電気温水器の交換の比較

電気温水器の交換費用と選び方ランキング

結論:電気温水器の交換で最初に決めるのは機種じゃないの。「本当に本体の寿命なのか」と「置き場所から古いタンクを出せるか」の2つを先に確かめると、あとがぜんぶ楽になるよ。電気温水器は夜のうちに沸かしたお湯を大きなタンクにためておく機械で、おおよそ10〜15年で寿命を迎えると言われているの。ただし「お湯が出ない=本体がだめ」とはかぎらないんだよ。水の入り口についている減圧弁のこし網(ストレーナー)にサビや砂が詰まっただけでお湯が出なくなることもあって、そこだけ直れば元にもどることもあるの。そしてもうひとつ大事なのが置き場所。タンクは水が入るとものすごく重くて、370Lなら水だけで約370kgにもなるから、水を抜いて、通路を通して、外へ出すところまでが工事なんだよ。費用は2026年8月時点で調べたかぎり、本体と標準工事を合わせて約23万〜35万円が中心で、条件しだいで25万〜45万円くらいまで動くのがめやす。「費用のめやす・お湯が戻るまでの早さ・毎月の電気代・使い勝手・置き場所への収まり」の5つの見方で、7つの道を並べたよ。

読むめやす:約31分

最終更新日:2026年8月15日

  • 01お湯が出ない=寿命、と決めつけない — 減圧弁のこし網の詰まりや、部品ひとつの不具合で止まっていることもあるの。10年未満なら、まず点検してもらう相談から
  • 02先に「型番」と「置き場所の写真」を用意する — 本体のシールにある型番、まわりの寸法、そして玄関から設置場所までの通り道。この3つがあると見積もりが一気に正確になるよ
  • 03「今日決めないと危ない」は聞き流していい — 給湯器の点検商法は国民生活センターが注意を呼びかけているの。相談した人の7割以上が70歳以上。その場で契約しないだけで、ほとんど防げるよ

01CHAPTER 01

電気温水器ってどんな機械? 寿命のサインと費用のめやす

結論:電気温水器は、タンクの中の水を電気のヒーターで温めて、ためておく機械だよ。ポットややかんの大きいもの、と考えると近いの。夜のうちに沸かしておいて、朝から夜まで少しずつ使うという使い方が前提になっていて、だから本体は大きなタンクとひとつづきになっているんだよ。よく似た名前のエコキュートとは中身がちがっていて、こちらは空気の熱を集めてお湯をつくるしくみ。同じ「電気でお湯」でも、電気の使い方がまったく別ものなの。

交換を考えはじめるきっかけは、たいてい「お湯が出なくなった」「ぬるい」「下がぬれている」のどれかだよね。でもここでいちばん伝えたいのは、その3つのうち、本体の交換が必要なのは一部だということ。だからこのページは、「交換する/しない」を決めるところからいっしょに見ていくね。

電気温水器とエコキュート、どこがちがうの?

交換のときにいちばん迷うのがここ。どちらもタンクにお湯をためる形だから見た目は似ているけれど、お湯をつくる方法と、置き場所の条件がちがうの。

電気温水器とエコキュートのちがい(2026年8月時点で分かる範囲)
見るところ電気温水器エコキュート
お湯のつくり方タンクの中のヒーターで直接あたためる外の機械で空気の熱を集めてあたためる
置くものタンクだけ。屋内の物置や洗面所にあることもタンクに加えて、屋外に室外機のような機械が必要
運転の音ほとんどしない屋外の機械が動く音がある。隣家との距離に配慮を
本体と工事の費用安め。給湯専用なら20万円台から見つかる高め。ただし国の補助の制度が用意されている年がある
毎月の電気代高くなりやすい同じ量のお湯をつくるのに使う電気は少ないと説明されている
「3分の1」という言い方について:メーカーや電力会社の説明では、同じタンク容量なら、エコキュートは電気温水器の3分の1ほどの電気でお湯を沸かせるという言い方をされることが多いの。ただしこれは提供する側の説明で、実際にどれくらい下がるかは、家族の人数・お湯の使い方・住んでいる地域の気温・契約している電気のプランで変わるよ。「ぜったいに3分の1になる」と受け取らないでね。このページでは金額の予想は出さずに、置き場所と工事の条件のほうを詳しく見ていくね。

寿命の目安と、交換を考えるサイン

電気温水器の寿命は、おおよそ10〜15年と言われているよ。10年を過ぎたころから、中の部品が少しずつくたびれてくるの。ただ年数だけで決めなくて大丈夫。次のサインが出ているかどうかで見てね。

