VOL. 297 2026 · JUNE ISSUE 外壁補修 失敗しない頼み方

外壁補修の費用相場と頼み先ランキング

結論:外壁補修の費用は「症状と範囲」で決まるよ。ひび割れの部分補修なら1カ所1万〜10万円、シーリング(コーキング)の打ち替えは1mあたり700〜1,500円、塗膜の剥がれや浮きの補修は15万〜40万円ほどが目安。2階より上の作業には足場代10万〜20万円が別にかかることが多いの。危険度の分かれ目はひびの幅0.3mm。それ未満の細いヘアークラックは急がなくて大丈夫だけど、0.3mm以上の深いひびは雨水が入って下地を傷めるから早めにプロへ。台風シーズン前のいまは、訪問してくる「点検商法」も増える時期だから、その場で契約しないことも大事だよ。このページでは「費用と内訳のわかりやすさ・劣化診断の確かさ・施工範囲の柔軟さ・保証とアフター・高額請求リスクの低さ」の5基準で、外壁補修の頼み先をまとめたよ。

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  • 01ひび割れ補修は1カ所1万〜10万円が目安 — シーリング打ち替えは1m 700〜1,500円。足場が要ると+10万〜20万円かかるから内訳をそろえて比べてね
  • 02危険度は「幅0.3mm」で見分ける — 名刺(厚さ約0.3mm)が入るひびは構造クラックの可能性。早めに専門業者の診断を受けよう
  • 03「無料点検」「保険で実質無料」に注意 — 訪問の点検商法と保険申請サポートのトラブルが多発中。即決せず、困ったら188へ

01CHAPTER 01

外壁補修の費用相場と、症状の見分け方

結論:外壁補修の費用は「どの症状を・どのくらいの範囲」直すかで決まるよ。いちばん多いひび割れ(クラック)の部分補修は1カ所1万〜10万円が目安。外壁材のつなぎ目を埋めるシーリング(コーキング)の打ち替えは1mあたり700〜1,500円、塗膜の剥がれ・浮きの補修は範囲によって15万〜40万円ほど。サイディングボードが割れたり反ったりしたときの部分張り替えは1㎡あたり3,500〜9,000円(1枚なら5,000〜15,000円前後)が目安なの。ここに注意したいのが足場代。2階より上を直すなら足場の設置に10万〜20万円が別にかかることが多くて、補修そのものより高くつくことさえあるよ。資材や人件費の値上がりで費用は動きやすいから、見積もりでは「材料費・工事費・足場代」の内訳をそろえて比べてね。壁のあちこちに劣化が出ているなら、部分補修より全体の塗り替えが割安なこともあるの。塗り替えの料金感は外壁塗装の費用相場と業者の選び方にまとめているよ。

そしてもうひとつ大事なのが、ひびの「幅」で危険度を見分けること。分かれ目は0.3mmだよ。幅0.3mm未満の髪の毛のように細いヘアークラックは、塗膜の表面だけで止まっていることが多く、すぐに雨水が入る心配は少ないの。一方、幅0.3mm以上で深さのある構造クラックは、雨水が浸み込んで下地や鉄筋を傷め、雨漏りや強度低下につながるおそれがあるから早めに診断を受けてね。幅は名刺(厚さ約0.3mm)がひびに入るかどうかでだいたい見分けられるよ。すでに室内に雨染みが出ているなら、外壁より先に雨漏り修理のページで原因の切り分けをチェックしてみてね。

ひび割れ補修

1カ所1万〜10万円が目安。樹脂やシール材を充填して直すよ。数が多いと1式まとめ見積もりになるの。

シーリング打ち替え

外壁材のつなぎ目のゴム状の目地。打ち替えは1m 700〜1,500円目安。ひび・剥離が出たら替えどきだよ。

剥がれ・浮きの補修

塗膜の剥がれ・ふくれの補修は15万〜40万円程度。範囲が広いと塗り替えのほうが割安になることも。

サイディング部分張り替え

割れ・反りは1㎡3,500〜9,000円、1枚5,000〜15,000円前後が目安。同じ柄の在庫があるかも確認ポイント。

足場代

2階より上の作業は足場10万〜20万円が別途。屋根や雨どいの点検をまとめると足場代を活かせるよ。

0.3mmのものさし

名刺の厚さが約0.3mm。ひびに名刺が入るなら構造クラックの可能性。写真と一緒に記録しておこう。

「補修」と「塗装」を分けて考えよう:補修は傷んだ箇所を部分的に直す工事、塗装は外壁全体を塗り替えて保護し直す工事だよ。ひびが数カ所なら部分補修で十分。でもチョーキング(触ると白い粉がつく)や色あせ、ひびがあちこちに出ているなら劣化が全体に進んだサインで、足場を一度組んで塗り替えたほうが結局おトクなことが多いの。築10年前後は判断の分かれ目だから、補修と塗装の両方で見積もりを取って比べてみてね。

