VOL. 492 2026 · JUNE ISSUE 日本刀・刀剣の売り方ガイド

日本刀・刀剣買取の相場と売り方ランキング

結論:日本刀の買取は無銘で状態がふつうなら数万円〜10万円台、そして在銘の名工や鑑定書付きの一振りなら数十万円〜数百万円の査定例もある、振れ幅のとても大きい世界だよ。でも、その前に絶対に外せない大前提があるの——刀剣には「銃砲刀剣類登録証」が必ず必要で、登録証がないと持つことも売ることもできないんだ。登録証が見当たらないときは、まず警察に相談して登録するのが正しい順番だよ。査定を分けるのは銘・状態・付属品(登録証・鑑定書・拵え)。鉄則は「自分で研がない・自分で価値を決めない」。実家や蔵から出てきた一振りも、相続で受け継いだ刀も、捨てずに専門の目利きへ。「鑑定の確かさ/手間/高値の伸びしろ/安全さ/登録証がない・売れないときの扱い」の5基準で、7つの売り先を比べたよ。

平均閲覧時間:約8分

  • 01相場の早見 — 無銘は数万円〜10万円台、新刀・新々刀は数万円〜数十万円、在銘の名工や鑑定書付きは数十万円超の例もあるの
  • 02大前提 — 刀には登録証が必須だよ。ないときは、まず警察へ発見届→教育委員会で登録、の順番で進めてね
  • 03鉄則 — 錆びていても自分で研がない、付属品はセットで。出張買取の「押し買い」に注意——クーリングオフ8日の対象、困ったら188へ

01CHAPTER 01

日本刀はいくらで売れる?相場と出口の全体像だよ

結論:刀の査定は「銘(誰の作か)・状態・付属品」の3つでほぼ決まるの。無銘で状態がふつうのものは数万円〜10万円台、在銘で出来がよければぐっと上がって、名工の作や鑑定書付きなら数十万円〜数百万円という査定例もある——見た目だけでは価値が分からない品目なんだ。でも、お金の話の前に必ず確認してほしいことがあるよ。刀剣には「銃砲刀剣類登録証」が必要で、これがないと持つことも売ることもできないの。一振りに1枚、緑色や白色の細長い証紙が付いていることが多いから、まずは登録証があるか探してみてね(見当たらないときの手順はCHAPTER 05でくわしく説明するよ)。

似たテーマとの区別はこうだね。日本刀・刀剣・刀装具を売る→このページ絵画・洋画・版画→絵画・美術品買取掛け軸・書画→掛け軸買取茶碗・茶釜など茶道具→茶道具買取実家まるごと片づけたい→遺品整理・生前整理。まずは相場感を下のカードでつかんでね。

在銘・名工

数十万円〜数百万円の査定例もある世界なの。保存刀剣鑑定書などが付くと、さらに評価が伸びやすいよ。

無銘・末古刀

数万円〜10万円台が目安だよ。出来栄えと研ぎの状態で大きく動くの。捨てる前に一度査定が鉄則。

新刀・新々刀

数万円〜数十万円の目安。銘や流派がはっきりして、研ぎ上がりがよいと評価が上がりやすいよ。

脇差・短刀

刀より控えめなことが多いけれど、名工の作や出来のよいものは高値の例も。一緒に査定に出してね。

拵え・鍔・刀装具

刀身がなくても数千円〜数十万円。鍔・縁頭・目貫などは単体でも立派な査定対象なの。

錆・刃こぼれあり

数千円〜でも値が付くことがあるよ。「研ぎ直して価値が戻るか」を専門店が見てくれるの。自分で研がないでね。

数字は「目安」だよ:買取額は銘・地鉄・刃文・研ぎの状態・拵え・鑑定書の有無、そして時期の需要で常に動くの。同じ刀でも店の得意分野や販路で査定が変わることもあるんだ。買取事例を公開している専門店も多いから、まずは登録証と刀身の写真を送る無料査定で当たりを付けてみてね。正確な金額は必ず各店の査定で確認しよう。

02CHAPTER 02

日本刀・刀剣の売り先ランキング7【2026年6月】

編集部が「鑑定の確かさ・手間・高値の伸びしろ・安全さ・登録証がない/売れないときの扱い」の5基準で、後悔しにくい順に売り先をまとめたよ。持っている刀と状況で最適解が変わるから、フィルターも使ってみてね。金額はどれも目安だよ。

目的で絞り込み
比較
1

刀剣・武具の専門業者に出張買取に来てもらう(鑑定士が自宅で査定・登録証も確認)

