VOL. 354 2026 · JUNE ISSUE 特殊清掃 おすすめの頼み方

特殊清掃の費用相場と業者・頼み方の選び方

結論:特殊清掃の費用は、1R・1Kで10万〜30万円程度、1LDK〜3LDKで15万〜50万円程度、4LDK以上で20万〜60万円程度が目安だよ。同じ間取りでもお部屋の状態と時間の経過で大きく変わるから、内訳の入った見積もりを2〜3社で比べるのが基本なの。そして金額より先に大事なのが順番——警察の確認が済んでから、賃貸なら管理会社・大家さんと保険の確認、それから見積もりと進めると、あとで困ることがぐっと減るんだ。「消臭まで根本対応できるか/見積もりの明朗さ/保証と保険/気持ちに寄り添う対応/契約を急がせないか」の5基準で、頼み方を落ち着いて選べるようにまとめたよ。

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  • 01費用は間取りと状態で決まる — 1R10万〜30万円程度が目安。オゾン脱臭や建材の交換が加わると幅が出るの
  • 02順番が大事 — 警察の確認→管理会社・保険の確認→内訳入りの相見積もり。先に工事を進めないでね
  • 03業者選びは「消臭保証」と「内訳」 — 国家資格がない分野だから、実績・保証・明朗な見積もりで見極めよう

01CHAPTER 01

特殊清掃とは?作業の流れと間取り別の費用相場

結論:特殊清掃は、孤独死や事故などがあったお部屋を、体液・血液などの汚れの除去から消毒・脱臭まで含めて、もう一度暮らせる状態へ戻すための専門的な清掃のことだよ。通常のハウスクリーニングとの違いは、感染症対策の装備と薬剤・オゾン脱臭などの専用機材・建材の処置まで含むこと。作業はおおむね「汚れの除去→洗浄・消毒→オゾン脱臭→必要に応じて原状回復のリフォーム」の順で進むの。費用の目安は1R・1Kで10万〜30万円程度、1LDK〜3LDKで15万〜50万円程度、4LDK以上で20万〜60万円程度。同じ間取りでも、お部屋の状態・時間の経過・建材まで処置が必要かで金額は大きく変わるんだ。気温の高い季節はお部屋の傷みが進みやすいから、状況が確認できたら早めに専門業者へ相談するほうが、結果的に作業も費用も小さく済みやすいことは、静かに覚えておいてね。

似たテーマとの区別はこうだよ。遺品の整理・形見分け→遺品整理ものが多いお部屋の片付け→ゴミ屋敷の片付け汚れのない通常のお掃除→ハウスクリーニング体液・血液などの汚れとにおいへの対応→このページ。作業別の費用感は下のカードにまとめたね。

間取り別の総額目安

1R・1Kで10万〜30万円程度、1LDK〜3LDKで15万〜50万円程度、4LDK以上で20万〜60万円程度。状態で大きく変わるよ。

汚染箇所の清掃・除去

体液や血液で汚れた箇所・物品の除去と初期清掃。数万円〜10万円程度が目安で、範囲によって変わるの。

消毒・除菌

感染症対策のための薬剤散布・拭き上げ。2万〜5万円程度が目安。汚染除去とセットで行われることが多いよ。

オゾン脱臭

機材でにおいの分子を分解する仕上げの工程。3万〜10万円程度が目安で、広さと日数によって変わるの。

建材の撤去・原状回復

汚れが床下や下地まで届いたときの床材・クロス交換。数万円〜数十万円と幅があって、範囲の根拠確認が大事。

遺品整理とのセット

家財の搬出・形見分け・供養まで含めるプラン。間取り別のセット料金になっていることが多いよ。

数字は「目安」だよ:特殊清掃の料金はお部屋の状態・広さ・時間の経過・建物の構造・地域でひとつずつ違うの。そして誰が費用を負担するかも、契約と状況で変わる(賃貸の負担の流れは注意点の章で説明するね)。だからその場で即決せず、内訳の書かれた見積もりを2〜3社で比べて、保険が使えるかは保険会社に直接確認——この2つだけは守ってほしいの。

02CHAPTER 02

特殊清掃の頼み方ランキング7【2026年6月】

編集部が「消臭まで根本対応できるか・見積もりの明朗さ・保証と保険・気持ちに寄り添う対応・契約を急がせないか」の5基準で、はじめてでも迷いにくい順に頼み方をまとめたよ。お部屋の状況とお立場(ご遺族・大家さん)で最適なルートが変わるから、フィルターも使ってみてね。金額はどれも目安だよ。