02CHAPTER 02

外壁補修の頼み先ランキング7【2026年6月】

編集部が「費用と内訳のわかりやすさ・劣化診断の確かさ・施工範囲の柔軟さ・保証とアフター・高額請求リスクの低さ」の5基準で、状況に合わせて選びやすい順に頼み先を並べたよ。小さなひびを直したいのか、剥がれが広がっているのか、訪問業者に指摘されて不安なのかで、最初に相談すべき相手は変わるの。

目的で絞り込み
比較
1

外壁補修・塗装の専門業者(劣化診断から補修まで一気通貫)

外壁のプロが診て、直して、保証までつける王道

費用 ひび1カ所1万円〜目安 強み 診断・施工・保証が一体 注意 得意分野は会社ごとに差
編集部おすすめ迷ったら
どこに頼むか迷ったら、まず地元の外壁補修・塗装の専門業者を当たってみて。外壁を毎日さわっているプロだから、ひびの深さや下地の状態を現地調査でしっかり診断して、部分補修で済むのか、塗り替えまで必要なのかを根拠つきで提案してくれるの。自社施工の会社なら中間マージンがない分、同じ工事でも費用を抑えやすいよ。ひび割れ補修1カ所1万〜10万円、シーリング打ち替え1m 700〜1,500円といった相場感の工事を、施工後の保証つきで頼めるのが心強いところ。選ぶときは、建設業の許可や塗装技能士などの資格、施工事例の写真、保証書を出せるかを確認してね。診断書や写真つきの報告をくれる会社は信頼しやすいの。症状の大小を問わず、はじめての外壁補修でいちばん安心できる頼み先だよ。
4.7
比較
2

建てたハウスメーカー・工務店(新築10年以内は保証で直せることも)

構造や雨水まわりの不具合なら、まず保証の確認を

費用 保証適用なら負担減も 強み 家の図面・仕様を把握 注意 保証外の工事は割高傾向
新築から日が浅い家のひび割れや剥がれなら、業者を探す前に建てたハウスメーカー・工務店に連絡してみて。新築住宅には法律(住宅品質確保促進法)で、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防ぐ部分について引き渡しから10年間の保証(瑕疵担保責任)が義務づけられているの。ひびの原因が施工にあって雨水浸入につながるものなら、無償で直してもらえる可能性があるんだ。メーカー独自の定期点検や延長保証がついている家も多いから、まず保証書と点検記録を確認しよう。建てた会社は図面も仕様も把握しているから、原因の特定が早いのも強み。気をつけたいのは、保証対象外の工事は外部の専門業者より割高になりやすいこと。経年劣化のひびで保証が使えないと分かったら、相見積もりに切り替えるのが賢いの。築10年以内、または定期点検つきの家なら最初に確認すべき頼み先だよ。
4.5
比較
3

比較・予約サイト(マッチング型)で外壁補修業者に頼む(料金・口コミで選べる)

料金と口コミを見比べて、納得してから決められる

費用 料金を見比べて選べる 強み 口コミ・実績で比較 注意 保証・追加料金の確認を
「相場感がつかめないから、何社か見比べてから決めたい」なら、地域の補修業者を料金・口コミ・実績で見比べられる比較・予約サイト(マッチング型)や一括見積もりサイトが使いやすいよ。値打ちは、事前に料金の目安と利用者の評価が見えること。外壁補修は同じ症状でも会社ごとの価格差が大きい分野だから、複数の候補を並べて検討できる安心感は大きいの。急ぎでなければ2〜3社に相見積もりを出して、工法と内訳、保証内容を比べるのがおすすめ。気をつけたいのは、登録業者によって得意分野(ひび補修・シーリング・張り替え)や保証がまちまちなこと。依頼前に「症状に合う工法の提案か」「足場代込みの総額か」「施工保証の年数」を確認してね。ひびの写真と幅(名刺が入るか)を先に伝えると、見積もりの精度がぐっと上がるよ。費用を抑えつつ、納得して選びたい人にちょうどいい入り口なの。
4.3
比較
4