重くてデリケートな刀を運ばず、専門の鑑定士に家で見てもらえる——実家・相続の整理にいちばん効く定番ルートなの

費用 出張・査定無料の店が多い・全国対応も 向く人 実家や相続の刀をまとめて見てほしい人 注意 押し買いに注意・クーリングオフ8日の対象だよ
編集部おすすめ迷ったら
迷ったらまずこれ。刀剣・武具の専門業者の出張買取は、専門の鑑定士が家まで来て、刀を一振りずつ見て値付けしてくれるの。重くて扱いにデリケートな刀を運ばず・梱包せずに済むのが相性ばつぐんで、出張料・査定料・キャンセル料が無料の店が多いんだ。実家や蔵に何振りあるか分からない、相続でまとめて受け継いだ——そんな状態でも、拵え・鍔・刀装具まで一緒にその場で仕分けしてもらえるのが心強いところ。査定のときは登録証も一緒に確認してもらってね(登録証がない刀は、その場では取引できないから、先に登録の手順を確認しよう)。気をつけたいのは「押し買い」——刀の査定で呼んだのに貴金属や着物まで迫られるトラブルが報告されているの。訪問購入はクーリングオフ(8日間)の対象で、その間は品物の引き渡しを断る権利もあるから、契約書面を必ず受け取って、困ったら消費者ホットライン188へ。古物商許可の番号も予約前に確認しようね。
4.7
比較
2

刀剣専門の宅配買取に送る(登録証の写しで事前査定から送るだけ)

登録証と刀身の写真を送って当たりを付けてから、梱包して送るだけ——1〜2振りを手間なく専門の目利きに見せられるの

費用 送料・査定無料の店が多い・返送条件は確認 向く人 近くに専門店がなく、1〜2振りを手間なく売りたい人 注意 登録証を必ず同梱・補償付き配送と返送料の条件を確認
「実家は遠いし、近くに刀剣店もない」なら宅配買取だよ。多くの店が写真で事前査定をやっているから、まず刀身全体・銘(茎の文字)・刃文・そして登録証の写真を送って金額の当たりを付けて、納得できそうなら送る——この順番なら無駄足がないの。送料・査定料無料の店が多いけれど、査定額に納得できなかったときの返送料は店によって違うから先に確認してね。発送するときは登録証を必ず一緒に(登録証なしでは取引できないし、運搬時にも携帯が原則なの)。刀は白鞘や鞘に納めたまま、しっかり梱包して補償付きの配送を選ぼう。発送前に刀身と銘・登録証の写真を手元に残しておくと、万一の輸送トラブルでも安心だよ。
4.5
比較
3

刀剣専門店の店頭買取に持ち込む(対面で根拠を聞けてその場で現金)

査定の根拠を目の前で聞けて、納得したらその場で現金——対面の安心感ならこの道なの

費用 査定無料・成約すればその場で現金 向く人 近くに専門店があって、対面で相談したい人 注意 運搬は登録証を携帯・鞘に納めて丁寧に扱ってね
「査定の理由を直接聞きたい」「今日中に現金がほしい」なら、刀剣・武具を扱う専門店の店頭買取がいちばん早いよ。査定は無料で、納得すればその場で現金を受け取れるの。対面だから「この錆でいくら下がった?」「研ぎ直せば上がる?」と査定の根拠をその場で確認できるのが最大の安心材料だね。査定額は店の得意ジャンルと販路で変わるから、古刀に強い店・現代刀や刀装具に強い店など、持っている刀に合う店を選ぶと伸びやすいんだ。持ち込むときは必ず登録証を携帯して(刀の運搬には登録証の携帯が原則なの)、鞘や白鞘に納めて、人目に触れない布袋やケースに入れて運ぼうね。鑑定書・拵え・購入時の資料があれば全部一緒に。本人確認書類も忘れずにね。
4.3
比較
4

刀剣商・古美術商に相談する(在銘・名工・鑑定書付きの逸品向き)

