用意されているということ。ところが暮らしていくうちに、物置・自転車・プランター・室外機・積んだ土でそこがふさがってしまうことがとても多いんだよ。入口がふさがったまま換気扇だけを足しても、入ってくる空気がないの。費用の手がかりもあって、電機メーカーが集まる業界団体の案内では、床下用の換気扇のメーカー希望小売価格の目安は、一般式の標準1セット(本体3台とコントローラー1つ)で約70,000円〜75,000円程度、取り付けの工事費は別途と書かれていたよ(2026年8月に確認)。そしてもうひとつ大事なのが、床下は自分では見えないから、点検を口実にした勧誘が起きやすいということ。「費用のめやす・自分でできる範囲・効きめの確かさ・急いで決めなくていいか・見えないところをどう確かめるか」の5つの見方で、7つの手だてを並べたよ。

読むめやす:約30分

最終更新日:2026年8月16日

  • 01換気扇より先に、換気孔を見る — 壁の長さ5メートル以下ごとに換気孔を設けることが決められているの。ふさがっていたら、そこを開けるのが先だよ
  • 02標準は3台1セットで案内されている — 「1台で足りますか」ではなく「どこに何台つけて、空気はどこから入ってどこへ抜けますか」と聞いてね
  • 03訪ねてきた相手からは、その日に買わない — 見てもらうこと自体は悪くないの。順番をひっくり返して、自分から連絡して来てもらってね

01CHAPTER 01

床下換気扇の仕組みと、要る家・要らない家

床下換気扇は、床下の空気を機械の力で入れ替える装置のこと。電機メーカーが集まる業界団体である日本電機工業会の案内では、「南側に設けた換気孔から外の空気を取り入れて、家の北側に換気扇をつけ、床下の湿った空気を強制的に外へ出すもの」と説明されているよ。ここで大事なのは、入口と出口がそろってはじめて空気が流れるということ。換気扇は、出口の側を助ける道具なんだよ。

その前に——家にはもともと換気の決まりがあるの

建築基準法施行令の第22条には、いちばん下の階の部屋の床が木造のときの決まりが2つ書かれているよ。ひとつは床の高さを、すぐ下の地面から床の上面まで45センチメートル以上にすること。もうひとつが外壁の床下の部分に、壁の長さ5メートル以下ごとに、面積300平方センチメートル以上の換気孔を設けて、そこにねずみが入らないようにする設備をつけることだよ。そしてただし書きとして、床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合などは、この決まりが当てはまらないとも書かれているの。

この条文から分かる、いちばん大事なこと:あなたの家の床下には、もともと風の通り道が用意されているということだよ。だから床下がじめじめしているとき、最初に疑うのは「換気扇が無いこと」ではなく「用意されていた通り道がふさがっていないか」なの。この順番をまちがえると、いちばん安くて効く手だてを飛ばして、いちばん高い手だてから入ってしまうことになるよ。

要る家・要らない家の見分け方

換気孔がふさがっている家

まず物をどけてね。ここを開けるだけで変わることがあるの。話はそのあとだよ。

まわりを塀や隣家で囲まれた家

換気孔が開いていても、外の風そのものが入ってこないことがあるの。機械の力が効いてくる形だよ。

地面が土のままの家

地面からずっと水蒸気が上がってきているの。換気だけでなく、地面を覆う手だても一緒に考えてみて。

床下がコンクリートの家

地面からの水蒸気が上がりにくい作りだよ。条文のただし書きにあたる形で、急いで足す話ではないの。

雨のあとだけ湿る家

原因が外にあることが多いの。雨どい・地面の傾き・側溝を先に見てみてね。

かびもにおいも出ていない家

言われて不安になっただけかもしれないの。まず写真で記録をとって、様子を見てからで大丈夫だよ。

手だてを、性格でくらべてみる

床下の湿気への4つの手だて(2026年8月時点の整理)
手だて電気向いている家気をつけたいこと
換気孔を開ける要らない前に物を置いている家まずここから。お金がかからないの
床下換気扇要る風が入りにくい家入口の換気孔とセットで働くよ
調湿材要らない音を出したくない家入れ替えが要るかを先に聞いてね
防湿工事要らない地面が土のままの家コンクリートの家には要らないの

費用のめやす(2026年8月時点)

本体の金額には、はっきりした手がかりがあるよ。日本電機工業会の案内には、加盟している各社のメーカー希望小売価格の目安として、一般式の標準1セット(床下用換気扇の本体3台とコントローラー1つ)で約70,000円〜75,000円程度、そして取り付けの工事費用は別途かかると書かれていたの(2026年8月に確かめたときの内容だよ)。