本体の下がぬれている

タンクや配管からの水漏れは、いちばん分かりやすい交換のサインだよ。床が湿っている、水あとが残っているなら早めに見てもらってね。

お湯が沸かない・ぬるい

朝になってもぬるいなら、ヒーターやセンサーの不具合かも。10年未満なら部品交換で直ることもあるよ。

エラー表示がくり返し出る

一度きりならリセットで戻ることも。何度も出るなら、型番とエラーの番号をメモして相談してね。

お湯がにごる・においがする

タンクの中がいたんでいるサインのことがあるの。飲んだり口に入れたりせずに、まず点検を頼んでね。

水もお湯も出ない

断水や凍結、家全体の止水栓が閉まっているだけのこともあるよ。まず水道の蛇口から水が出るかを確かめてね。

15年を超えている

まだ動いていても、部品の在庫がなくなっていることがあるの。壊れる前に段取りしておくと、お湯のない日をつくらずにすむよ。

「お湯が出ない」でいちばん見落とされるところ:水の入り口についている減圧弁には、ゴミを止めるためのこし網(ストレーナー)が入っているの。ここにサビや砂がたまると水の流れがさまたげられて、お湯が出なくなることがあるんだよ。つまりタンクもヒーターも元気なのに、こし網ひとつでお湯が止まるということ。10年未満で急にお湯が出なくなったときは、買い替えの見積もりを取る前に、点検してもらえるかを聞いてみてね。ここを飛ばして交換の話に進むと、直せたはずの1台を手放すことになってしまうの。

費用のめやす(2026年8月時点)

電気温水器の交換にかかるお金は、「本体(機器)」と「工事」の足し算だよ。工事のほうには、古い本体の取り外しと処分の費用が含まれていることが多いの。ただし含まれているかどうかは会社ごとにちがうから、そこは必ず見積書で確かめてね。

本体(機器)だけの価格約15万〜30万円
標準の工事費(撤去と処分を含むことが多い)約8万〜15万円
給湯専用タイプ 本体+標準工事約23万〜25万円
フルオートタイプ 本体+標準工事約33万〜35万円
条件を入れたときの全体のはば約25万〜45万円

横軸は0〜450,000円。各バーは2026年8月時点で調べたかぎりの目安(最安〜最高)で、すべて「1台あたりの円」にそろえてあるよ。容量・機能・置き場所・電気の工事の有無で動くから、決める前にかならず見積書で確かめてね。

幅が大きいのには、ちゃんと理由があるの:同じ「電気温水器の交換」でも、①機能(お湯を出すだけの給湯専用か、自動でお湯はりするオートか、追いだきまでするフルオートか) ②容量(370Lか460Lか) ③置き場所(屋内か屋外か、通路がせまくないか) ④電気の工事が別に要るか ⑤古い本体を運び出す手間でまるで変わるの。だから「相場より高い・安い」を金額だけで判断しないでね。見るのは何が入っていて、何が入っていないか。とくに撤去と処分・電気工事・搬出の追加費用の3つは、見積書に書いてあるかを指さして確かめてほしいところだよ。

どの道から考える?かんたん判定

いまの状況にいちばん近いものをタップしてみて。すぐ下におすすめの道が出るよ(送信ボタンはいらないの)。金額は家ごとに変わるから、ここでは進む道だけを出しているね。タップしても変わらないときは、下に続く本文をそのまま読んでね。

  • いまの状況にいちばん近いのは?
おすすめの道:給湯専用タイプの電気温水器へ交換する
お湯を出すだけの一台なら、いちばん値ごろに収まりやすいよ。

02CHAPTER 02

電気温水器の交換のしかたランキング7【2026年8月】

編集部が「費用のめやす・お湯が戻るまでの早さ・毎月の電気代・使い勝手・置き場所への収まり」の5つの見方で、当てはまる家が多い順に並べたよ。上から順に検討する必要はないの。まず5位(部品を交換して使う)が当てはまらないかを見てから、1位以下を見るのがいちばん損をしない順番だよ。

目的で絞り込み
比較
1

給湯専用タイプの電気温水器へ交換する

いまと同じ形で、いちばん素直に替える道。値ごろで工事も早いよ

費用 約23万〜25万円(本体+標準工事の目安) 向く人 いまの使い勝手のままで、安く替えたい 注意 撤去・処分が費用に入っているか確かめる
編集部おすすめ迷ったら
給湯専用というのは、蛇口をひねればお湯が出る、それだけの機能のタイプだよ。自動でお湯をはる機能も、追いだきの機能もついていないの。「なんだか物足りない」と思うかもしれないけれど、いま使っている電気温水器が給湯専用なら、同じ給湯専用に替えるのがいちばん自然なんだよ。理由は3つ。①配管の作りをほとんど変えずにすむ ②本体が安い ③工事が1日で終わりやすい。2026年8月時点で調べたかぎり、本体と標準の工事を合わせて約23万〜25万円あたりが中心のめやすだったよ(本体だけなら15万円前後から、標準工事が8万〜10万円くらい、という内訳の出し方をしているところが多かったの)。ここでいちばん確かめてほしいのは「撤去と処分」。標準の工事費に古い機器の処分費まで含めているところが多いんだけれど、別料金にしているところもあるの。見積書で「取り外し」「処分」「運搬」の3つの言葉を探してみてね。あともうひとつ、設置場所が2階だったり、通路がせまかったりすると搬出の追加費用が出ることがあるから、現地を見てもらってから金額を出してもらうのがいちばん確実だよ。
4.7
費用約23万〜25万円(2026年8月時点・本体+標準工事)
向く人いまが給湯専用で、使い勝手を変えずに替えたい人
効果◎ 同じ使い心地がもどる。工事も1日で終わりやすい
時期壊れる前が理想。15年を超えたら段取りだけ始めて
注意撤去・処分・搬出が金額に入っているかを見積書で確認
比較
2