「分かる人」に見せると査定が変わる——在銘の名工や鑑定書付きの一振りは、刀剣の専門ルートが効くの

費用 相談・査定無料が多い・委託販売は手数料あり 向く人 在銘・名工・鑑定書付きの逸品を持つ人 注意 時間をかけて売る方式もある・条件を先に確認してね
在銘の名工の作や、保存刀剣鑑定書などが付いた一振りを持っているなら、刀剣商・古美術商の専門ルートに相談する価値があるよ。総合店では「古い刀」とひとくくりにされる作品も、刀剣の専門家なら刀工・時代・伝来・地鉄や刃文の出来まで見て、欲しがる愛好家のいる販路へつないでくれるから、査定がひと桁変わることもあるの。その場で買い取る方式のほかに、委託販売(売れた額から手数料を引く方式)もあって、高く売れる可能性と引き換えに時間がかかるのが特徴なんだ。「いつまでに・いくらで・手数料はいくら」を先に確認して、急がない逸品はこのルート、すぐ手放したいものは買取と、使い分けるのが賢いよ。鑑定書がなくても、銘がはっきりしているなら一度相談してみてね。
4.2
比較
5

刀剣オークション・委託販売に出す(時間と引き換えに高値の伸びしろ)

愛好家が値を競う場に出すから査定超えの可能性も——ただし売れるまで時間がかかるのが前提なの

費用 出品料・落札手数料がかかる・条件は事前に確認 向く人 急がず、いちばん高い値を狙いたい人 注意 真贋・登録証の確認が前提・売れ残りの扱いも確認
「すぐでなくていいから、いちばん高い値を狙いたい」なら、刀剣を扱う専門オークションや委託販売という道もあるよ。愛好家やコレクターが集まる場で値が競り上がるから、固定の買取額を上回ることがあるの。専門店がオークション出品を代行してくれることも多くて、真贋の確認・登録証の確認・写真撮影・出品文の作成まで任せられるのが安心だね。ただし出品料や落札手数料がかかるうえ、売れるまで時間がかかる・希望額で売れないこともあるのが前提。「手数料はいくらか」「最低落札価格は設定できるか」「売れ残ったらどうなるか」を先に確認しておこう。一般のフリマアプリでは真剣(本物の刀)の出品が規約で禁じられていることが多いから、刀は刀剣を専門に扱う場に出すのが安全だよ。
4.0
比較
6

総合リユース店でまとめて売る(家の片づけついで・ただし目利きは専門店に分)

家具や着物と一緒に「今日ぜんぶ手放したい」なら近所のリユース店——ただし刀の目利きは専門店に分があるの

費用 査定無料・その場で現金の店が多い 向く人 とにかく早く、ほかの品物と一緒に手放したい人 注意 価値の見落としリスク——銘のある一振りは専門店へ
引越しや片づけで「今日中にぜんぶ手放したい」なら、近所の総合リユース店という手もあるよ。家具・着物・骨董と一緒に持ち込めて、査定無料・その場で現金の店が多いから、スピードと手軽さはぴかいちなの。ただし正直に言うと、刀の目利きは刀剣・武具の専門店に分があるんだ。総合店では刀剣の専門スタッフがいないことも多くて、本当は価値のある一振りが「古い刀」として安く見積もられてしまう見落としリスクがあるの。それに、刀を扱うには登録証の確認が欠かせないから、対応していない店もあるよ。だから使い分けはこうしてね——明らかに模造刀や土産物と分かるものは総合店でもOK。銘があるもの、拵えの立派なもの、来歴が分からない古いものは、先に刀剣専門の無料査定を通してからにしよう。
3.8
比較
7

登録手続き・引き取りルートで手放す(登録証がない刀・売れない刀の出口)

登録証がなくても、値段がつかなくても行き先はちゃんとあるの——まず警察に相談するのが安心の第一歩だよ

費用 登録は手数料6,300円が目安・任意提出は無料 向く人 登録証がない・相続で持て余している人 注意 普通ごみには出せない・自分で運ぶ前に警察へ相談
刀は普通ごみには出せないから、登録証の有無で出口が分かれるよ。登録証がある刀で値段がつかないときは、刀剣専門店が無償や少額で引き取ってくれることがあるから相談してみて(登録証も一緒に引き継ぐの)。登録証がない刀は、まず最寄りの警察署(生活安全課)に相談してね。残して登録する道のほか、もう持たないと決めたなら警察への任意提出という方法もあって、引き取ってもらえるよ。相続で受け継いで持て余しているときも、勝手に処分したり捨てたりせず、まず警察か刀剣専門店に相談するのが安心。登録して残すか、売るか、手放すか——ご先祖さまから伝わる一振りなら、家族にもひと声かけてから決めてね。手続きの流れはCHAPTER 05でくわしく説明するよ。実家整理でほかの不用品も多いなら、刀の扱いだけ専門店に任せて、残りは不用品回収粗大ごみに分けると整理しやすいの。
3.5