シーリング・左官の専門職人(コーキングやモルタル剥がれをピンポイント補修)

目地の打ち替え・モルタル壁の補修は専門職の出番

費用 打ち替え1m 700円〜目安 強み 仕上がりの質が高い 注意 個人職人は探しにくい
直したい場所がはっきりしているなら、その工事の専門職人にピンポイントで頼む手もあるよ。サイディングの目地(シーリング)の劣化ならシーリング専門業者、モルタル壁のひび・剥がれなら左官職人が本職。専門職だけあって仕上がりの質が高く、打ち替えは1m 700〜1,500円目安と、余計な工事を足さずに必要な分だけ直してもらえるのが値打ちなの。シーリングは外壁材そのものより先に傷む消耗部分で、ひび・痩せ・剥離が出たら替えどき。ここを放置すると目地から雨水が回って、張り替えコースになりかねないんだ。気をつけたいのは、個人や少人数でやっている職人さんはネットで探しにくく、書面の保証がないこともある点。見つからないときは、専門業者の在籍をうたう会社や比較・予約サイト経由で「シーリング打ち替えだけ」と明確に頼むといいよ。症状が目地やモルタルに限られているときの、ムダのない選択肢なの。
4.1
比較
5

リフォーム会社(張り替えなど大きめの工事や他の修繕とまとめて)

外壁+屋根+内装、まとめて任せるならここ

費用 部分張り替え30万円〜目安 強み 大規模・複合工事に強い 注意 下請け分の中間費用も
剥がれや反りが広がってサイディングの張り替えが必要なレベルだったり、外壁のついでに屋根や雨どい、室内の修繕も直したかったりするなら、リフォーム会社に窓口をまとめるのが楽だよ。部分張り替えは足場や撤去・処分費を含めると30万円〜が目安で、工事の段取り・職人の手配・近隣あいさつまで一括で面倒を見てくれるの。足場は一度組むと10万〜20万円かかるから、外壁と屋根をまとめて直すと足場代を1回分にできるのは大きなメリット。屋根側の傷みが気になるなら屋根修理の費用相場も先に見ておくと話が早いよ。気をつけたいのは、実際の施工が下請けの場合、その分の中間費用が乗ること。見積もりの内訳に「諸経費」が大きく載っていないか、現場管理は誰がするのかを確認してね。複数箇所をまとめて、窓口ひとつで進めたい人に向いているの。
4.0
比較
6

自治体・公的な住宅相談窓口(訪問業者の指摘が本当か確かめたいとき)

売り込みのない第三者の意見が、無料で聞ける

費用 相談は無料が基本 強み 中立・売り込みなし 注意 工事は自分で手配
「外壁が剥がれてますよ」と訪問業者に言われて不安——そんなときこそ、業者ではなく公的な窓口に相談してみて。自治体の建築・住宅課には住宅相談の窓口があるし、国が関わる住宅専門の電話相談では、補修の進め方や見積もりの妥当性について中立の立場でアドバイスがもらえるの。売り込みが一切ないから、「本当に工事が必要か」をフラットに判断する材料になるよ。自治体によっては、外壁改修やリフォームに使える助成金・補助金を用意しているところもあるから、工事の前に「お住まいの市区町村名+外壁+補助金」で調べてみる価値ありなの。契約トラブルになってしまったら、消費者ホットライン「188(いやや)」で消費生活センターにつないでもらえるよ。窓口は工事そのものはしてくれないから、方針が固まったら専門業者の相見積もりへ進もう。訪問業者への不安や迷いがあるときの、心強い味方なの。
3.9
比較
7

自分で応急補修する(幅0.3mm未満のヘアークラック限定)