エコキュートへ買い替える

最初は高いけれど、毎月の電気に効いてくる道。補助の制度がある年も

費用 電気温水器より高め。国の補助が使えることも 向く人 これから10年以上住む・電気代を下げたい 注意 屋外に置く機械のぶんの場所と音
編集部おすすめ
エコキュートは、空気の熱を集めてお湯をつくるしくみ。ヒーターで直接あたためる電気温水器とちがって、同じ量のお湯をつくるのに使う電気が少なくてすむと説明されているよ。だから「最初に払うお金は増えるけれど、毎月の電気代は下がりやすい」という組み立てになるの。ただし、置き場所の話が先だよ。エコキュートはタンクのほかに、屋外に室外機のような機械(ヒートポンプ)を置く場所がいるの。屋内に電気温水器を置いていた家だと、屋外の置き場所を新しく確保する必要があるから、そこがいちばんの分かれ道になるよ。運転の音も、電気温水器にはなかった要素。となりの家の寝室に近い場所は避けたいところなの。そしてもうひとつ大事なのが補助の制度。国はエコキュートなど省エネの給湯器への買い替えを後押しする事業をやっていて、電気温水器を撤去して入れ替える場合の加算が用意されている年があるよ。ただし金額も条件も年度で変わるし、申し込みの窓口や締め切りも決まっているから、事業の公式サイトで「いまの内容」を確かめてね。「補助金が出るので今日契約を」という勧め方は、制度のしくみとかみ合わないことが多いから、いったん持ち帰るのが安全だよ。費用の内訳や容量の選び方はエコキュートの交換のページに詳しくまとめているから、そちらもあわせて見てみてね。
4.6
費用電気温水器より高め。国の補助の対象になることがある
向く人これから長く住む家。屋外に置き場所を取れる家
効果◎ 同じお湯をつくるのに使う電気が少ないと説明されている
時期補助の制度は年度で変わるの。公式サイトで今の内容を確認
注意屋外の機械の置き場所と運転の音。隣家との距離に配慮を
比較
3

追いだき付き(オート・フルオート)へ交換する

ボタンひとつでお湯はり。家族の入る時間がばらばらな家に効くよ

費用 約33万〜35万円(フルオートの本体+標準工事の目安) 向く人 お風呂の時間がばらばら・自動でお湯はりしたい 注意 浴槽までの配管が要る。いまの家で足せるか確認
はじめてでも
電気温水器にも、お湯はりを自動でしてくれるタイプがあるよ。呼び方は会社によって少しちがうけれど、だいたい「オート」=設定した量まで自動でお湯をはって、足し湯もできる/「フルオート」=それに加えて、ぬるくなったら自動であたため直す(追いだき)という段になっているの。家族がばらばらの時間にお風呂に入る家や、浴槽のふたを開け閉めするたびに冷めてしまうのが気になる家には、これがいちばん効く選び方だよ。費用は2026年8月時点で調べたかぎり、フルオートで本体と標準工事を合わせて約33万〜35万円あたりが中心のめやす。給湯専用と比べると10万円くらい上がる感じだね。ここで先に確かめたいのが、浴槽までの配管。追いだきをするには浴槽と本体をつなぐ専用の管がいるから、いま給湯専用の家だと、その管を新しく通す工事が加わることがあるの。浴室の壁や床を触る工事になると、金額も日数も一気に変わるよ。だから「フルオートにしたい」と思ったら、まず現地を見てもらって、追いだきの管が通せるかを聞く——ここから始めてね。浴室そのものを新しくする予定があるなら、浴室リフォームとまとめて考えるほうが結局は安く収まることもあるよ。
4.4
費用約33万〜35万円(2026年8月時点・フルオートの本体+標準工事)
向く人お風呂の時間がばらばらな家。自動でお湯はりしたい人
効果◎ お湯はりも保温もボタンひとつ。冬の満足度が上がる
時期浴室を新しくする予定があるなら、まとめて考えると得
注意浴槽までの配管が要る。通せるかを先に見てもらって
比較
4

容量を見直して交換する

家族の人数が変わったなら、同じ大きさで替えなくていいの

費用 小さくすれば本体が下がることも 向く人 子どもが独立した・逆にお湯が足りない 注意 大きくすると本体の寸法も重さも増える
見落としがち
意外と見落とされるのが容量だよ。多くの家では「いまと同じリットル数で」と頼んでしまうけれど、家族の人数は10年で変わるもの。子どもが独立して2人暮らしになったのに、4人家族のころの大きなタンクを夜どおしあたため続けている——これはもったいないよね。逆に、お湯が途中で足りなくなるなら、いまが小さすぎるサインかもしれないの。容量の考え方は、貯湯式の給湯機でよく使われる目安が参考になるよ。2〜3人なら370L、4人なら460L、5〜6人なら550L前後という並びで説明されることが多いの。ただしこれは「お風呂に毎日ためる」「シャワーは家族ぶん」といった一般的な使い方を前提にしためやすだから、シャワーだけの家、来客が多い家、床暖房を使っている家では変わってくるよ。大きくするときに気をつけたいのが、本体の寸法と重さ。容量が増えるとタンクの背も直径も大きくなるから、いまの置き場所に収まらないことがあるの。水を入れたときの重さも増えるから、置き台や床の作りも見てもらう必要が出てくるよ。まず巻き尺で、いまの本体のまわりに何センチの余裕があるかを測っておく——これだけで相談がぐっと早くなるの。
4.2
費用容量を下げれば本体の価格も下がることがある
向く人家族の人数が変わった家。お湯が足りない・余っている家
効果○ むだにあたためる量が減る。足りない不満も解消できる
時期交換のとき。あとから容量だけ変えることはできないの
注意大きくすると寸法も重さも増える。置き場所を先に測って
比較
5