※ 評価は編集部による5基準(鑑定の確かさ・手間・高値の伸びしろ・安全さ・登録証がない/売れないときの扱い)の総合判断だよ(2026年6月時点)。金額は複数の公開料金情報をもとにした目安で、銘・状態・拵え・鑑定書・時期・店舗によって変わるの。登録手数料など制度の金額・手順は各都道府県で異なることがあるから、正確な条件は警察署や各都道府県教育委員会、各店の案内で必ず確認してね。

03CHAPTER 03

売り先選び(=後悔しない5基準)

このランキングは、刀を手放すときに後悔につながりやすい5点を基準にしているよ。見た目で価値が分からない品目で、しかも法律がからむからこそ、「鑑定」と「安全さ」で選ぶのがコツなの。

① 鑑定は確か?

刀剣・武具の専門家が見てくれるか。刀工・時代・真贋まで根拠を示して値付けしてくれる店なら、見落としの心配が小さいの。

② 手間はどれくらい?

家まで来てもらうのか、送るのか、運ぶのか。重くて扱いに気をつかう品物だから「運ばない」選択が基本効くよ。

③ 高値の伸びしろは?

刀剣専門の販路や愛好家への委託・オークションなら、同じ一振りでも査定が変わるの。在銘・鑑定書付きほど差が大きいよ。

④ 安全に取引できる?

古物商許可・契約書面・登録証の確認・キャンセル条件。出張買取は押し買い対策として、書面とクーリングオフの説明があるかを見てね。

⑤ 登録なし・売れ残りは?

登録証がないときの手続きの相談に乗ってくれるか、値段がつかないとき引き取ってくれるか。ここを先に確認すると後がラクなの。

04CHAPTER 04

目的別おすすめ早見表

「うちの場合はどれ?」を一発で。持っている刀と状況にいちばん合う売り方はこれだよ。

実家・相続でまとめて

運ばずまとめて見てほしい

推し刀剣・武具専門の出張買取

鑑定士が家で一振りずつ仕分け。出張・査定無料の店が多いの。

1〜2振りを手間なく

出かけずに済ませる

推し宅配買取

登録証と刀身の写真で事前査定。送るだけなの。

在銘・名工・鑑定書付き

価値の分かる人に出す

推し刀剣商・古美術商

愛好家の販路で査定が変わるの。委託やオークションの道もあるよ。

今日中に現金にしたい

スピード優先で手放す

推し刀剣専門店の店頭買取

査定無料でその場で現金。根拠も対面で聞けるよ。

登録証が見当たらない

まず正しく登録したい

推し登録手続き・引き取りルート

警察へ発見届→教育委員会で登録。専門店が相談に乗ることも。

売れなくても手放したい

確実に行き先を決めたい

推し専門店の引き取り・任意提出

登録証ありは専門店へ、ないものは警察へ相談してね。

ちなみに、掛け軸・書画の売り方は掛け軸買取、絵画・洋画・版画は絵画・美術品買取、茶碗・茶釜など茶道具は茶道具買取がそれぞれ詳しいよ。

05CHAPTER 05

登録証のことと、高く売るコツ——売る前に必ず読んでね

まず最初に——刀には「登録証」が必要なの

結論:日本刀などの刀剣類を持つにも売るにも、「銃砲刀剣類登録証」が必ず要るよ。これは美術品として価値のある刀剣に都道府県教育委員会が交付する証明で、刃渡りがおおむね15cm以上の刀や、5.5cm以上の剣などが対象になるの。登録証がないままの所持は法律(銃刀法)に触れるおそれがあって、売買もできないんだ。一振りに1枚、細長い証紙(種別・長さ・反り・銘・目くぎ穴の数などが記載)が付いていることが多いから、まずは探してみてね。買取のときは、刀と登録証の記載がきちんと合っているかも確認されるよ。登録証は原本が必要で、コピーでは取引できないの。

登録証が見つからない・ないときの正しい手順

「実家から出てきたけど登録証が見当たらない」「相続したけど証紙がない」——そんなときはあわてず、自分の判断で運んだり捨てたりしないでね。正しい順番はこうだよ。①まず最寄りの警察署(生活安全課)に電話で相談して、刀を発見した旨を伝えるの。②「発見届」を出すと「銃砲刀剣類発見届出済証」が交付されるよ(この済証があれば、登録までの間は持っていても問題ないの)。③都道府県教育委員会の「登録審査会」に現物を持ち込んで登録申請——審査に通ると銃砲刀剣類登録証が交付されて、晴れて所有・売却ができるようになるんだ。登録手数料は6,300円が目安(金額や手順は都道府県で異なることがあるよ)。審査会は1〜3か月に1回ほどの開催が多いから、余裕をもって動いてね。手続きに不安があれば、登録の相談に乗ってくれる刀剣専門店もあるから頼ってみて。とにかく最初の一歩は警察への相談——これだけは覚えておいてね。