このページで、工事費まで含めた金額の幅を書いていない理由:工事の手間は、床下の高さ・点検口の大きさ・配管の多さ・電気をどこから引くかで大きく変わるの。同じ単位でそろえて比べられる目安を、こちらで用意できなかったから、数字を並べるのをやめておいたよ。そのぶん見積書の中身を分けて出してもらうことをすすめておくね。①本体の代金 ②取り付けの作業費 ③電気の配線工事 ④床下にもぐるための養生と片づけ ⑤追加費用が出るのはどんなとき——この5つが分かれていれば、2社の見積書を横に並べて比べられるようになるの。

どの手だてから考える?かんたん判定

いまの家にいちばん近いものをタップしてみて。すぐ下におすすめの手だてが出るよ(送信ボタンはいらないの)。金額は家ごとに変わるから、ここでは進む道だけを出しているね。

  • いまの家にいちばん近いのは?
おすすめの手だて:ふさがっている床下の換気孔を、まず開ける
家のまわりを1周して、床下の小さな窓が見えているか確かめてね。

02CHAPTER 02

床下の湿気への手だてランキング7【2026年8月】

編集部が「費用のめやす・自分でできる範囲・効きめの確かさ・急いで決めなくていいか・見えないところをどう確かめるか」の5つの見方で、先にやったほうがいい順に並べたよ。上から順にぜんぶ読む必要はないの。床下換気扇そのものを知りたいなら2位から訪ねてきた人にすすめられて困っているなら3位から読んでみてね。

目的で絞り込み
比較
1

ふさがっている床下の換気孔を、まず開ける

お金をかけずにできて、いちばん効くことが多い一手。まずここからだよ

費用 0円〜(置いてある物をどけるだけなら無料) 向く人 換気孔の前に物やプランターを置いている家 注意 ふさぐと、決まりぶんの換気が足りなくなる
編集部おすすめ迷ったら
実は、木でできた家の床下には、もともと換気の決まりがあるの。建築基準法施行令の第22条には、いちばん下の階の部屋の床が木造のとき、外壁の床下の部分に、壁の長さ5メートル以下ごとに、面積300平方センチメートル以上の換気孔を設けて、そこにねずみが入らないようにする設備をつけること、と書かれているんだよ(あわせて床の高さは、すぐ下の地面から床の上面まで45センチメートル以上とも決められているの)。つまり家を建てたときには、ちゃんと風の通り道が用意されていたということ。ところが暮らしていくうちに、その換気孔がふさがれてしまうことがとても多いの。よくあるのは、物置や自転車を換気孔の前に置いた/プランターや植木鉢を並べた/エアコンの室外機がぴったり前に来ている/ブロックや土を積んだ/落ち葉と雑草がたまった/あとから犬走りやウッドデッキを足した——このあたりだよ。ここがふさがったままで換気扇だけを足しても、入ってくる空気がないから、思ったほど動いてくれないの。だからいちばん最初にやってほしいのが、家のまわりを1周して、床下の小さな窓が全部見えているかを確かめること。しゃがんで、基礎のきわを目で追ってみてね。ふさがっていたものをどけるだけで湿りが軽くなった、というのは本当によくある話なの。お金がかからないうえに、そのあとの判断もしやすくなるから、ここを1位に置いたよ。
4.8
比較
2

床下換気扇をつける

このページの本題。南から入れて北から出す、が基本の考え方だよ

費用 本体の希望小売価格の目安 約7万〜7.5万円(工事費は別) 向く人 換気孔は開いているのに、床下がじめじめする家 注意 訪ねてきた相手からは、その場で買わない
編集部おすすめ
電機メーカーが集まる業界団体である日本電機工業会の案内では、床下用の換気扇について「南側に設けた換気孔から外の空気を取り入れて、家の北側に換気扇をつけ、床下の湿った空気を強制的に外へ出すもの」と説明されているよ。風の入口と出口をつくって、床下の空気を一方向に流す——これが基本の考え方なの。だから「換気扇を何台つけるか」より先に、「入口になる換気孔が生きているか」が大事になるんだよ(だから1位があの内容なの)。台数についても手がかりがあって、同じ案内には加盟している各社のメーカー希望小売価格の目安として、一般式の標準1セット(本体3台とコントローラー1つ)で約70,000円〜75,000円程度、そして取り付けの工事費用は別途かかると書かれていたよ(2026年8月に確かめたときの内容だよ)。標準が3台1セットで案内されているというのは、台数を考えるときのいい目安になるね。工事では電気を引く作業が入るし、床下にもぐって取り付けるから、家によって手間が変わるの。製品にはタイマーで動くもの、湿り具合を見て動くものがあるよ。ひとつだけ気をつけたいのは、効き方は家の作り・地面の湿り・風の通り道でかなり変わるということ。「これをつければ湿度が◯パーセント下がります」と数字で言い切る説明が出てきたら、その数字をどうやって測ったのかを聞いてみてね。
4.5
比較
3