部品を交換して、いまの1台をもう少し使う

10年未満なら、まずここ。買い替えの見積もりを取る前に読んでほしいの

費用 交換より安く収まることが多い 向く人 まだ10年たっていない・急に調子が悪くなった 注意 古い機種は部品の在庫が終わっていることも
まず確かめて
「お湯が出ない」から始まる相談で、本体を丸ごと替えなくても直ることがあるのがこの道だよ。よくあるのが減圧弁のこし網の詰まり。水の入り口についているゴミ取りの網にサビや砂がたまると、水の流れがさまたげられてお湯が出なくなるの。ほかにも逃し弁・電磁弁・温度を測るセンサー・ヒーター・基板など、部品ひとつの不具合で止まっていることがあるんだよ。目安は年数。10年未満なら、まず点検を頼む——これで直ることがあるの。逆に15年を超えているなら、直しても次はほかの部品が寿命を迎えることが多いから、交換に進むほうが結局は落ちつくよ。気をつけたいのが、部品の在庫。メーカーは製造をやめてから一定の期間で補修用の部品を持たなくなるから、古い機種だと「直したくても部品がない」ということが起きるの。相談するときは、本体のシールにある型番と、表示されているエラーの番号をメモしていくと話が早いよ。それともうひとつ。「修理より交換のほうがお得ですよ」とすぐ言われたら、いったん持ち帰るのがおすすめ。ほんとうにそうであることも多いんだけれど、その判断は、点検してもらった内容を聞いてから自分でするものだからね。修理と交換の分かれ目については給湯器の修理のページでも症状ごとに整理しているよ。
4.1
費用本体を替えるより安く収まることが多い(部位による)
向く人使って10年未満で、急に調子が悪くなった家
効果○ 直れば元どおり。ただし次の不具合が来ることもある
時期おかしいと思ったらすぐ。15年超えなら交換の検討へ
注意補修用の部品には持っている期間があるの。型番を控えて
比較
6

薄型・省スペースタイプへ交換する

置き場所がせまい家の逃げ道。奥行きを削れる形があるんだよ

費用 同じ容量の標準型より高くなることがある 向く人 置き場所や通り道がせまい・集合住宅 注意 寸法は本体だけでなく配管ぶんの余裕も要る
せまい家に
電気温水器は屋内の物置や洗面所の一角、玄関わきの狭いくぼみに置かれていることが多いよね。そういう家でいちばん困るのが、いまと同じ容量の新しい本体が、その場所に収まらないということなの。年式によって寸法の考え方が変わっていたり、すぐそばに置いていた棚や壁が、いまの決まりでは近すぎたりすることがあるんだよ。そんなときに検討したいのが薄型・省スペースのタイプ。貯湯式の給湯機には、同じ容量でも奥行きを浅くした形が用意されていて、薄型なら奥行き約44cmで460L分を確保できるものもあると説明されているの。置き場所の幅は取れるけれど奥行きがない、という家にはこれがはまるよ。気をつけたいのは、測るのは本体の寸法だけじゃないということ。①本体そのものの高さ・幅・奥行き ②まわりに必要なすき間(点検や配管のための余裕) ③玄関から設置場所までの通り道の幅と、曲がり角 ④古い本体を外へ出す道——この4つを見てもらう必要があるの。とくに④は忘れられがちで、「新しいのは入るけれど、古いのが出せない」という詰まり方をすることがあるんだよ。写真を何枚か撮っておくと、現地を見てもらう前の相談がスムーズになるよ。撮るのは、本体の正面・両わき・上、そして玄関からそこまでの通り道ね。
3.9
費用同じ容量の標準型より高くなることがある
向く人奥行きが取れない家。通り道がせまい集合住宅
効果○ いまの場所に収まる。容量を落とさずにすむことも
時期見積もりの前。寸法と通り道の写真を用意しておいて
注意古い本体を「出せるか」も忘れずに見てもらってね
比較
7