錆や汚れを「自分で落とさない・研がない」

刀身を見て錆や曇りが気になっても、自分で錆を落としたり、砥石やサンドペーパーで研いだり、市販の金属磨きを使ったりしないでね——よかれと思った手入れが取り返しのつかない傷みになって、査定を大きく下げることがあるんだ。刀の研ぎは専門の研師の仕事で、素人が手を入れると本来の地鉄や刃文が消えてしまうこともあるの。打粉のかけ過ぎも細かい傷のもとだから禁物。刀身は素手で触らない(指の脂が錆の原因になるよ)のが基本で、ふだんは白鞘や鞘に納めて、湿気の少ない場所で横にして保管してね。状態が悪くても、銘や出来に価値があれば「研ぎ直して売れる」と判断されて値が付くことがあるから、そのままの姿で査定に出すのが正解だよ。

出張買取の「押し買い」に気をつけて

出張買取で呼んだ業者に、刀そっちのけで貴金属・着物・ブランド品を「ついでに売って」と迫られる——いわゆる押し買いのトラブルが報告されているの。ここで知っておいてほしいのは、刀剣などの訪問購入はクーリングオフ制度(8日間)の対象だということ。契約書面を受け取った日から8日以内なら無条件で契約を解除できて、その間は品物の引き渡し自体を断る権利もあるんだ。つまり「その場で持っていかれそうになっても、渡さなくていい」の。契約書面を出さない・査定額を言わずに持ち帰ろうとする・即決を迫る業者は、その時点でお断りでOK。アポなしの飛び込み訪問は相手にしないで、予約のときに「買取対象は刀だけ」と伝えて、当日は家族と一緒に立ち会えるとより安心だよ。困ったら消費者ホットライン188に相談してね。

こんな点に気をつけてね

  • 1家族・親族にはひと声かける(ご先祖さまから伝わる一振りは、家族にとって大切な品でもあるの。形見の刀は、勝手に査定や手放す手続きを進めず「どうする?」の相談をしてからにしよう)
  • 2運ぶときは登録証を携帯して、人目を避けて(刀の運搬には登録証の携帯が原則だよ。鞘に納めて、布袋やケースに入れて、抜き身で持ち歩かないでね)
  • 3「高価買取」の宣伝文句だけで選ばない(実際の査定は銘と状態で決まるの。査定根拠の説明・キャンセル時の条件・古物商許可・登録証の確認まで見て選ぶと失敗しないよ)
売る前に確認することリスト:①登録証があるか(なければ先に警察へ相談) ②鑑定書・拵え・白鞘・購入時の資料をそろえたか ③錆や汚れを自分で触っていないか ④刀身全体・銘・登録証の写真を撮ったか ⑤出張買取なら「対象は刀のみ」と伝え、古物商許可の番号を確認したか。この5つを押さえれば、安心して送り出せるよ。

06CHAPTER 06

はじめてでも安心・売るまでの3ステップ

むずかしいことはないよ。登録証と付属品チェック → 写真で仮査定 → 本査定に出すの3ステップ。

  1. 登録証と付属品を集めて、写真を撮る:まず登録証(原本)があるか確認してね。なければ先に警察へ相談して登録から。あわせて鑑定書・拵え・白鞘・購入時の資料を集めて、刀身全体・銘(茎の文字)・刃文・気になる錆・登録証の写真を明るい場所で撮っておこう。刀身を撮るときは素手で触らず、慎重にね。ここまでで査定の準備は8割終わりなの。
  2. 写真で仮査定して、2〜3社を見比べる:多くの店が写真を送るだけの無料仮査定(LINE・メール)をやっているから、撮った写真を送って金額の当たりを付けよう。①出張・送料・査定料 ②キャンセル時の条件 ③値段がつかないときの扱い ④刀剣・武具の専門鑑定士がいるかの4つも一緒に確認すると、あとで迷わないよ。
  3. 本査定に出して、結果を見て決める:出張なら立ち会いの日時を予約、宅配なら登録証を同梱して鞘に納めしっかり梱包し補償付きで発送、店頭なら登録証と本人確認書類を持って来店してね。査定結果が出たら仮査定との差の理由を確認して、納得できなければキャンセルしてOK。出張買取なら契約書面を受け取って、8日間のクーリングオフも頭に入れておこう。買取が成立したら、明細の控えを保管しておこうね。

07CHAPTER 07

あわせて聞かれる質問(FAQ)

日本刀・刀剣の買取相場はいくらくらい?