床下の様子を、自分から頼んで見てもらう

訪ねてきた人にではなく、こちらから声をかけて見てもらう道

費用 無料で見てくれるところもある(有料のことも) 向く人 床下がどうなっているか、見たことがない家 注意 見てもらった日には契約しない
編集部おすすめ
床下は、自分では見えないところ。だから「見えないこと」につけこまれやすいの。日本電機工業会も、床下用の換気扇のページでわざわざ悪質な点検商法への注意を出していて、「床下が湿っているようだ、調べてあげる」などと点検を口実に訪ねてきて、そのまま高い金額で床下用の換気扇を売るというトラブルが増えていると国民生活センターの発表を引きながら書いているよ。そのうえで「不意に訪れて点検するという業者には十分な警戒が必要」「その場で決めず、幅広く情報を集めて比べてほしい」とすすめているの。ここで大事なのは、床下を見てもらうこと自体が悪いのではないということ。問題なのは「訪ねてきた相手に、その日のうちに決めさせられる」形なんだよ。だから順番をひっくり返して、自分から連絡して来てもらうの。地元の工務店、外構や住まいの修理をしているところ、シロアリの防除をしているところなど、床下に入り慣れているところなら見てもらえるよ。頼むときは①床下の写真を撮ってもらう ②どこがどう湿っているのかを、写真を見ながら説明してもらう ③見積書だけもらって、その日はいったん帰ってもらう——この3つをお願いしてみて。写真が手もとに残ると、ほかのところに相談するときにも話が早くなるの。
4.6
比較
4

床下用の調湿材を敷く

電気を使わない道。ただし、敷いたら終わりというものでもないの

費用 床下の面積で決まる(見積もりで確かめてね) 向く人 電気を引きたくない・音を出したくない家 注意 吸える量には限りがあるから、そのあとの世話を先に聞く
炭やゼオライト、シリカゲルなどでできた床下用の調湿材を、地面の上に敷きつめるやり方だよ。電気を使わないから、運転の音もしないし、電気代もかからないのがいいところ。停電しても関係ないしね。ただし仕組みを知っておくと、期待の持ち方が変わるの。調湿材はまわりが湿っているときに水分を吸って、乾いてきたら放すもの。吸える量には限りがあるから、ずっと湿りっぱなしの床下では、吸ったまま満杯になって働きが鈍ることがあるんだよ。だから頼むときは「入れ替えや干し直しは要りますか。要るなら何年ごとですか」を先に聞いてね。ここを聞かずに敷くと、数年後に「もう効いていない」と言われて、また同じお金がかかることになりかねないの。それから敷く手間もあるよ。床下の点検口が小さかったり、地面から床までが低かったりすると、人が入って一袋ずつ運ぶことになるから、面積のわりに手間がかかるの。効き目を数字で示した公的な試験の結果は、2026年8月に探したかぎりでは見つけられなかったよ(無いと言い切れるわけではなくて、見つけられなかったということだよ)。だから「湿度が◯パーセント下がる」と数字で書かれていたら、その数字の測り方を聞いてみてね。
4.0
比較
5

床下の防湿工事(防湿シート・防湿コンクリート)

地面から上がってくる水分を、おおもとで止める道だよ

費用 床下の面積と、入り口の広さで決まる 向く人 地面が土のままで、さわると湿っている家 注意 換気孔がふさがったままだと、効きが半分になるの
床下の地面が土のままだと、地面からずっと水蒸気が上がってきているの。それをおおもとでふたをして止めようというのが防湿工事だよ。やり方は大きく2つ。厚手の防湿シートを地面にすきまなく敷いて、重しをのせて押さえる形と、その上から薄くコンクリートを打つ形だね。この考え方は新しいものではなくて、さっきの建築基準法施行令の第22条にも「床下をコンクリート、たたきその他これらに類する材料で覆う場合」は、45センチメートルや換気孔の決まりが当てはまらないという書かれ方で出てくるの。地面を覆うのは、昔から認められてきた湿気への手だてということだよ。向いているのは地面が土で、さわるとしっとりしている家。逆にすでにコンクリートで覆われている(ベタ基礎の)家では、この工事はもう済んでいることになるから、そこに追加でお金をかける必要はないの。ここを言わずに防湿工事をすすめてくる相手には、いったん立ち止まってね。気をつけたいのは作業のしにくさが金額に効くということ。床下が低い、点検口が小さい、配管が多いと、材料の量よりも人の手間で金額が動くよ。そしてふたをしただけでは、床下にたまった空気は動かないの。換気孔を開けることや換気扇と組み合わせてはじめて力を出す手だてだと思っておいてね。
4.2
比較
6