数百円の補修材で、広がる前のつなぎ対策

費用 数百円〜2,000円ほど 強み 今日からできる 注意 高所・深いひびはNG
手の届く範囲の細いヘアークラック(幅0.3mm未満)なら、自分で応急補修もできるよ。ホームセンターや通販で買えるひび割れ補修材やコーキング材は数百円〜2,000円ほど。ひびまわりの汚れを落として乾かし、補修材を充填してヘラでならすだけだから、DIYに慣れていない人でも扱えるの。雨水の浸入を一時的に防げるから、「次の塗り替えまでのつなぎ」としては十分働いてくれるよ。ただし限界も知っておいてね。仕上がりの色や質感はどうしてもプロに及ばないし、深いひびを表面だけ埋めると、内部の劣化が見えなくなって発見が遅れることがあるの。幅0.3mm以上のひび、剥がれ・浮き、サイディングの割れはプロの領域。そして2階より上のはしご作業は転落事故のもとだから絶対にやめてね。費用を抑えたい人の最初の一手として、範囲を守って使うのがコツなの。
3.6

※ 評価は編集部による5基準(費用と内訳のわかりやすさ・劣化診断の確かさ・施工範囲の柔軟さ・保証とアフター・高額請求リスクの低さ)の総合判断だよ(2026年6月時点)。費用は外壁材・症状・範囲・足場の有無・地域で変わるから目安として見てね。保証や助成金の条件は会社・自治体ごとに違うの。実際の金額・制度は、必ず見積もりと公式情報で確認してね。

03CHAPTER 03

頼み先の選び方(=失敗しない5基準)

このランキングは、外壁補修でつまずきやすい5点を基準にしているよ。費用・診断・範囲・保証・安全を順に確かめると、自分に合う頼み先がすっと決まるはず。

① 費用と内訳はわかりやすい?

材料費・工事費・足場代を分けて確認。ひび1カ所1万〜10万円、シーリング1m 700〜1,500円が目安だよ。

② 劣化診断は確か?

ひびの幅・深さ・下地まで診て、写真つきで説明してくれるか。診断書を出せる業者は信頼しやすいの。

③ 施工範囲は柔軟?

部分補修だけ頼めるか、塗り替えや張り替えまで提案できるか。必要十分な工事に絞れる相手を選ぼう。

④ 保証とアフターはある?

施工保証の年数と書面の有無を確認。新築10年以内なら、まず建てた会社の瑕疵担保責任もチェックね。

⑤ 高額請求のリスクは低い?

訪問営業の即決契約はNG。作業前の総額見積もり・相見積もり・口コミを確認。困ったら188へ相談してね。

04CHAPTER 04

状況別おすすめ早見表

「結局どこに頼めば?」を一発で。あなたの状況にいちばん合う頼み先はこれだよ。

細いひびを見つけた

急ぐべきか知りたい

推し名刺で幅をチェック

名刺(約0.3mm)が入らない細さなら様子見もOK。写真で記録して、次の塗り替え時に補修してもらおう。

剥がれ・浮きが広がっている

しっかり直したい

推し外壁補修・塗装の専門業者

下地まで診断して工法を提案してくれるの。範囲が広いなら塗り替えとの比較見積もりも取ってね。

訪問業者に指摘された

本当か確かめたい

推し自治体・公的な住宅相談窓口

その場で契約せず、中立の窓口か別の地元業者に裏取りを。困ったら188に相談できるよ。

築10年以内の家

保証で直せるか知りたい

推し建てたハウスメーカー・工務店

構造や雨水浸入に関わる不具合は10年保証の対象になることが。保証書と点検記録を確認してね。

台風・強風のあとに傷んだ

保険を使えるか知りたい

推し自分で保険会社に連絡

風災なら火災保険の対象になる可能性が。「実質無料」をうたう申請サポート業者は通さないでね。

なるべく安く済ませたい

費用を抑えたい

推し相見積もり+必要分だけ補修

比較・予約サイトで2〜3社の相見積もりを。手の届く細いひびだけならDIY補修材でつなぐ手もあるよ。

外壁全体の劣化が進んでいるなら外壁塗装の費用相場と業者の選び方へ。コケや黒ずみなど「汚れ」が主役なら外壁洗浄、ベランダや屋上の防水層の傷みは防水工事もあわせてチェックしてみてね。