結論:無銘で状態がふつうの刀は数万円〜10万円台、在銘で出来のよいものや名工の作は数十万円〜数百万円という査定例もあるよ。目安としては、無銘・末古刀が数万円〜10万円台、新刀・新々刀が数万円〜数十万円、脇差・短刀は刀より控えめなことが多く、鍔や縁頭などの刀装具は単体でも数千円〜数十万円、保存刀剣鑑定書などの付いた在銘の名工はさらに高くなることがあるの。相場は銘・地鉄・刃文・研ぎの状態・拵え・鑑定書の有無で大きく動くから、数字はぜんぶ目安として、まずは登録証の写真と刀身の写真を送る無料査定で確かめてみてね。

登録証がない刀でも売れる?

結論:そのままでは売れないけど、正しい手順を踏めば登録できて売れるようになるよ。日本刀などの刀剣類は「銃砲刀剣類登録証」がないと持つことも売ることもできなくて、登録証なしの所持は法律(銃刀法)に触れるおそれがあるの。登録証が見つからない・もともとない場合は、まず最寄りの警察署(生活安全課)に電話で相談して「発見届」を出し、「銃砲刀剣類発見届出済証」を受け取ってね。そのあと都道府県教育委員会の登録審査会に現物を持ち込んで登録すると(手数料の目安は6,300円)、銃砲刀剣類登録証が交付されるよ。審査会は1〜3か月に1回ほどの開催が多いの。手順に迷ったら、登録の相談に乗ってくれる刀剣専門店もあるから、自分の判断で運んだり捨てたりせず、まず警察に相談するのが安心だよ。

日本刀を高く売るコツは?

結論:コツは4つ。①登録証・鑑定書(保存刀剣鑑定書など)・拵え・白鞘・付属品はぜんぶセットで出す(揃っているほど査定が伸びるよ) ②錆や汚れを自分で落とさない・研がない(素人研磨は価値を大きく損なうの) ③刀身を素手で触らず、白鞘や鞘に納めたまま保管する ④刀剣・武具に強い専門店を2〜3社で見比べる。とくに②は、よかれと思ってやってしまう人が多いから気をつけてね。銘や伝来の分かる資料があれば、それも一緒に見せると評価の助けになるよ。

錆びている刀・刃こぼれのある刀でも売れる?

結論:状態が悪くても、銘や出来に価値があれば値が付くことがあるよ。錆・刃こぼれ・曇りは査定が下がる要因だけど、専門店は「研ぎ直して価値が戻るか」まで見て判断してくれるの。いちばんやってはいけないのは、自分で錆を落としたり、サンドペーパーや砥石で研いだりすること——刀身はとてもデリケートで、自己流の手入れが取り返しのつかない傷みになりかねないんだ。打粉のかけ過ぎも禁物だよ。状態が気になるときも、そのままの姿で写真を撮って査定に出してね。

出張買取で気をつけることは?

結論:いちばんの注意は「押し買い」だよ。刀の査定で呼んだのに、貴金属や着物まで「ついでに売って」と迫られるトラブルが報告されているの。知っておきたいのは、刀剣などの訪問購入はクーリングオフ(8日間)の対象だということ。契約書面を受け取った日から8日以内なら無条件で解除できて、その間は品物の引き渡しを断ることもできるんだ。書面を出さない・即決を迫る業者は避けて、古物商許可の番号も確認しよう。取引のときは登録証も必ず手元で確認してね。困ったら消費者ホットライン188に相談してね。

値段がつかない刀・もう手放したい刀はどうすればいい?

結論:刀は普通ごみには出せないから、出口は登録証の有無で分かれるよ。①登録証がある刀で値段がつかないときは、刀剣専門店が無償・少額で引き取ってくれることがあるから相談してみて(登録証も一緒に引き継ぐよ) ②登録証がない刀は、まず最寄りの警察署に相談してね。登録して残す道のほか、もう持たないと決めたなら警察への任意提出という方法もあって、引き取ってもらえるの ③相続で受け継いだ刀を持て余しているときも、勝手に処分せず、まず警察か専門店に相談するのが安心だよ。ご先祖さまから伝わる一振りは、家族にもひと声かけてから決めてね。