雨水と排水を、家の外で直す

床下が濡れる本当の原因が、家の外にあることがあるんだよ

費用 雨どいの落ち葉を取るだけなら、小さく済むことも 向く人 雨のあとだけ、床下がじめっとする家 注意 地面の傾きは、床下ではなく外まわりの話になるの
「雨が降ったあとだけ床下が湿る」——もしそうなら、原因は床下ではなく外にある可能性が高いの。ここを直さないまま換気扇をつけても、水が入り続けるかぎり追いつかないんだよ。外まわりで見てほしいのは4つ。ひとつ目は雨どい。落ち葉や土で詰まると、あふれた水がそのまま基礎のきわに落ち続けるの。地面に穴のような跡ができていたら、そこが落ち口だよ。ふたつ目は地面の傾き。家のまわりの地面が家に向かって下がっていると、雨のたびに水が基礎へ集まってくるの。3つ目は側溝や排水の詰まり。あふれた水が敷地に流れ込む形になっていないか見てみてね。4つ目はエアコンの排水。室外機から出る水がずっと同じところに落ち続けていると、その一点だけがいつも湿ることがあるの。どれも床下にもぐらずに、地面に立ったまま確かめられるのがいいところだよ。しかも雨どいの落ち葉を取るだけで直ってしまうこともあるの。手のとどく高さなら自分でもできるけれど、屋根に登るのだけはやめてね。とどかないところは頼むほうがずっと安全だよ。くわしくは雨どいの掃除・修理側溝・排水溝の掃除のページにまとめてあるの。
4.1
比較
7

まず記録をとって、要るかどうかを自分で決める

つけない、という選び方。これがいちばん合っている家もあるよ

費用 0円(スマホの写真だけ) 向く人 言われて不安になっただけで、困りごとは無い家 注意 困っていないなら、急いで決めなくていいの
床下換気扇は、すべての家に要るものではないの。建築基準法施行令の第22条には、床下をコンクリートやたたきのような材料で覆っている場合などは、45センチメートルや換気孔の決まりが当てはまらない、というただし書きがあるよ。地面がコンクリートで覆われている家は、そもそも地面からの水蒸気が上がってきにくい作りになっているということなの。だから「不安になったから、とりあえずつける」の前に、いまの状態を記録してみてほしいんだよ。やり方はかんたん。①床下の点検口(台所の床や洗面所の下にあることが多いよ)を開けて、同じ場所・同じ向きで写真を撮る ②月に1回、同じように撮って並べる ③あわせて、押し入れや畳のかび、床のきしみ、開けたときのにおいをメモする——これだけ。写真が並ぶと、変わっているのか変わっていないのかが自分の目で分かるようになるの。もし1年見ても変わらないし、かびもにおいも出ていないなら、それは急いで工事をする話ではないよ。逆にだんだんひどくなっているなら、その写真をそのまま持って相談すればいいの。この記録は、あとで見積もりを比べるときの何よりの材料にもなるから、迷っているならまずここから始めてみてね。
4.3

03CHAPTER 03

選び方(=迷わないための5つの見方)

どれを選ぶかは、この5つを上から順に見ていくだけで決まるよ。1つ目と2つ目で答えが出てしまうことも多いの。

① 換気孔は生きているか

いちばん最初の分かれ道。家のまわりを1周して、床下の小さな窓が全部見えているかを確かめてね。ふさがっているなら、開けるのが先だよ。

② 地面は土か、コンクリートか

土なら地面からの水蒸気が上がってくるから、覆う手だても候補に入るの。コンクリートなら、その心配はもう小さいよ。

③ 困りごとが実際に出ているか

押し入れのかび、畳のしめり、床のきしみ、開けたときのにおい。何も出ていないなら、急いで決めなくていいの。

④ 雨のあとだけ湿るか

そうなら原因は外にあるかも。雨どい・地面の傾き・側溝を先に見てね。ここを直さないと追いつかないの。

⑤ 誰から話が来たか

自分で気づいたのか、訪ねてきた人に言われたのか。後者なら、いったん止まってから自分で確かめる時間をとってね。

見積もりを比べるときの、たったひとつのものさし:金額そのものではなく、「同じ内容で比べているか」を見てね。A社が換気扇3台と配線工事で、B社が換気扇2台と防湿シートなら、金額がちがうのは当たり前なの。だから見積書をもらったら、①つける台数と場所 ②電気の配線工事が入っているか ③床下の養生と片づけが入っているか ④保証の期間と中身 ⑤追加費用が出るのはどんなとき——この5つを横に並べてみて。ここがそろってはじめて、金額を比べる意味が出てくるんだよ。

04CHAPTER 04

目的別の早見表(あなたに近いのはどれ?)