05CHAPTER 05

外壁補修のつまずき注意点

「外壁が剥がれてますよ」の点検商法——その場で契約しない

結論:突然訪問してきて外壁や屋根の傷みを指摘し、無料点検から工事契約へ持ち込む「点検商法」の相談が、消費生活センターに毎年数多く寄せられているよ。不安をあおって即決を迫る、相場よりずっと高い見積もりを出す、頼んでいない箇所まで工事するのが典型パターンなの。自衛策ははっきりしていて、①その場で契約しない ②指摘が本当か別の業者や公的窓口で裏取りする ③契約してしまっても訪問販売なら原則8日以内はクーリングオフできる、この3つ。書面(または電磁的記録)を受け取った日から数えるから、契約書類は捨てずに取っておいてね。困ったら消費者ホットライン「188(いやや)」へ。本当に傷んでいたとしても、急いで直さなきゃいけない外壁はほとんどないから、落ち着いて相見積もりからで大丈夫なの。

「火災保険で実質無料」の勧誘——保険会社への連絡は自分で

台風や強風、ひょうで外壁が傷んだなら、火災保険の風災・ひょう災補償の対象になる可能性があるよ。これは正当な権利だから遠慮なく使ってね。ただし、「保険金で実質無料で直せる」と勧誘してくる申請サポート業者には要注意。手数料が保険金の数割に達したり、解約時に高額な解約料を請求されたり、虚偽の申請に加担させられたりするトラブルが国民生活センターや消費者庁から繰り返し注意喚起されているの。保険を使いたいときの正解はシンプルで、業者を通さず、まず自分で加入中の保険会社・代理店に連絡すること。経年劣化は対象外だから、原因がどちらかの判断も保険会社の鑑定に任せれば安心だよ。

足場代10万〜20万円——「ついで」の使い方で差がつく

2階より上の補修には足場が必要で、設置だけで10万〜20万円かかることが多いの。だからこそ、足場を組むタイミングで屋根・雨どい・シーリング全体の点検をまとめると、同じ足場代で家全体のメンテナンスができておトクだよ。屋根側の費用感は屋根修理の費用相場と頼み先ランキングで確認してみてね。逆に注意したいのは、工事が始まってから「ここも傷んでいた」と次々に追加工事を提案されるパターン。本当に必要なこともあるけれど、その場で即決せず、写真を見せてもらって金額を書面で確認してから判断しよう。最初の見積もり段階で「追加が発生しうる箇所と上限」を聞いておくと、あとでもめにくいの。

放置のリスクと、築10年以内の「保証」という選択肢

幅0.3mm以上のひびや剥がれを放置すると、雨水が下地に回って雨漏り・内部の腐食・鉄筋のサビへ進み、最終的には部分補修では済まない張り替え級の工事になってしまうの。「まだ大丈夫」と先送りするほど総額は膨らむから、深いひびは早めの診断が結局いちばん安いよ。それから、新築10年以内の家なら思い出してほしいのが、法律で義務づけられた瑕疵担保責任(構造耐力上主要な部分・雨水の浸入を防ぐ部分の10年保証)。原因が施工にあるなら無償補修の可能性があるから、お金を払う前に建てた会社と保証書を確認してね。自治体の外壁改修・リフォーム助成金が使える地域もあるから、「市区町村名+外壁+補助金」での検索もお忘れなく。

依頼前のチェックリスト:①ひびの幅を名刺(約0.3mm)でチェックして写真で記録 ②築10年以内なら建てた会社の保証を先に確認 ③台風後の破損なら自分で保険会社へ連絡 ④見積もりは2〜3社、「材料費・工事費・足場代」の内訳をそろえて比較 ⑤訪問業者の指摘は公的窓口や別業者で裏取り。高額請求かなと思ったら消費者ホットライン「188(いやや)」に相談できるよ。

06CHAPTER 06

はじめてでも安心・依頼前の3ステップ

むずかしいことはないよ。症状を記録する → 直し方の方針を決める → 見積もりを比べるの3ステップ。順番どおりに進めると、ムダな出費なくスムーズに直せるの。

  1. 症状を写真と「幅」で記録する:ひび・剥がれ・浮きを見つけたら、まずスマホで全体と寄りの写真を撮っておこう。ひびは名刺(厚さ約0.3mm)が入るかどうかで幅をチェック。入らない細さなら急がなくて大丈夫、入る深さなら早めにプロの診断を。日付つきの記録があると、進行しているかどうかも業者に伝わりやすいよ。
  2. 直し方の方針を決める:築10年以内なら建てた会社の保証、台風後の破損なら火災保険(自分で保険会社へ連絡)をまず確認。どちらも当てはまらなければ、症状が局所なら部分補修、全体に劣化が出ているなら塗り替えとの比較、と方針を立てよう。迷ったら公的な住宅相談窓口で中立の意見を聞くのもありだよ。
  3. 2〜3社で相見積もりを取る:方針が決まったら、専門業者や比較・予約サイト(マッチング型)で2〜3社に相見積もりを。写真と幅の記録を共有すると精度が上がるの。比べるポイントは「材料費・工事費・足場代の内訳」「工法の根拠」「保証の年数と書面」の3つ。訪問営業の即決契約だけは避けてね。この3ステップで、はじめてでも安心して進められるよ。