ガスや石油の給湯へ切り替える

タンクをなくす道。置き場所が空くけれど、配管の工事が要るよ

費用 本体は安めでも、配管の引き込みで変わる 向く人 すでにガスが来ている・タンクの場所を空けたい 注意 電気代は下がってもガス代・灯油代が増える
条件しだい
「オール電化をやめたい」「タンクの置き場所を物置として使いたい」——そんなときの道がこれ。ガスの給湯器や石油(灯油)の給湯機は、使う分だけそのつど沸かす形だから、大きなタンクがいらないの。壁にかける小さな箱ひとつで済むことが多いから、いままでタンクが占めていた場所がまるごと空くのがいちばんの魅力だよ。お湯が途中で足りなくなる、ということも起きにくいの。でも、切り替えには条件があるよ。①その家にガスが来ているか(都市ガスの配管、またはプロパンのボンベを置く場所) ②給湯器を掛ける壁と、排気が出せる向きがあるか ③灯油なら、タンクの置き場所と給油の手間。ガスが来ていない家だと、引き込みの工事から始まるから、金額は一気に変わるの。それに電気の契約も見直しになるよ。オール電化に合わせたプランに入っている家なら、お湯を電気でつくらなくなった時点で、そのプランが合わなくなることがあるからね。「電気代が下がる」だけを見て決めないでほしいの。電気代+ガス代(または灯油代)の合計で比べてみて。ガスの給湯器の選び方は給湯器の交換のページにまとめているから、そちらもあわせて見てみてね。
3.7
費用本体は安めでも、ガスの引き込みが要ると大きく変わる
向く人すでにガスが来ている家。タンクの場所を空けたい家
効果○ 置き場所が空く。お湯切れの心配がなくなる
時期電気の契約の見直しとセットで。合計の光熱費で比べて
注意電気代は下がってもガス代・灯油代が増えるよ

03CHAPTER 03

選び方(=迷わないための5つの見方)

7つも並ぶと迷うよね。でも見るところは5つだけなの。上から順に当てはめていくと、自然に道が1本にしぼれるよ。

① 使って何年たったか

ここが最初の分かれ道。10年未満なら修理の相談から、15年を超えているなら交換の段取りから。この1点で進む道が変わるの。

② 置き場所と通り道

新しい本体が入るかだけでなく、古い本体が出せるかも見てね。ここでつまずくと工事の日が延びてしまうの。

③ いまの使い勝手に不満があるか

不満がないなら同じタイプでいいの。お湯はりが手間、追いだきがほしい、というときだけ機能を足す形で考えてね。

④ あと何年その家に住むか

最初に払うお金が高くても、長く住むなら毎月の電気代のほうが効いてくるの。数年で引っ越すなら値ごろな道でいいよ。

⑤ 電気の契約がどうなるか

夜に沸かす前提のプランに入っている家は、機器を替えると契約の話もついてくるの。工事の前に電力会社へひとこと確かめてね。

迷ったら、この順番が失敗しにくいよ:①使用年数を確かめる → ②10年未満なら点検を頼む → ③交換すると決めたら、置き場所と通り道を測る → ④2社以上に見積もりを頼む。②を飛ばさないのがこのページの提案なの。だって直せる1台を手放してしまうのが、いちばんもったいないからね。そして電気の契約。いまのプランがそのまま続けられるかは電力会社ごとに扱いがちがうから、工事の日を決める前に電話で確かめておくと、あとで「思っていた電気代とちがう」ということが起きにくくなるよ。

04CHAPTER 04

目的別の早見表(あなたに近いのはどれ?)

上のランキングを、よくある事情から引けるようにまとめ直したよ。ランキングに絞り込みのチップが出ているときは、気になる行と同じ名前のチップで絞り込めるの。

毎月の電気代を下げたい

長く住むなら

推しエコキュートへ買い替える

屋外に置く機械の場所と音を先に。補助の制度は公式で確かめて。

家族の人数が変わった

大きさを見直す

推し容量を見直して交換する

同じリットル数で頼まなくていいの。まわりの余裕を測ってね。

05CHAPTER 05

【重要】自分で外さない・やけどをしない・言われるままに契約しないための注意点

自分で付け替えるものではないの

まずここから。電気温水器の入れ替えは、電気の配線と、水道・給湯の配管の両方をさわる工事なの。電気の工事は資格を持つ人が、水道の工事は指定を受けた事業者が行うと決められている作業が含まれているよ。だから「本体を買ってきて自分で付け替える」ことは考えないでね。むりに進めると、漏電・水漏れ・やけどのもとになるし、あとから正規の工事店に断られることもあるの。できるのは、水抜きなどメーカーが説明書で案内している手入れまで。それ以上は、頼む相手をさがすほうへ気持ちを向けてね。

タンクは、水が入るとものすごく重いよ

ここは意外と知られていないところ。水は1リットルで約1kgだから、370Lのタンクには、水だけで約370kgが入っていることになるの。本体の重さを足せばもっとだよ。だから取り外しの前には必ず水を抜くし、抜くのにも時間がかかるの。ここで気をつけたいのがやけど。タンクの中のお湯は、思っているよりずっと熱いことがあるから、水抜きは、お湯を使いきってから/時間を置いて温度が下がってからやるものだよ。日ごろの手入れとして水抜きをするときも同じ。いきなり全開にしない、手や足に熱いお湯がかからない位置に立つ、お子さんやペットを近づけない——この3つを守ってね。置き台や床が長年の湿気でいたんでいることもあるから、外したあとの床の状態も見てもらうと安心だよ。

「無料点検です」から始まる勧誘に気をつけて

給湯まわりは、訪問して勧誘するきっかけにとても使われやすいの。国民生活センターは、給湯器の点検商法について注意を呼びかけているよ。同センターの発表によると、消費生活センターなどに寄せられた給湯器の点検商法に関する相談は、2022年度の561件に対して2023年度は1099件と過去最多になっていて、契約した人の7割以上が70歳以上だったの。手口として説明されているのは、ガス会社の点検です/自治体から頼まれて来ました、と身分をあいまいに名乗る、点検を口実に家へ入り、不安をあおって新しい機器を買わせるといった形だよ。その場で契約しないこと、ほんとうに交換が必要かを、いま契約している会社やメーカーに確かめること——この2つで、ほとんど防げるの。