目的で絞り込み
比較
1

消臭保証つきの特殊清掃専門業者に頼む(においの根本対応まで任せる本命ルート)

汚れの除去から洗浄・消毒・オゾン脱臭まで——においの元を残さず対応してくれる、いちばん確実な本命ルートなの

費用 1R・1Kで10万〜30万円程度目安 向く人 汚れとにおいの根本対応を任せたい 注意 消臭保証と内訳入り見積もりを確認
編集部おすすめまず相談したい先
体液や血液などの汚れがあるお部屋を戻すなら、特殊清掃を専門にしている業者がいちばん確実だよ。通常の清掃と違って、感染症対策の装備で汚れた箇所と物品を取り除き、専用薬剤で洗浄・消毒したうえで、オゾン脱臭機でにおいの分子を分解するところまでが仕事なの。ここで覚えておいてほしいのが、においは「元の汚れを物理的に取り除いてから脱臭」しないと消えないということ——消臭剤や換気だけでは、いったん薄れてもぶり返してしまうんだ。だから選ぶ決め手は「におい戻りがあったときに再施工してくれる消臭保証」と、「清掃・消毒・脱臭それぞれの金額が書かれた内訳入りの見積もり」。あわせて自社で施工した実績の公開・損害賠償保険の加入も確認してね。費用は1R・1Kで10万〜30万円程度が目安で、近隣に作業内容が分からないように搬出へ配慮してくれる会社も多いの。電話の段階で状況を丁寧に聞いて概算を説明してくれるかどうかも、いい会社を見分けるサインだよ。
4.7
比較
2

遺品整理とまとめて対応できる業者に頼む(ひとつの窓口で進める安心ルート)

清掃と遺品の整理・形見分け・供養までひとつの窓口で——やり取りの負担を小さくできる、ご遺族にやさしいルートなの

費用 間取り別のセット料金が目安 向く人 遺品の整理や形見分けも必要 注意 貴重品捜索の進め方を先に確認
ご遺族に
お部屋には清掃だけでなく、故人の家財や思い出の品が残っていることがほとんど。その整理まで必要なら、特殊清掃と遺品整理の両方に対応している業者にまとめて頼むと、やり取りの窓口がひとつになって、心身の負担がずっと小さくなるよ。通帳・印鑑・権利書・形見の品の捜索、仕分けと搬出、希望すればお焚き上げや合同供養の手配まで対応してくれる会社が多いの。料金は間取り別のセットプランになっていることが多くて、清掃と別々に頼むより調整しやすいんだ。お願いするときのポイントは、「探してほしいもの」を先にリストで伝えておくこと——あとから「あれはどこへ」とならないための、いちばんの備えなの。遺品整理そのものの相場や進め方、心の整理のペースについては遺品整理の記事で詳しくまとめているから、あわせて読んでみてね。急いで全部を決めなくていいんだよ。清掃だけ先に済ませて、遺品の整理は気持ちが落ち着いてから、という分け方もできるからね。
4.5
比較
3

賃貸なら管理会社・大家さんに連絡してから進める(契約と保険を整理する基本ルート)

原状回復の範囲・指定業者・保険——賃貸で先に確認すべきことを整理してから動く、あとで揉めないための基本ルートなの

費用 負担の範囲は契約と状況で変わる 向く人 賃貸のお部屋に関わるすべての人 注意 自己判断で先に工事を進めない
賃貸のお部屋なら、業者を探すより先に管理会社・大家さんへの連絡を済ませてね。確認したいのは「原状回復をどの範囲まで求められるか」「指定の業者や保険があるか」「敷金や保証会社の扱い」の3つ。費用の負担は、一般的に連帯保証人や相続人(ご遺族)→どちらもいない・支払えない場合は大家さん側という流れと言われているけれど、契約内容と状況によって変わるから、口頭ではなく書面やメールで残しながら進めるのが安心なの。ご遺族側で知っておきたいのは、自然死(病死など)の場合、通常の暮らしによる損耗として扱われ、原状回復の義務が限定的とされた判例もあること——求められた金額に疑問があれば、そのまま支払う前に消費者ホットライン「188」や弁護士に相談していいんだよ。大家さん側は、清掃が遅れるほど建物への影響が広がりやすいから、合意できた範囲から早めに専門業者へ。どちらの立場でも、勝手に工事を進めない・記録を残すの2つが、あとで揉めないいちばんのコツなの。
4.3
比較
4