07CHAPTER 07

あわせて聞かれる質問(FAQ)

外壁補修の費用はいくらかかるの?

結論:症状と範囲で大きく変わるよ。ひび割れの部分補修で1カ所1万〜10万円、シーリング(コーキング)の打ち替えは1mあたり700〜1,500円、塗膜の剥がれや浮きの補修は範囲によって15万〜40万円ほどが目安なの。サイディングの部分張り替えなら1㎡あたり3,500〜9,000円くらい。2階より上の作業には足場代10万〜20万円が別にかかることが多いから、見積もりでは「材料費・工事費・足場代」の内訳をそろえて2〜3社で比べてね。資材や人件費の値上がりで費用は変わりやすいから、どれも目安として見てね。

外壁のひび割れは放置しても大丈夫?

結論:幅0.3mmが目安だよ。幅0.3mm未満の髪の毛のように細いヘアークラックは塗膜の表面だけのことが多く、すぐに雨水が入る心配は少ないの。ただ放置すると広がることがあるから、次の塗り替えのときに必ず直してもらおう。幅0.3mm以上で深さのあるひび(構造クラック)は、雨水が浸み込んで下地や鉄筋を傷め、雨漏りや強度低下につながるおそれがあるから早めに専門業者へ相談してね。幅は名刺(厚さ約0.3mm)がひびに入るかどうかでだいたい見分けられるよ。

外壁の「補修」と「塗装」はどう違うの?

結論:補修はひび割れや剥がれなど傷んだ箇所を部分的に直す工事、塗装は外壁全体を塗り替えて保護し直す工事だよ。ひびが数カ所だけなら部分補修で十分だけど、チョーキング(触ると白い粉がつく)や色あせ、ひび割れが壁のあちこちに出ているなら、劣化が全体に進んだサイン。部分補修を繰り返すより、足場を一度組んで全体を塗り替えたほうが結局割安になることが多いの。築10年前後はちょうど判断の分かれ目だから、両方の見積もりを取って比べるのがおすすめだよ。

外壁の修理に火災保険は使えるの?

結論:台風や強風、ひょうなどの自然災害が原因の破損なら、火災保険の風災・ひょう災などの補償対象になる可能性があるよ。ただし経年劣化による傷みは対象外なの。気をつけたいのが「保険で実質無料で直せる」と勧誘してくる申請サポート業者。手数料が保険金の数割に達したり、解約時に高額な解約料を請求されたりするトラブルが国の機関に多数報告されているの。保険を使いたいときは、業者を通さず、まず自分で加入している保険会社や代理店に連絡するのが安全だよ。

「外壁が剥がれてますよ」と訪問してきた業者は信用していい?

結論:その場で契約しないでね。突然訪問して不安をあおり、無料点検から工事契約につなげる「点検商法」の相談は、消費生活センターに毎年たくさん寄せられているの。指摘が本当か確かめたいときは、その業者ではなく、別の地元業者や自治体・公的な住宅相談窓口に診断を頼むのが安全だよ。訪問販売で契約してしまっても、条件を満たせばクーリングオフ(原則8日以内)ができるの。困ったら消費者ホットライン「188(いやや)」へ相談してみてね。

自分で補修(DIY)できるのはどこまで?

結論:手の届く範囲の、幅0.3mm未満のヘアークラックまでにしておこう。市販の補修材やコーキング材(数百円〜2,000円ほど)で埋められて、応急処置としては十分だよ。ただし見た目の仕上がりはプロに及ばないし、深いひびをDIYで埋めると内部の劣化が見えなくなって、かえって発見が遅れることもあるの。幅0.3mm以上のひび、剥がれや浮き、2階より上の高所はムリせずプロへ。はしごでの高所作業は転落事故のもとだから絶対に避けてね。