05CHAPTER 05
損しないための注意点——替える前に読んでね
「無料点検」「格安」をきっかけにした高額請求に気をつけて
結論:水まわりリフォームで気をつけたいのが、「無料点検しますよ」「今だけ格安」をうたって訪問し、不安をあおって不要な工事や高額な契約を迫る手口なの。「浴槽の下が傷んでいる、放っておくと床が抜ける」などと言って、その場で契約を急がせるケースが消費生活センターにも相談として寄せられているんだ。守り方はシンプルで、①その場で契約しない ②相見積もり(できれば3社)をとる ③会社の所在地・施工実績・工事範囲を確認するの3つ。突然の訪問で契約を急がせる業者は、いったん断って大丈夫だよ。訪問販売や電話勧誘で契約してしまっても、契約書面を受け取った日から8日以内ならクーリングオフ(書面または電子メール等で通知)ができる場合があるの。工事が始まっていても、まずは落ち着いて確認してね。納得できない請求や強引な勧誘にあったら、消費者ホットライン「188(いやや)」に相談しよう。
「浴槽だけ替えられるか」は最初に確認を
いちばん多い思い違いが、「浴槽だけ安く替えられると思っていたら、浴室まるごとの交換になった」ケースなの。据え置きタイプ(床に置いてある浴槽)なら浴槽のみの交換ができることが多いけれど、タイルに埋め込まれたタイプはまわりの解体・補修が要るし、ユニットバスは浴槽が壁・床と一体で抜き取れないことが大半なの。その場合は浴室全体の交換になって費用が大きく変わるよ。だから依頼前に、今の浴槽が「据え置き/埋め込み/ユニットバス」のどれかを確認して、業者に現地で見極めてもらってね。ここを最初にはっきりさせると、見積もりのズレや「思ったより高かった」を防げるんだ。
素材は「予算・見た目・手入れ」で選ぶ
浴槽の素材はFRP・人工大理石・ホーロー・ステンレスが主流で、それぞれ性格がちがうよ。FRPは安くてカラーも豊富な定番(寿命の目安は約10年)、人工大理石は見た目が上質で傷や汚れに強く長持ち(FRPより本体代は5〜12万円ほど高くなる傾向)、ホーローは保温性が高く肌ざわりがなめらかな一方、表面が欠けるとサビが出ることも、ステンレスは丈夫でサビに強く手入れがラクなの。毎日使うものだから、予算・見た目の好み・手入れのしやすさ・保温性のバランスで選ぶのがコツ。可能ならショールームで実物を見て、肌ざわりや色を確かめてから決めると失敗が少ないよ。
失敗の多くは「防水不足・サイズ違い」——現地確認が肝
浴槽交換の失敗で多いのが、サイズや配管位置が合わずに付け直しになることと、浴槽まわりの防水が甘くて水漏れすることなの。だから本体を選ぶ前に、必ず現地で採寸・配管の確認をしてもらうのが安心だよ。取り付け後は、排水や接続部から水漏れがないか、ぐらつきがないか、お湯のたまり具合を必ずチェック。防水が不十分だと、見えない床下や壁の中に水がまわってカビや木部の腐食につながるから、ここはプロのていねいな仕事に任せるのが結局おトクなんだ。
補助金は「着工前の申請」を忘れずに
内容によっては、国や自治体の補助金・助成が使えることがあるよ。保温性の高い高断熱浴槽への交換や、在来浴室から断熱性能の高いユニットバスへの一新は省エネリフォームの補助対象になることがあるし、手すり設置や段差解消などのバリアフリー工事は介護保険の住宅改修(上限20万円・自己負担1〜3割)の対象になる場合があるの。ただし多くは着工前の事前申請が必須で、工事を始めてからでは受けられないことがほとんど。制度・条件・予算枠は年度や自治体で変わるから、申し込み前に必ず最新情報を確認してね。業者が申請に慣れていると手続きがスムーズだから、見積もりのときに「補助金に対応できるか」を聞いておくと安心だよ。
賃貸は「勝手に替えない・まず連絡」が鉄則
賃貸の備え付けの浴槽が不調(経年劣化)になったら、手配も費用も原則貸主側だから、勝手に交換せず、まず管理会社・大家さんに連絡してね。自分で業者を呼んで替えてしまうと、費用を負担してもらえなかったり、退去時の原状回復でもめたりすることがあるの。水漏れなど急ぎのときは、応急処置(使用を控える・床の水気をふく)だけしてすぐ連絡しよう。やり取りはメールなど記録に残る形にしておくと、あとで安心だよ。
こんな点に気をつけてね
- 1浴槽だけ替えられるか先に確認(据え置き/埋め込み/ユニットバスで変わる。現地で見極めてもらってね)
- 2防水と接続はプロに任せる(甘いと床下に水がまわる。重量物の搬出入もあり、浴槽の入れ替えはDIYで無理しない)
- 3訪問販売は即決しない(無料点検商法に注意。相見積もりをとり、困ったら消費者ホットライン「188」に相談を)
✅替える前に確認することリスト:①今の浴槽は据え置き・埋め込み・ユニットバスのどれか(浴槽だけ替えられるか) ②素材(FRP・人工大理石・ホーロー・ステンレス)・サイズ・メーカーや型番 ③工事範囲(解体・補修・処分を含むか)と工期 ④総額(本体代+工事費+解体処分費)と保証の有無、使える補助金 ⑤賃貸なら勝手に替えず管理会社へ連絡。この5つを押さえれば、はじめてでも安心して進められるよ。困ったことが起きたら、消費者ホットライン「188」も思い出してね。