保険を確認してから頼む(費用の負担を軽くできる可能性のあるルート)

孤独死に備える保険や家財保険の特約で、清掃費がカバーされることも——着手前のひと確認が負担を変えるルートなの

費用 保険で清掃費が補われることも 向く人 費用の負担をできるだけ抑えたい 注意 作業の着手前に保険会社へ連絡を
見落とされがちだけど、清掃を頼む前にいちど保険の確認をしてほしいの。大家さん側なら、孤独死に備える保険(少額短期保険や火災保険の特約)に入っていれば、原状回復の費用や空室期間の損失がカバーされることがあるよ。入居者側の家財保険にも、亡くなったときの修理費用特約が付いていることがあるんだ。ご遺族なら、故人の保険証券や契約書類を確認して、管理会社経由でどんな保険が使えるか聞いてみてね。ここで大事な順番がひとつ——保険を使う可能性があるなら、作業に着手する前に保険会社へ連絡して、現場の写真を残しておくこと。先に清掃やリフォームを終えてしまうと、損害の確認ができなくて支払いの判断が難しくなることがあるの。保険会社への連絡は数十分で済むから、「まず1本電話してから見積もり」を合言葉にしてね。なお「保険で実質無料」を強調して契約を急がせる業者がいたら、その場では決めず、保険の可否は自分で保険会社に確認するのが鉄則だよ。
4.1
比較
5

原状回復のリフォームまで一括対応の会社に頼む(建材の交換まで必要なときのルート)

汚れが床下や下地まで届いたお部屋を、清掃から床材・クロスの交換まで一気通貫で——次の暮らしへつなぐルートなの

費用 建材交換まで進むと数十万円のことも 向く人 床や壁の交換まで必要なお部屋 注意 解体・交換の範囲は根拠を確認してね
時間が経ってから見つかったケースなど、汚れやにおいが床材の下や壁の下地まで届いているときは、表面の清掃だけでは戻らないことがあるの。そんなときは、特殊清掃から床材・クロスの撤去交換、防臭施工までを一括で対応できる会社に頼むと、清掃業者とリフォーム業者を別々に手配する手間がなくなって、工程の抜けも起きにくいよ。費用は交換の範囲しだいで数万円〜数十万円と幅があるんだ。ここで気をつけたいのが「全部張り替えないとにおいは取れません」と、根拠の説明なく大きな工事を勧められるケース。本当に下地まで汚染が届いているかは、めくった写真や計測などの根拠を見せてもらって判断しようね。賃貸なら交換の範囲はそのまま負担額に直結するから、管理会社・大家さん・保険会社と合意してから着手が鉄則。売却や次の入居づけを考えている持ち家・実家なら、長く空けがちなお部屋の管理は空き家管理の記事も参考になるよ。
4.0
比較
6

公的な窓口・専門家に相談してから決める(急がず順番を整理するルート)

相続放棄を考えるなら片付ける前に専門家へ——お金と権利の順番を先に整理する、急がば回れのルートなの

費用 無料で相談できる窓口が多いよ 向く人 何から手をつけるか迷っている 注意 期限のある手続きは早めに確認を
「費用を負担できるか分からない」「疎遠だった親族で、相続をどうするか決めていない」——そんなときは、清掃や片付けに手をつける前に、専門家への相談を挟んでね。特に大事なのが相続放棄を考えている場合。相続放棄には原則3か月の期限(熟慮期間)があって、故人の財産を処分してしまうと相続を承認したとみなされるおそれがあると言われているの。つまり、片付けの順番を間違えると選べたはずの選択肢が消えてしまうことがあるんだ。判断に迷ったら、弁護士や司法書士、費用が心配なら法テラス(無料の法律相談制度)へ。請求された金額や契約に納得がいかないときは消費者ホットライン「188」、生活全般の困りごとは自治体の福祉窓口や地域包括支援センターも力になってくれるよ。相談はほとんどが無料か低額で、「急がせる人がいない場所」で一度立ち止まれるのがこのルートのいちばんの価値。気持ちが追いつかないまま大きな契約をしないための、大切な寄り道なの。
3.8
比較
7

自分で掃除する(汚れがごく軽いとき限定・基本はすすめないルート)