上のランキングを、よくある事情から引けるようにまとめ直したよ。気になる行のおすすめは、ランキングのチップでも絞り込めるようにしてあるの。

換気孔の前に物を置いている

まずここから

推しふさがっている床下の換気孔を、まず開ける

家のまわりを1周して、床下の小さな窓が全部見えるか確かめてね。

換気孔は開いているのに湿る

風の道をつくる

推し床下換気扇をつける

南から入れて北から出す形が基本。台数は1セット3台が目安だよ。

床下を見たことがない

まず見てもらう

推し床下の様子を、自分から頼んで見てもらう

訪ねてきた人にではなく、こちらから声をかけるのがこつ。

電気を引きたくない

電気を使わずに

推し床下用の調湿材を敷く

入れ替えや干し直しが要るかを、頼む前に必ず聞いてね。

地面が土でしっとりしている

おおもとで止める

推し床下の防湿工事(防湿シート・防湿コンクリート)

すでにコンクリートで覆われている家には要らない工事だよ。

雨のあとだけ床下が湿る

外から直す

推し雨水と排水を、家の外で直す

雨どい・地面の傾き・側溝・室外機の排水の4つを見てみて。

言われて不安になっただけ

急がず決める

推しまず記録をとって、要るかどうかを自分で決める

月1回の写真を並べると、変わっているかが自分の目で分かるの。

05CHAPTER 05

【重要】床下にもぐらない・その場で契約しないための注意点

「見えないところ」だからこそ、勧誘が起きやすいの

床下は、自分では見えないところ。だから「見てあげます」と言われると、断りにくくなるんだよ。日本電機工業会は、床下用の換気扇のページでわざわざ悪質な点検商法への注意を出していて、「床下が湿っているようだ、調べてあげる」などと点検を口実に訪ねてきて、このまま放っておくと危ないなどと事実とはちがうことを言い立て、法外な金額で床下用の換気扇を売るというトラブルが増えている、と国民生活センターの発表を引きながら書いているの。そのうえで「不意に訪れて点検するという業者には十分な警戒が必要」「その場で決めず、幅広く情報を集めて比べてほしい」とすすめているよ。機械をつくっている側の団体が、自分たちの製品についてここまで書いている——これは重く受け止めていい話だと思うの。

点検商法の相談は、いまも増えているの

国民生活センターがまとめている点検商法の相談件数は、2024年度が19,249件、2025年度が19,696件、そして2026年度は5月31日時点で2,193件(前の年の同じ時期は2,012件)だったよ(2026年7月31日に更新された内容だよ)。これは床下だけでなく、屋根や外壁なども含めた点検商法ぜんたいの数字だから、床下換気扇だけの件数ではないの。それでも「点検」を入口にした勧誘が、いまも減っていないことは分かるよね。

その場で決めないための、たったひとつのルール:訪ねてきた人に何を言われても、「家族と相談してからにします」でいったん終わりにする。これだけでいいの。そのうえで①名刺をもらって会社名と所在地を控える ②自分から地元の工務店や住まいの修理をしているところに連絡して、あらためて見てもらう——この2つを足せば、ほとんど防げるよ。もし訪問販売で契約してしまっても、原則として契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができるの。ただし決まりから外れる場合もあるから、自分の場合に当てはまるかを先に確かめてね。困ったときは消費者ホットライン188(いやや)に相談してみて。近くの相談窓口につないでもらえるよ。

気をつけたい声のかけ方の型

よく使われる言い方には、いくつか決まった形があるの。近くで工事をしていて気づいたのでお知らせに来ました無料で床下を点検しますこのままだと家が傷みますいま決めれば工事費をサービスします今日しか職人の手が空いていません——このあたりだよ。それから撮ってきた写真を見せられることもあるの。写真そのものは本当かもしれないけれど、それがあなたの家の床下だと確かめる手だてが、その場には無いよね。だから「その写真をもらえますか」と頼んで、後日ほかのところにも見せるという進め方をおすすめするよ。断られたら、それも判断の材料になるの。

自分で床下にもぐるのは、やめておくほうが安全だよ

点検口を開けて上からのぞいて写真を撮る——ここまでは誰でもできるし、とても役に立つの。でも奥まで入っていくのはおすすめしないよ。理由はいくつも重なっているの。まず狭いこと。天井にあたる床の裏側には釘の先が出ていることがあって、頭や背中を切ってしまうことがあるよ。次に空気。長いあいだ閉じきっていた床下は空気がよどんでいて、かびの胞子やほこりを吸い込みやすいの。夏はこもった熱で体調をくずすこともあるよ。そして体の向きを変えにくいから、何かあったときに自分で戻ってこられないことがあるの。