その場で決めないための、たったひとつのルール:訪ねてきた人に何を言われても、「家族と相談してからにします」でいったん終わりにする。これだけでいいの。ほんとうに危ない状態なら、その場で工事を始めるのではなく、いったん使うのを止めて連絡先を教えてくれるはずだからね。もし契約してしまっても、訪問販売で契約したときは、原則として契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができるよ。ただし決まりから外れる場合もあるから、自分の場合に当てはまるかを先に確かめてね。困ったときは消費者ホットライン188(いやや)に相談してみて。近くの相談窓口につないでもらえるよ。

見積書で、この3つを指さして確かめて

金額のトラブルは、「入っていると思っていた」から生まれるの。だから見積書をもらったら、①古い本体の取り外しと処分の費用 ②電気の工事(ブレーカーや配線をさわるぶん) ③搬出・搬入の追加費用——この3つが入っているのか、別なのかを、指をさして聞いてみてね。「一式」とだけ書かれているときは、何が一式なのかを口で説明してもらうの。それから追加費用が出るのはどんなときかも聞いておこう。工事の日にその場で追加を言われるのが、いちばん断りにくい形だからね。そして2社以上に声をかけること。金額の高い安いだけでなく、説明のていねいさも比べられるようになるよ。

電気の契約は、工事の前に確かめておいて

電気温水器は夜のうちにお湯を沸かすことを前提にした機械だから、そういう使い方に合わせた電気のプランに入っている家が多いの。ここで知っておいてほしいのは、プランの扱いは電力会社ごとにちがって、いまのプランがそのまま続けられるとはかぎらないということ。機器を替えるとき、あるいはガスへ切り替えるときは、工事の日を決める前に、いま契約している電力会社へ「この機器に替えてもいまのプランのままでいいですか」と聞いておくと安心だよ。ここを確かめずに進めると、工事は終わったのに、思っていた電気代とちがうということが起きるの。問い合わせるのはタダだから、いちばん先にやっておきたいことのひとつだね。

お湯が使えない時間を、先に決めておこう

交換の工事は、その日いちにちお湯が使えないと考えておくのが安全だよ。水抜きに時間がかかるし、配管をつなぎ直したあとにタンクへ水をためて、あたたまるまで待つ必要があるからね。夕方に工事が終わっても、その日の夜は水しか出ないということもあるの。だから①工事の日を、お風呂に入らなくてもいい日にする ②前の日にお湯をためておく ③どうしても必要なら、その日は入浴を別の場所で——このどれかを先に決めておくと、当日あわてずにすむよ。冬場は特に、お湯が使えない時間をあらかじめ聞いておくことをおすすめするの。

こんな点に気をつけてね

  • 01自分で付け替えない — 電気の配線と水の配管の両方がからむの。資格や指定が要る作業が含まれているよ
  • 02水抜きはやけどに気をつけて — 中のお湯は熱いことがあるの。温度が下がってから、少しずつ開けてね
  • 03「今日決めないと危ない」は聞き流していい — 点検商法は国民生活センターが注意を呼びかけているよ。持ち帰って家族と相談を
  • 04見積書は「一式」で終わらせない — 撤去・処分・電気工事・搬出が入っているかを、指さして確かめてね
  • 05電気の契約を先に確かめる — いまのプランが続けられるかは会社ごとにちがうの。工事の日を決める前にひとこと
  • 06お湯が使えない時間を聞いておく — その日は水しか出ないこともあるよ。お風呂の予定を先にずらしておこう

06CHAPTER 06

初めてでも迷わない・進め方3ステップ

むずかしく考えなくて大丈夫。いまの1台を調べる → 2社以上に見てもらう → 工事の日と電気の契約を決めるの3ステップだよ。「調べる」を1番目に置くのがこのページの提案なの。ここを飛ばすと、直せたはずの1台を手放したり、思っていた金額とちがったりするからね。