体液などの汚れがない・ごく軽い状態に限った選択肢——感染リスクと心の負担を考えると、基本はプロに任せてほしいの

費用 道具代の数千円〜で済むけれど 向く人 体液などの汚れがない軽い状態だけ 注意 感染症のリスク。無理はしないでね
正直に書くね。体液・血液などの汚れがあるお部屋を自分で掃除するのは、おすすめできないの。理由は2つ——感染症のリスク(汚れには細菌やウイルスが含まれることがあって、市販の装備では防ぎきれない)と、心の負担(身近な人のお部屋ならなおさら、その場に立ち続けること自体がとてもつらい作業なんだ)。自分での掃除が選択肢になるのは、発見が早く、体液などの汚れがない・ごく軽い状態のときだけ。その場合も実態は通常のお掃除に近いから、ハウスクリーニングに頼むのと比べて決めるといいよ。もし手を動かすなら、使い捨て手袋・マスク・換気を徹底して、においや汚れに気づいた時点で中断してプロへ切り替えてね。費用を抑えたい気持ちはとても自然なものだけど、かけるべきところにかけて、自分の心と体を守ることも、同じくらい大切な選択なんだよ。
3.5

※ 評価は編集部による5基準(消臭まで根本対応できるか・見積もりの明朗さ・保証と保険・気持ちに寄り添う対応・契約を急がせないか)の総合判断だよ(2026年6月時点)。金額は複数の公開料金情報をもとにした目安で、お部屋の状態・広さ・時間の経過・地域によって変わるの。費用の負担者や保険の扱いは契約ごとに違うから、正確なところは管理会社・保険会社・専門家に確認してね。

03CHAPTER 03

頼み方選び(=失敗しない5基準)

このランキングは、特殊清掃でつまずきやすい5点を基準にしているよ。突然のことで判断する余裕がないときに頼むサービスだからこそ、「急がせない・ごまかさない」会社を選ぶ目安が大事なの。

① 消臭まで根本対応できる?

においは汚れの除去とセットで初めて消えるの。除去→洗浄・消毒→オゾン脱臭の流れを説明できる会社が安心だよ。

② 見積もりは明朗?

「特殊清掃一式◯万円」ではなく、清掃・消毒・脱臭・搬出それぞれの内訳と、追加が出る条件を書面で出してくれるか。

③ 保証と保険はある?

におい戻り時の再施工(消臭保証)と、損害賠償保険の加入。国家資格がない分野だから、この2つが信頼の目印なの。

④ 気持ちに寄り添ってくれる?

貴重品や形見の扱いを丁寧に聞いてくれるか、近隣に配慮した作業をしてくれるか。電話の対応に表れるよ。

⑤ 契約を急がせない?

不安をあおって即決を迫る会社は避けてね。相見積もりを嫌がらないことも、誠実さのサイン。困ったら「188」へ。

04CHAPTER 04

状況別おすすめ早見表

「結局どう進めれば?」を一発で。お部屋の状況とお立場にいちばん合う頼み方はこれだよ。

においが強い・汚れの範囲が広い

根本から早く対応したい

推し消臭保証つきの専門業者

除去→消毒→オゾン脱臭まで一貫対応。保証の有無が決め手だよ。

遺品の整理や形見分けも必要

窓口をひとつにして負担を減らす

推し遺品整理とセットの業者

貴重品の捜索リストを先に渡すのがコツ。供養の手配もできるの。

賃貸のお部屋(ご遺族・大家さん)

負担と範囲を先に整理したい

推し管理会社・大家さんへ連絡

原状回復の範囲・指定業者・保険を確認してから動こうね。

費用の負担が心配

使える制度を確認したい

推し保険の確認+公的窓口

着手前に保険会社へ連絡を。法テラスや188も頼っていいんだよ。

床や壁の交換まで必要そう

内装の復旧までまとめたい

推し原状回復まで一括の会社

交換範囲は写真などの根拠で判断。負担者の合意が先だよ。

相続をどうするか決めていない

あとで困らない順番で進めたい

推し専門家に相談してから

相続放棄は原則3か月。物の処分前に弁護士・法テラスへ。

ちなみに、故人のお部屋まわりの手続きは考え方が共通なの。確認(警察・契約・保険)→相談(専門家・窓口)→内訳の見積もり比較→作業と記録という流れは、遺品整理でもゴミ屋敷の片付けでも同じだよ。ご実家が遠方で今後の管理が心配なら、空き家管理の記事も読んでみてね。