自分でやっていい範囲は、ここまで:①家のまわりを1周して、床下の換気孔がふさがっていないか見る ②ふさいでいる物や落ち葉をどける ③点検口を開けて、上から写真を撮る ④押し入れや畳のかび、床のきしみ、においをメモする——この4つだけにしてね。どうしても中に入るなら、ひとりでは絶対に入らないで。外に必ずもうひとりいてもらって、汚れてもいい長そで長ズボン・手袋・防じんのマスク・保護めがね・明かり・ひざあてをそろえてね。それでも無理はしないで。プロは道具と装備を持っているし、どこを見ればいいかも分かっているの。写真を撮ってきてもらえるなら、それがいちばん安全で早い道だよ。

こんな点に気をつけてね

  • 01訪ねてきた相手とその日に契約しない — 「家族と相談してからにします」でいったん終わりにするだけで、ほとんどのもめごとは防げるの
  • 02床下の奥までもぐらない — 釘・かびの胞子・こもった熱。ひとりで入って戻れなくなるのがいちばん危ないよ
  • 03換気孔をふさがない — 決まりぶんの通り道なの。物置やプランターを置くときは、そこを避けてね
  • 04数字で効果を約束する説明は聞き返す — 「湿度が◯パーセント下がる」と言われたら、その数字の測り方を聞いてみて
  • 05見せられた写真は、もらって持ち帰る — その場で確かめる手だてが無いからこそ、後日ほかにも見せられる形にしておくの
  • 06床下の電気工事は資格が要る作業 — 配線を自分でいじらないでね。どこから電気を引くかも見積書で確かめて

06CHAPTER 06

初めてでも迷わない・進め方3ステップ

むずかしく考えなくて大丈夫。外を1周する → 中を記録する → 自分から2社に見てもらうの3ステップだよ。「外を1周する」を1番目に置くのがこのページの提案なの。ここでほとんど答えが出てしまう家も、けっこう多いんだよ。

  1. 外を1周する(15分):まず家のまわりを、しゃがみながら1周してみて。見るのは基礎のきわだよ。床下の小さな窓(換気孔)が、全部ちゃんと見えているかを数えてみてね。物置・自転車・プランター・エアコンの室外機・積んだブロックや土・落ち葉と雑草・あとから足した犬走りやウッドデッキ——このどれかでふさがっていたら、そこが最初の宿題になるの。ついでに雨どいの落ち口が基礎のきわに水を落としていないか地面が家に向かって下がっていないか室外機の排水がいつも同じところに落ちていないかも見ておいてね。写真も撮っておくと、あとで相談するときにそのまま使えるよ。
  2. 中を記録する(30分):次は床下の点検口を開けてみよう。台所の床、洗面所の下、和室の押し入れの中にあることが多いよ。ふたを開けたら、上からのぞいてスマホの明かりで写真を撮るの。奥まで入らなくていいからね。見てほしいのは地面が土かコンクリートかさわれる範囲の地面がしっとりしていないか木の部分に黒い点や白いものが出ていないか、そして開けたときのにおいだよ。あわせて押し入れや畳のかび、床のきしみ、たたみを上げたときのしめりもメモしてね。困りごとが何も無いなら、それは「急いで決めなくていい」という立派な答えなの。月に1回、同じ場所と同じ向きで撮って並べると、変わっているのかどうかが自分の目で分かるようになるよ。
  3. 自分から2社に見てもらう(1〜2週間):集めた写真とメモを持って、自分から2社以上に連絡してね。訪ねてきた相手を待たないのがこのステップのいちばん大事なところ。地元の工務店、住まいの修理をしているところ、床下の防除をしているところなど、床下に入り慣れているところなら見てもらえるよ。頼むときは①床下の写真を撮ってきてほしい ②どこがどう湿っているのかを写真を見ながら説明してほしい ③見積書だけもらって、その日はいったん帰ってほしい——この3つをお願いしてみて。見積書でそろえてほしいのは5つ——①つける台数と場所 ②電気の配線工事が入っているか ③床下の養生と片づけが入っているか ④保証の期間と中身 ⑤追加費用が出るのはどんなとき。「一式」だけの見積書は、そのまま受け取らないのがこつだよ。工事が終わったら、動いているときの音が気にならないか掃除や部品交換はいつ必要になるかも聞いておいてね。

