05CHAPTER 05
NG行動とトラブル回避——あわてる前に読んでね
殺虫スプレーを「まかない」のが正解なの
結論:羽アリの大量発生に殺虫スプレーを浴びせるのは、いちばんやりがちな失敗だよ。もし正体がシロアリだった場合、危険を感じた群れが壁の中や床下の奥へ散らばって、巣の特定が難しくなったり被害が広がったりするおそれがあるの。さらに、スプレーをかけた羽アリを掃除機で吸うのは引火のおそれがあって危険——掃除機内部のモーターの火花に、スプレーの可燃性ガスが触れる事故パターンなんだ。応急処置は「窓を閉める→灯りを絞る→掃除機で吸う」の3つだけでいい。吸ったあとは紙パックやダストカップの中身をポリ袋に密閉して捨ててね。
「羽だけが落ちている」を見逃さないで
シロアリの羽アリは、飛び立ったあと自分で羽を落としてつがいで巣作りを始める習性があるの。だから窓際・風呂場・玄関に羽だけが大量に落ちているのは、本体を見ていなくてもシロアリが飛んだ有力なサインなんだ。羽が4枚とも同じ大きさ・同じ形ならシロアリの可能性がさらに高いよ。「虫はもういないから大丈夫」と掃除して終わりにせず、羽を数枚テープで台紙に貼って保管して、床下調査のときに見せてね。発生した日付と場所のメモも一緒だと、業者の判断材料がそろうの。
アポなしの「無料点検」は点検商法を疑ってね
羽アリのシーズンは、「近所で工事をしていたら、お宅の基礎に蟻道が見えた」「無料で床下を点検します」と訪ねてくる業者が増えるの。なかには、床下で別の家の被害写真を見せたり、その場でわざと木材を傷つけたりして不安をあおり、高額な契約を急がせる点検商法もあって、消費生活センターに相談が寄せられているんだ。守り方はシンプルだよ——①アポなし訪問の点検は断る ②点検させてしまっても、その場では絶対に契約しない ③必要なら自分で選んだ業者に調査を頼む。もし契約してしまっても、訪問販売ならクーリングオフ(契約書面を受け取った日から8日間)で解除できるの。書面を渡さない・解約を妨げる業者の話は、消費者ホットライン188へ。
黒アリだからって「ぜんぶ放置」はちょっと待って
黒アリの羽アリは家の木材を食べないから基本は安心——なんだけど、ふたつだけ例外を知っておいてね。ひとつは室内に巣を作る種類のアリがいること。壁の中や植木鉢に巣を作られると、羽アリの季節のたびに室内で発生をくり返すの。もうひとつは「黒くてもシロアリ」のケース——シロアリの羽アリは名前に反して黒っぽい色をしているから、色だけで黒アリと判断するのは危ないんだ。見分けはあくまで触角・羽・くびれの3点で。毎年大量に出る・出どころが家の中っぽい、そんなときは一度プロの目を入れておくと安心だよ。
こんな点に気をつけてね
- 1調査当日の即決をしない(「今日契約すれば割引」は急がせるための常套句なの。見積書をもらって2〜3社比べてからでぜんぜん遅くないよ)
- 2安すぎる広告価格をうのみにしない(極端に安い単価で呼び込んで、現地で追加費用を積む業者もいるの。見積もりは「総額」と「追加の条件」で比べてね)
- 3保証の中身まで確認する(シロアリ駆除は5年保証が標準的。再発時の再施工は無料か、点検は付くか、保証書は書面でもらえるか——ここまで見て決めよう)
✅羽アリが出たら確認することリスト:①窓を閉めて掃除機で吸ったか ②数匹(または羽)を写真とテープで残したか ③触角・羽・くびれで見分けたか ④出た場所と日付をメモしたか ⑤シロアリの疑いがあれば無料調査を2〜3社予約したか。この5つを押さえれば、あわてずに最短コースで進めるよ。