05CHAPTER 05

高額請求・トラブルを避ける確認ポイント

「一式見積もり」と作業後の追加請求——内訳と追加条件を書面でね

結論:特殊清掃のトラブルでいちばん多いと言われるのが、「特殊清掃一式◯万円」のあいまいな見積もりのまま作業が始まり、終わってから「建材の処置が必要だった」と高額な追加請求をされるパターンだよ。守り方ははっきりしていて、①清掃・消毒・脱臭・搬出・処分それぞれの金額が書かれた内訳入りの見積もりをもらう、②「追加費用が発生する条件」を契約前に書面で確認する、③2〜3社で比べるの3つなの。極端に安い金額を広告に出して、現地で大きく上乗せする会社もあるから、相場より大幅に安い見積もりはむしろ慎重に見てね。もし訪問や電話の勧誘がきっかけの契約なら、クーリングオフ制度(契約書面を受け取った日から8日以内)で無条件解除できる場合があるよ。困ったときは消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターにつながるからね。

貴重品・形見の品の扱い——「探してほしいもの」を先に伝えよう

清掃や搬出の途中で、通帳・印鑑・権利書・現金・形見の品が見つかることはとても多いの。だからこそ、作業の前に「探してほしいもの」をリストにして渡し、見つかったときの保管・引き渡しの方法を決めておいてね。残念な話だけど、特殊清掃の現場では貴重品の紛失や持ち去りをめぐる相談例もあると言われているんだ。貴重品の捜索を作業内容として明記してくれる会社・見つかった物の写真記録を残してくれる会社を選ぶと安心だよ。可能なら搬出の判断が必要な場面だけでも立ち会うか、難しければ「判断に迷うものは捨てずに取り置き」をお願いしておこう。形見分けや供養まで含めて進めたいときは、遺品整理の記事で進め方を詳しくまとめているからね。

不安をあおる勧誘と、費用負担が決まる前の高額契約

もうひとつ気をつけたいのが、動揺しているところへ「今すぐやらないと大変なことになる」と不安をあおって、その場で高額な契約を結ばせる手口なの。たしかに特殊清掃は早いほうがいい作業だけど、内訳の確認と相見積もりができないほどの緊急性はないことがほとんど。そして賃貸なら、誰がどこまで負担するかが決まる前に大きな契約をしてしまうと、あとで取り戻せなくなることがあるんだ。順番は警察の確認→管理会社・保険会社への連絡→(必要なら)専門家への相談→見積もり比較→契約。また、ご遺族側は自然死の場合に原状回復の義務が限定的とされた判例もあるから、請求された金額に疑問があれば、支払う前に「188」や弁護士へ相談していいんだよ。誠実な会社は、この確認の時間を嫌がらないものなの。

こんな点に気をつけてね

  • 1「一式」見積もりのまま契約しない(内訳と追加条件を書面で。極端に安い広告は現地での上乗せに注意だよ)
  • 2貴重品は「先にリスト」(捜索の依頼・保管方法・写真記録を決めてから作業へ。迷うものは取り置きをお願いしてね)
  • 3負担者が決まる前に急いで契約しない(警察→管理会社・保険→相談→見積もりの順番。困ったら「188」へ)
依頼前に確認することリスト:①警察の確認が済んでいるか ②管理会社・大家さん・保険会社への連絡(賃貸・保険があるとき) ③相続放棄を考えるなら物の処分前に専門家へ ④見積もりの内訳・追加条件・消臭保証 ⑤探してほしい貴重品のリスト。この5つを押さえれば、つらい状況でも落ち着いて進められるよ。納得できないことがあったら、消費者ホットライン「188」に相談してね。

06CHAPTER 06

はじめてでも進められる・特殊清掃依頼の3ステップ

むずかしく考えなくて大丈夫。確認と連絡 → 見積もり比較 → 作業と記録の3ステップだよ。

  1. 確認と連絡を済ませる:発見の直後なら、まず110番(警察)へ。事件性の確認が終わるまでお部屋のものは動かさないでね。確認が済んだら、賃貸なら管理会社・大家さんへ、保険がありそうなら保険会社へ連絡しよう。相続放棄を考える可能性があるなら、物を処分する前に弁護士や法テラスへ相談——この順番だけは先に押さえてほしいの。現場の写真は、保険や負担の話し合いで役に立つから、業者か立ち会える人に残してもらってね。
  2. 内訳の入った見積もりを2〜3社で比べる:電話かメールで状況を伝えて、清掃・消毒・脱臭・搬出それぞれの金額が書かれた見積もりを2〜3社からもらおう。比べるのは「内訳と追加条件が明確か/消臭保証(におい戻り時の再施工)があるか/貴重品の捜索に対応してくれるか」の3点。現地を見ないと正確な金額は出ない分野だから、現地調査のうえで書面の見積もりを出してくれる会社が基本だよ。つらければ、立ち会いは最小限でも大丈夫。鍵の受け渡しだけで進めてくれる会社も多いの。
  3. 作業を見守り、記録と書類を受け取る:作業が始まったら、作業前・作業後の写真を残してもらおう(負担の精算や保険の手続きで使えるよ)。終わったら、においの確認・見つかった貴重品の引き渡し・領収書や作業報告書の受け取りをして完了。においが戻ってきたときのために、保証の連絡先と期限も控えておいてね。そして最後に——ここまで進めてきた自分を、どうかねぎらってあげてね。遺品の整理や手続きは、気持ちが追いついてからで間に合うものも多いんだよ。