やっておくと差が出る小さなこと

換気孔の写真を1枚ずつ

どこがふさがっているかが写真で残ると、相談したときの話がとても早くなるの。数も数えておいてね。

点検口の場所を家族と共有

いざというとき、どこにあるか分からないと困るの。開け方も一緒に確かめておくと安心だよ。

雨の日の翌日に見る

湿りの差がいちばん分かりやすいタイミングなの。晴れが続いた日との違いを見比べてみて。

においをことばでメモ

「土のにおい」「かびくさい」「なにも感じない」。写真に写らないぶん、ことばで残しておくと役に立つよ。

プランターの置き場所を決め直す

いちど動かしても、また同じところに戻りがちなの。換気孔の前を避けた定位置を作っておいてね。

床下の困りごとはまとめて相談

湿気が気になるなら床下の湿気対策、寒さもあるなら床下断熱も一緒に見てもらうと来てもらう手間がひとつで済むよ。

見積もりを頼む前チェックリスト(これだけそろえれば安心)

  • 家のまわりを1周して、床下の換気孔がふさがっていないか確かめた
  • ふさいでいた物や落ち葉をどけた
  • 点検口を開けて、上から写真を撮った
  • 地面が土かコンクリートかを確かめた
  • 押し入れや畳のかび、床のきしみ、においをメモした
  • 雨どい・地面の傾き・室外機の排水を外から見た
床下まわりの見直し、ついでにどうぞ:床下を見てもらうときは、まとめて相談したくなるタイミングなの。湿気そのものの話は床下の湿気対策、冬の足もとの寒さが気になるなら床下断熱、木が食べられていないか心配ならシロアリ駆除、家ぜんたいの断熱を考えるなら断熱リフォームのページが近い話をしているよ。暮らしまわりの入り口は暮らしカテゴリからどうぞ。

08CHAPTER 08

あわせて聞かれる質問(FAQ)

床下換気扇って、うちにも必要なの?

結論:困っていることが何も無いなら、急いでつけなくて大丈夫だよ。まずは今の床下を見るところから始めてね。床下換気扇は、すべての家に要るものではないの。木でできた家の床下には、もともと換気の決まりがあるんだよ。建築基準法施行令の第22条では、いちばん下の階の部屋の床が木造のとき、外壁の床下の部分に、壁の長さ5メートル以下ごとに面積300平方センチメートル以上の換気孔を設けて、ねずみが入らないようにする設備をつけること、と決められているの。あわせて床の高さも、すぐ下の地面から床の上面まで45センチメートル以上とされているよ。そして同じ条文には、床下をコンクリートやたたきのような材料で覆っている場合などは、この決まりが当てはまらないというただし書きもあるの。つまり地面がコンクリートで覆われている家は、地面からの水蒸気が上がってきにくい作りになっているということだよ。だから確かめる順番は、まず換気孔がふさがっていないか、次に地面が土かコンクリートか、そして押し入れや畳にかびが出ていないか。この3つを見て、どれも問題が無ければ、いま急いで決める話ではないの。心配なら床下の点検口を開けて、月に1回、同じ場所と同じ向きで写真を撮って並べてみて。変わっていないなら、それがいちばんの答えになるよ。

何台つければいいの? 1台じゃだめ?

結論:台数は家の大きさと形で変わるけれど、標準は3台1セットで案内されていることが多いよ。電機メーカーが集まる業界団体である日本電機工業会の案内では、床下用の換気扇のメーカー希望小売価格の目安が、一般式の標準1セットとして本体3台とコントローラー1つの組み合わせで示されていたの。標準の考え方が3台1セットになっているというのは、台数を決めるときのいい手がかりだよ。どうして複数台なのかというと、床下の空気を動かすには、入ってくる場所と出ていく場所の両方が要るからなの。同じ案内には、南側に設けた換気孔から外の空気を取り入れて、家の北側に換気扇をつけて湿った空気を強制的に出すもの、という説明があるよ。つまり1台をぽつんとつけて終わりではなくて、家全体で風の道をつくるという考え方なんだよ。だから見積もりのときは、何台つけますかではなく、どこに何台つけて、空気はどこから入ってどこへ抜けますかと聞いてみてね。ここに答えられる相手なら安心できるし、この質問に答えずに台数だけ増やそうとする相手は、いったん立ち止まる合図だと思っていいの。あわせて、入口になる換気孔がふさがっていないかも一緒に見てもらってね。

いくらくらいかかるの?