  1. いまの1台を調べる(30分):本体のどこかにメーカー名と型番、製造年の書かれたシールがあるよ。まずそれを写真に撮ってね。あわせて①容量(リットル数。型番の中の数字で分かることが多いの) ②いまのタイプ(お湯が出るだけか、自動でお湯はりできるか、追いだきがあるか) ③置き場所の寸法(高さ・幅・奥行き、まわりのすき間) ④玄関から設置場所までの通り道の幅と、曲がり角をメモしておこう。写真は多めでいいの。正面・両わき・上・足もと・通り道。この材料があると、電話やメールの段階でかなり正確な話ができるようになるよ。使って10年未満で、急に調子が悪くなったのなら、ここで「まず点検してもらえますか」と聞いてみてね。エラー表示が出ているなら、その番号も控えておこう。
  2. 2社以上に見てもらう(1〜2週間):集めた材料を持って、2社以上に相談してね。できれば現地を見てもらってから金額を出してもらうのがいちばん確実だよ。見積書でそろえてほしいのは5つ——①本体の型番と容量 ②標準の工事に何が含まれるか ③古い本体の取り外し・処分・運搬 ④電気の工事が別に要るか ⑤追加費用が出るのはどんなときか。「一式」だけの見積書は、そのまま受け取らないのがこつ。中身を口で説明してもらって、そのやりとりも比べる材料にしてね。保証の期間(本体の保証と、工事の保証は別のことがあるよ)と、あとから調子が悪くなったときの連絡先も聞いておこう。
  3. 工事の日と電気の契約を決める(半日〜1日):会社が決まったら、工事の日を相談するよ。その日はお湯が使えない前提で、お風呂に入らなくていい日を選ぶのが楽なの。前の日にお湯をためておくのも手だね。そして工事の日を決める前に、電力会社へ電話。「この機器に替えても、いまのプランのままでいいですか」と聞いておいてね。工事の当日は、設置場所のまわりを片づけて、通り道の荷物をどけておくと作業が早く進むよ。終わったら、その場で確かめること——①お湯がちゃんと出て、設定した温度になるか ②本体のまわりや配管から水がもれていないか ③リモコンの使い方 ④保証書と、工事の内容を書いた書面をもらったか。この4つね。

やっておくと差が出る小さなこと

型番の写真を1枚

本体のシールを撮っておくだけで、電話での相談がまるで変わるの。容量もタイプもここから分かるんだよ。

通り道も撮っておく

玄関から設置場所まで、曲がり角も入れて何枚か。「入るけれど出せない」を防げるよ。

壊れる前に相談を始める

15年を超えたら、動いているうちに話を聞いておこう。お湯のない日をつくらずにすむの。

年に何回かの水抜き

メーカーが説明書で案内している手入れだよ。やけどに気をつけて、温度が下がってから少しずつね。

保証は本体と工事で別

本体の保証と、取り付けた工事の保証は別のことがあるの。それぞれ何年かを聞いておいてね。

水回りをまとめて見直す

蛇口の水漏れが気になっているなら、蛇口・水栓の交換も同じ日に相談できることがあるよ。

見積もりを頼む前チェックリスト(これだけそろえれば安心)

  • 本体の型番・メーカー・製造年を写真に撮った
  • 容量(リットル数)といまのタイプ(給湯専用/オート/フルオート)を確かめた
  • 置き場所の高さ・幅・奥行きと、まわりのすき間を測った
  • 玄関から設置場所までの通り道の幅と、曲がり角を見た
  • 使って10年未満なら「まず点検できますか」と聞いた
  • 電力会社に、いまのプランのままでいいかを確かめた
水まわりの見直し、ついでにどうぞ:給湯の機械を替えるときは、家の水まわりをまとめて見直したくなるタイミングなの。ガスの給湯器の選び方は給湯器の交換、浴室そのものを新しくするなら浴室リフォーム、蛇口からの水漏れや流れの悪さが気になるなら水漏れ・つまり・水回り修理のページが近い話をしているよ。暮らしまわりの入り口は暮らしカテゴリからどうぞ。

08CHAPTER 08

あわせて聞かれる質問(FAQ)

電気温水器の寿命はどれくらい? 交換のサインはあるの?

結論:おおよそ10〜15年が寿命の目安だよ。ただし年数だけで決めずに、出ているサインで見てね。10年を過ぎたころから中の部品が少しずつくたびれてきて、不具合が起きやすくなると言われているの。分かりやすいサインは5つ。本体の下や配管のまわりがぬれている、朝になってもお湯が沸いていない・ぬるい、エラー表示がくり返し出る、お湯がにごる・においがする、そして水もお湯もまったく出ない。このうち水漏れは、いちばん交換に近いサインだよ。床が湿っているのに気づいたら、早めに見てもらってね。いっぽうで、まだ10年たっていないのに急に調子が悪くなったのなら、本体の寿命ではなく部品ひとつの不具合ということもあるの。よくあるのが、水の入り口にある減圧弁のこし網にサビや砂が詰まって、お湯が出なくなるというもの。この場合はそこを直せば元にもどることがあるよ。15年を超えている場合は、まだ動いていても補修用の部品がなくなっていることがあるから、壊れる前に相談だけ始めておくと、お湯のない日をつくらずにすむの。

交換にいくらかかるの? 内訳はどうなっているの?

結論:2026年8月時点で調べたかぎりでは、本体と標準工事を合わせて約23万〜35万円が中心で、条件を入れると25万〜45万円くらいまで動くのがめやすだよ。内訳は「本体(機器)」と「工事」の足し算になっているの。本体だけなら約15万〜30万円、標準の工事費が約8万〜15万円という出し方をしているところが多かったよ。タイプ別に見ると、お湯を出すだけの給湯専用なら本体と標準工事で約23万〜25万円、追いだきまでできるフルオートなら約33万〜35万円あたりが中心のめやすだったの。標準の工事費には、古い機器の取り外しと処分の費用が含まれていることが多いよ。ただし含まれているかどうかは会社ごとにちがうから、そこは必ず見積書で確かめてね。金額が動く理由は、機能(給湯専用かオートかフルオートか)、容量(370Lか460Lか)、置き場所(屋内か屋外か、通路がせまくないか)、電気の工事が別に要るか、そして古い本体を運び出す手間の5つ。だから相場より高い安いを金額だけで判断しないで、何が入っていて何が入っていないかを見てね。とくに撤去と処分、電気工事、搬出の追加費用の3つは、見積書に書いてあるかを指さして確かめてほしいところだよ。

エコキュートに替えたほうがいいの?