07CHAPTER 07

あわせて聞かれる質問(FAQ)

特殊清掃の費用はいくらくらい?

結論:間取り別の総額目安は、1R・1Kで10万〜30万円程度、1LDK〜3LDKで15万〜50万円程度、4LDK以上で20万〜60万円程度と言われているよ。同じ間取りでも、お部屋の状態や時間の経過によって作業の範囲が変わるから、金額の幅は大きいの。作業別では、汚染箇所の清掃が数万円〜、オゾン脱臭が3万〜10万円程度、床材やクロスの交換まで進むと数十万円になることもあるんだ。正確な金額は現地での見積もりでしか出せないから、内訳の書かれた見積もりを2〜3社で比べてね。

特殊清掃ではどんな作業をしてくれるの?

結論:大きく「汚れの除去→洗浄・消毒→脱臭→原状回復」の順で進むよ。まず体液や血液などで汚れた箇所や物品を専用の薬剤と道具で取り除いて、床や壁を洗浄・除菌するの。そのうえで、オゾン脱臭機などでお部屋に残ったにおいの分子を分解していくんだ。汚れが床下や建材まで届いているときは、床材やクロスの撤去・交換(原状回復のリフォーム)まで必要になることもあるよ。作業員は防護服を着て、近隣の方に作業内容が分からないよう配慮してくれる会社が多いの。

特殊清掃の費用は誰が払うの?

結論:賃貸のお部屋では、一般的に連帯保証人や相続人(ご遺族)が原状回復の費用を負担して、どちらもいない・支払えない場合は大家さん側の負担になる流れと言われているよ。ご家族が相続放棄をした場合は、原則として清掃費用の支払い義務も引き継がれないとされているの(個別の判断は専門家に確認してね)。大家さん側は、孤独死に備える保険(少額短期保険など)に入っていれば清掃費用がカバーされることもあるんだ。誰が払うかは契約と状況で変わるから、管理会社・保険会社・必要なら弁護士に確認しながら進めてね。

においは本当に消える?市販の消臭剤ではだめ?

結論:においの元になっている汚れを物理的に取り除いてから、オゾン脱臭などで仕上げれば、多くの場合は生活できる状態まで戻せると言われているよ。逆に、市販の消臭剤や換気だけでは、においの元が床下や建材に残ったままだから、いったん薄れてもぶり返してしまうの。オゾン脱臭も「汚れの除去とセット」で初めて効果が出る、仕上げの工程なんだ。だから業者選びでは「においが残った場合の保証(再施工)があるか」を必ず確認してね。状態によっては脱臭の完了まで数日〜2週間ほどかかることもあるよ。

業者はどう選べばいい?特別な資格はあるの?

結論:特殊清掃に国家資格はなくて、事件現場特殊清掃士などの民間資格はあるものの、資格の有無だけでは技術力を判断できないと言われているの。選ぶときに見たいのは「自社で施工した作業実績を公開しているか」「消臭の保証(におい戻り時の再施工)があるか」「見積もりに作業ごとの内訳が書かれているか」「損害賠償保険に入っているか」の4点だよ。電話やメールの段階で、状況を丁寧に聞き取って概算と作業内容を説明してくれるかも、大事な見極めポイントなの。

部屋で亡くなっている方を見つけたら、まず何をすればいい?

結論:まず110番(警察)へ連絡してね。事件性の確認が終わるまではお部屋の中のものを動かさず、警察の案内に従うのが最初の一歩だよ。特殊清掃や遺品整理に取りかかれるのは、警察の確認が済んでから。賃貸なら管理会社・大家さんへの連絡も早めにね。つらい場面だから、無理にひとりで抱え込まないで。手続きや片付けは専門の業者や周りの人に頼っていいんだよ。体調を最優先にして、少しずつ進めていこうね。