結論:本体の目安なら業界団体の案内に出ているよ。ただし取り付けの工事費は別で、家によって変わるの。日本電機工業会の案内では、加盟している各社のメーカー希望小売価格の目安として、一般式の標準1セットで約70,000円から75,000円程度という数字が示されていたよ。この1セットは本体3台とコントローラー1つの組み合わせで、取り付けの工事費用は別途かかると書かれていたの。2026年8月に確かめたときの内容だよ。このページで工事費まで含めた金額の幅を書かないのには理由があるの。工事の手間は、床下の高さ、点検口の大きさ、配管の多さ、電気をどこから引くかで大きく変わるから、同じ単位でそろえて比べられる目安をこちらで用意できなかったからだよ。だからこそ、見積書をもらうときは中身を分けて出してもらってね。本体の代金、取り付けの作業費、電気の配線工事、床下にもぐるための養生や片づけ、そして追加費用が出るのはどんなときか。この5つが分かれていれば、2社の見積書を横に並べて比べられるようになるの。一式とだけ書かれた見積書は、そのまま受け取らないのがこつだよ。

「無料で床下を点検します」と訪ねてきた人がいるの。どうすればいい?

結論:その場では決めないで、家族と相談してからにしますでいったん終わりにしてね。床下は自分では見えないところだから、見えないことにつけこまれやすいの。日本電機工業会も床下用の換気扇のページでわざわざ注意を出していて、床下が湿っているようだ調べてあげるなどと点検を口実に訪ねてきて、そのまま高い金額で床下用の換気扇を売るというトラブルが増えていると、国民生活センターの発表を引きながら書いているよ。そのうえで、不意に訪れて点検するという業者には十分な警戒が必要で、その場で決めず幅広く情報を集めて比べてほしい、とすすめているの。国民生活センターがまとめている点検商法の相談件数は、2024年度が19,249件、2025年度が19,696件、2026年度は5月31日時点で2,193件で前の年の同じ時期は2,012件だったよ。これは床下だけでなく屋根や外壁も含めた点検商法全体の数字で、2026年7月31日に更新された内容なの。落ちついて進める手順はかんたんだよ。まずその場では契約しない。次に名刺をもらって会社名と所在地を控える。そして自分から地元の工務店や住まいの修理をしているところに連絡して、あらためて見てもらう。もし訪問販売で契約してしまっても、原則として契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができるの。ただし決まりから外れる場合もあるから、自分の場合に当てはまるかを先に確かめてね。困ったときは消費者ホットライン188に相談してみて。

調湿材と床下換気扇、どっちがいいの?

結論:どちらが上ということはなくて、家の状態で向き不向きが分かれるよ。床下換気扇は、風を送って床下の空気そのものを入れ替えるもの。調湿材は、湿気を吸ったり放したりして湿りをやわらげるもの。やっていることが違うから、比べるときは家の状態のほうを見てね。換気扇が向いているのは、換気孔は開いているのに空気がよどんでいる家だよ。風の通り道がもともと弱い形の家や、まわりを塀や隣の建物で囲まれていて風が入りにくい家も、こちらが向いているの。ただし電気の工事が要ることと、運転の音が出ることは知っておいてね。調湿材が向いているのは、電気を引きたくない家や、寝室の下で音を出したくない家。電気代がかからないのもいいところだよ。ただし吸える量には限りがあるから、ずっと湿りっぱなしの床下では働きが鈍ることがあるの。だから頼むときは、入れ替えや干し直しが要りますか、要るなら何年ごとですかを先に必ず聞いてね。そしてどちらを選ぶにしても、その前に確かめてほしいことがあるの。換気孔がふさがっていないかと、地面が土のままかどうかだよ。ここが原因なら、換気扇も調湿材もその力を出しきれないの。順番としては、換気孔を開ける、外から入ってくる雨水を止める、そのうえで換気扇か調湿材を考える、が回り道をしない道だよ。

自分で床下にもぐって見てもいい?

結論:点検口からのぞいて写真を撮るところまでにしてね。奥まで入るのはやめておくほうが安全だよ。床下の点検口は、台所の床や洗面所の下、和室の押し入れの中などにあることが多いの。ふたを開けて、上から中をのぞいて、スマホの明かりをつけて写真を撮る。ここまでなら誰でもできるし、記録としてとても役に立つよ。でも奥まで入っていくのは、いくつも危ないことが重なるからおすすめしないの。まず狭いこと。天井にあたる床の裏側には釘の先が出ていることがあって、頭や背中を切ってしまうことがあるよ。次に空気のこと。長いあいだ閉じきっていた床下は空気がよどんでいて、かびの胞子やほこりを吸い込みやすいの。夏はこもった熱で体調をくずすこともあるよ。そして体の向きを変えにくいから、何かあったときに自分で戻ってこられないことがあるの。もしどうしても入るなら、ひとりでは絶対に入らないで、外に必ずもうひとりいてもらってね。あわせて汚れてもいい長そで長ズボン、手袋、防じんのマスク、保護めがね、明かり、ひざあて。それでも無理はしないでね。プロは、床下に入るための道具と装備を持っているし、どこを見ればいいかも分かっているの。写真を撮ってきてもらえるなら、それがいちばん安全で早い道だよ。