結論:あと10年以上その家に住むなら候補になるけれど、屋外に機械を置く場所があるかが先だよ。エコキュートは空気の熱を集めてお湯をつくるしくみで、同じ量のお湯をつくるのに使う電気は電気温水器より少なくてすむと説明されているの。メーカーや電力会社の説明では、同じタンク容量なら3分の1ほど、という言い方をされることが多いよ。ただしこれは提供する側の説明で、実際にどれくらい下がるかは家族の人数、お湯の使い方、地域の気温、契約している電気のプランで変わるから、ぜったいに3分の1になると受け取らないでね。それよりも先に確かめたいのが置き場所。エコキュートはタンクのほかに、屋外に室外機のような機械を置く場所が必要なの。屋内に電気温水器を置いていた家だと、この場所を新しく確保することになるよ。運転の音もあるから、となりの家の寝室に近い場所は避けたいところ。費用は電気温水器より高くなるけれど、国は省エネの給湯器への買い替えを後押しする事業をやっていて、電気温水器を撤去して入れ替える場合の加算が用意されている年があるの。金額も条件も年度で変わるから、事業の公式サイトでいまの内容を確かめてね。

お湯が出なくなった。すぐに交換しないとだめ?

結論:まず点検を頼んでみて。お湯が出ない=本体の寿命、とはかぎらないの。いちばん見落とされているのが、水の入り口についている減圧弁のこし網(ストレーナー)だよ。ここにサビや砂がたまると水の流れがさまたげられて、お湯が出なくなることがあるの。つまりタンクもヒーターも元気なのに、こし網ひとつでお湯が止まるということ。ほかにも、逃し弁や電磁弁、温度を測るセンサー、ヒーター、基板といった部品ひとつの不具合で止まっていることがあるよ。目安は年数。使って10年未満なら、買い替えの見積もりを取る前に点検を頼んでみて。逆に15年を超えているなら、直しても次はほかの部品が寿命を迎えることが多いから、交換に進むほうが結局は落ちつくの。それから、確かめておきたいことがいくつかあるよ。ほかの蛇口から水は出る? 断水していない? ブレーカーは落ちていない? 冬なら配管が凍っていない? これらが原因だったというのも、実はよくある話なの。そして「修理より交換のほうがお得ですよ」とすぐ言われたときは、いったん持ち帰ってね。その判断は、点検してもらった内容を聞いてから自分でするものだから。

容量は何リットルを選べばいいの?

結論:いまと同じリットル数で頼まなくていいの。家族の人数と、これから何年住むかで決めてね。貯湯式の給湯機でよく使われる目安では、2〜3人なら370L、4人なら460L、5〜6人なら550L前後という並びで説明されることが多いよ。ただしこれは、お風呂に毎日ためて、シャワーも家族ぶん使う、といった一般的な使い方を前提にしためやすなの。シャワーだけで済ませる家、来客が多い家、床暖房を使っている家では変わってくるよ。見直したいのは、家族の人数が変わったとき。子どもが独立して2人暮らしになったのに、4人家族のころの大きなタンクを夜どおしあたため続けているのはもったいないよね。逆に、お湯が途中で足りなくなるなら、いまが小さすぎるサインかもしれないの。大きくするときに気をつけたいのが、本体の寸法と重さ。容量が増えるとタンクの背も直径も大きくなるから、いまの置き場所に収まらないことがあるよ。水を入れたときの重さも増えるから、置き台や床の作りも見てもらう必要が出てくるの。まず巻き尺で、いまの本体のまわりに何センチの余裕があるかを測っておくと、相談がぐっと早くなるよ。

「無料点検です」と来た人に交換をすすめられた。どうすればいい?

結論:その場で契約しないで、「家族と相談してからにします」でいったん終わりにしてね。給湯まわりは、訪問して勧誘するきっかけにとても使われやすいの。国民生活センターは、給湯器の点検商法について注意を呼びかけているよ。同センターの発表によると、消費生活センターなどに寄せられた給湯器の点検商法に関する相談は、2022年度の561件に対して2023年度は1099件と過去最多になっていて、契約した人の7割以上が70歳以上だったの。手口として説明されているのは、ガス会社の点検です・自治体から頼まれて来ました、と身分をあいまいに名乗ること、そして点検を口実に家へ入り、不安をあおって新しい機器を買わせることだよ。ほんとうに危ない状態なら、その場で工事を始めるのではなく、いったん使うのを止めて連絡先を教えてくれるはずなの。まずは、いま契約している会社やメーカーに、本当に交換が必要かを確かめてみてね。もし契約してしまっても、訪問販売で契約したときは、原則として契約書面を受け取った日から8日以内はクーリング・オフができるよ。ただし決まりから外れる場合もあるから、自分の場合に当てはまるかを先に確かめてね。困ったときは消費者ホットライン188に相談してみて。近くの相談窓口につないでもらえるよ。