05CHAPTER 05
登録証のことと、高く売るコツ——売る前に必ず読んでね
まず最初に——刀には「登録証」が必要なの
結論:日本刀などの刀剣類を持つにも売るにも、「銃砲刀剣類登録証」が必ず要るよ。これは美術品として価値のある刀剣に都道府県教育委員会が交付する証明で、刃渡りがおおむね15cm以上の刀や、5.5cm以上の剣などが対象になるの。登録証がないままの所持は法律(銃刀法)に触れるおそれがあって、売買もできないんだ。一振りに1枚、細長い証紙(種別・長さ・反り・銘・目くぎ穴の数などが記載)が付いていることが多いから、まずは探してみてね。買取のときは、刀と登録証の記載がきちんと合っているかも確認されるよ。登録証は原本が必要で、コピーでは取引できないの。
登録証が見つからない・ないときの正しい手順
「実家から出てきたけど登録証が見当たらない」「相続したけど証紙がない」——そんなときはあわてず、自分の判断で運んだり捨てたりしないでね。正しい順番はこうだよ。①まず最寄りの警察署(生活安全課)に電話で相談して、刀を発見した旨を伝えるの。②「発見届」を出すと「銃砲刀剣類発見届出済証」が交付されるよ(この済証があれば、登録までの間は持っていても問題ないの)。③都道府県教育委員会の「登録審査会」に現物を持ち込んで登録申請——審査に通ると銃砲刀剣類登録証が交付されて、晴れて所有・売却ができるようになるんだ。登録手数料は6,300円が目安(金額や手順は都道府県で異なることがあるよ)。審査会は1〜3か月に1回ほどの開催が多いから、余裕をもって動いてね。手続きに不安があれば、登録の相談に乗ってくれる刀剣専門店もあるから頼ってみて。とにかく最初の一歩は警察への相談——これだけは覚えておいてね。
錆や汚れを「自分で落とさない・研がない」
刀身を見て錆や曇りが気になっても、自分で錆を落としたり、砥石やサンドペーパーで研いだり、市販の金属磨きを使ったりしないでね——よかれと思った手入れが取り返しのつかない傷みになって、査定を大きく下げることがあるんだ。刀の研ぎは専門の研師の仕事で、素人が手を入れると本来の地鉄や刃文が消えてしまうこともあるの。打粉のかけ過ぎも細かい傷のもとだから禁物。刀身は素手で触らない(指の脂が錆の原因になるよ)のが基本で、ふだんは白鞘や鞘に納めて、湿気の少ない場所で横にして保管してね。状態が悪くても、銘や出来に価値があれば「研ぎ直して売れる」と判断されて値が付くことがあるから、そのままの姿で査定に出すのが正解だよ。
出張買取の「押し買い」に気をつけて
出張買取で呼んだ業者に、刀そっちのけで貴金属・着物・ブランド品を「ついでに売って」と迫られる——いわゆる押し買いのトラブルが報告されているの。ここで知っておいてほしいのは、刀剣などの訪問購入はクーリングオフ制度(8日間)の対象だということ。契約書面を受け取った日から8日以内なら無条件で契約を解除できて、その間は品物の引き渡し自体を断る権利もあるんだ。つまり「その場で持っていかれそうになっても、渡さなくていい」の。契約書面を出さない・査定額を言わずに持ち帰ろうとする・即決を迫る業者は、その時点でお断りでOK。アポなしの飛び込み訪問は相手にしないで、予約のときに「買取対象は刀だけ」と伝えて、当日は家族と一緒に立ち会えるとより安心だよ。困ったら消費者ホットライン188に相談してね。
こんな点に気をつけてね
- 1家族・親族にはひと声かける(ご先祖さまから伝わる一振りは、家族にとって大切な品でもあるの。形見の刀は、勝手に査定や手放す手続きを進めず「どうする?」の相談をしてからにしよう)
- 2運ぶときは登録証を携帯して、人目を避けて(刀の運搬には登録証の携帯が原則だよ。鞘に納めて、布袋やケースに入れて、抜き身で持ち歩かないでね)
- 3「高価買取」の宣伝文句だけで選ばない(実際の査定は銘と状態で決まるの。査定根拠の説明・キャンセル時の条件・古物商許可・登録証の確認まで見て選ぶと失敗しないよ)
✅売る前に確認することリスト:①登録証があるか(なければ先に警察へ相談) ②鑑定書・拵え・白鞘・購入時の資料をそろえたか ③錆や汚れを自分で触っていないか ④刀身全体・銘・登録証の写真を撮ったか ⑤出張買取なら「対象は刀のみ」と伝え、古物商許可の番号を確認したか。この5つを押さえれば、安心して送り出せるよ。