VOL. 353 2026 · JUNE ISSUE 基礎ひび割れ補修 おすすめの頼み方

基礎のひび割れ補修の費用相場と直し方の選び方

結論:基礎のひび割れは、「幅0.3mm」が様子見と補修の分かれ目だよ。幅0.3mm未満の細いヘアクラックは乾燥収縮が原因のことが多くて緊急性は低め。一方、幅0.3mm以上(名刺の厚さがすっと入る)・横や斜めに走る・さび汁がにじむひびは、強度に関わる構造クラックの可能性があるから早めの診断と補修が安心なの。費用は表面の充填なら1箇所数千円〜、エポキシ樹脂の低圧注入は1mあたり1〜3万円、アラミド繊維シート補強は1㎡あたり2〜4万円が目安。「診断力/工法と費用の明朗さ/施工の確実さと保証/中立性/安全・トラブル対策」の5基準で、直し方・頼み方をランキングしたよ。

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  • 01分かれ目は「幅0.3mm」 — 名刺(厚さ約0.3mm)が入るひび・横向き・さび汁は要注意サイン。まず幅を測って写真で記録してね
  • 02費用は工法で大きく違う — 充填数千円〜・Uカット2,000〜6,000円/m・樹脂注入1〜3万円/m・アラミド補強2〜4万円/㎡が目安だよ
  • 03「無料点検」の訪問に注意 — 床下や基礎を見て不安をあおる点検商法のトラブルが増えているの。即決せず相見積もり、困ったら「188」へ

01CHAPTER 01

そのひび、危険?「幅0.3mm」の見分け方と工法別の費用相場

結論:基礎のひび割れでまず確かめたいのは「幅・向き・サイン」の3つだよ。分かれ目は幅0.3mm——0.3mm未満の髪の毛のように細いひび(ヘアクラック)は、コンクリートの乾燥収縮や表面の化粧モルタルだけのひびのことが多くて、緊急性は低めと言われているの。一方、幅0.3mm以上で深さのあるひび(構造クラック)は、雨水が入って中の鉄筋をさびさせたり、不同沈下(地盤の沈み)のサインだったりして、放っておくと強度低下につながるおそれがあるんだ。幅は名刺(厚さ約0.3mm)がひびにすっと入るかでだいたい見分けられるよ。さらに横や斜めに長く走るひび・同じ場所に集中する複数のひび・茶色いさび汁・表面の剥がれ(中の鉄筋が見える)は危険度高めのサインだから、早めに専門家へ。費用の目安は、表面の充填(シール)工法が1箇所数千円〜2万円程度、Uカットシール工法が1mあたり2,000〜6,000円、ひびの奥まで樹脂を入れるエポキシ樹脂低圧注入が1mあたり1〜3万円、アラミド繊維シート補強が1㎡あたり2〜4万円。出張費や最低受注額があるから、1箇所だけでも総額数万円になることが多いの。

似たテーマとの区別はこうだよ。外壁(壁面)のひび・剥がれ→外壁補修外壁材のつなぎ目の目地→コーキング打ち替え家全体の耐震性が心配→耐震診断基礎コンクリートのひび割れ→このページ。工法別の費用感は下のカードにまとめたね。

充填(シール)工法

ヘアクラック向け。表面にシール材を塗り込んで雨水の浸入を防ぐの。1箇所数千円〜2万円程度が目安だよ。

Uカットシール工法

ひびに沿ってU字の溝を掘り、補修材を充填。幅0.3mm以上向けで1mあたり2,000〜6,000円が目安なの。

エポキシ樹脂低圧注入

ひびの奥までゆっくり樹脂を注入してコンクリートと一体化。構造クラックの本命で1mあたり1〜3万円目安。

アラミド繊維シート補強

鋼材より強くさびない繊維シートを貼って基礎ごと補強。1㎡あたり2〜4万円目安で、地震への備えにもなるよ。

建築士の住宅診断

原因と危険度を中立の立場で調べてもらう選択肢。目視5〜7万円・機材を使う詳細調査は6〜12万円が目安。

大規模な基礎補強

沈下や劣化が進んだ場合の打ち増し・基礎全体の補強は数十万〜100万円超のことも。必ず診断とセットでね。

数字は「目安」だよ:料金はひびの本数・幅・深さ・原因(乾燥収縮か沈下か)・地域、そして会社の料金体系で変わるんだ。同じ1mでも、原因が地盤にあるなら表面補修だけでは再発しちゃうの。だからひびの写真(名刺やものさしを当てて)を撮って、現地調査つきの見積もりを2〜3社で比べてから決めるのが鉄則。保険や保証が使えるかの最新条件は、保険会社・建てた会社に直接確認してね。

02CHAPTER 02

基礎ひび割れ補修の頼み方ランキング7【2026年6月】

編集部が「原因と危険度の診断力・工法と費用の明朗さ・施工の確実さと保証・中立性・安全・トラブル対策」の5基準で、はじめてでも失敗しにくい順に直し方・頼み方をまとめたよ。ひびの幅と家の築年数で最適解が変わるから、フィルターも使ってみてね。金額はどれも目安で、ひびの状態・地域によって変わるんだ。

目的で絞り込み
比較
1

基礎補修の専門業者に頼む(樹脂注入で強度ごと直す本命ルート)

エポキシ樹脂をひびの奥まで注入してコンクリートと一体化——幅0.3mm以上のひびを強度ごと直す本命ルートなの

費用 樹脂注入1mあたり1〜3万円目安 向く人 幅0.3mm以上のひびを直したい 注意 工法名と単価入りの見積もりを
編集部おすすめ構造クラックなら
幅0.3mm以上のひび・深さのあるひびをしっかり直すなら、基礎補修を専門にしている業者が本命だよ。表面をなぞるだけの補修と違って、エポキシ樹脂の低圧注入(1mあたり1〜3万円目安)はひびの奥までゆっくり樹脂を行き渡らせて、硬化後はコンクリートと一体化して強度を回復させる工法なの。幅が広いひびにはUカットシール工法(1mあたり2,000〜6,000円目安)を使い分けるなど、状態に合わせた提案ができるのが専門業者の強みなんだ。見積もりでチェックしたいのは「工法名・数量(m数)・単価」が書かれているか——「基礎補修一式◯万円」だけの見積もりは、何をどこまでやるのか比べようがないの。あわせて施工後の保証の有無・施工写真を残してくれるかも聞いてみてね。ひびの原因が地盤の沈下にありそうなとき(ドアの建て付け悪化・床の傾きを伴うとき)は、補修の前に2位の住宅診断で原因を調べるほうが、結局むだがないよ。
4.7
比較
2

建築士の住宅診断で原因と危険度を調べてもらう(中立の安心ルート)

工事をしない専門家に「直す必要があるか・どこまでやるか」を判定してもらう——売り込みなしの中立ルートなの

費用 目視5〜7万円・詳細6〜12万円 向く人 原因と危険度をまず知りたい 注意 工事をしない中立の専門家を選ぶ
ひびが多い人に
「ひびがあちこちにある」「ドアの建て付けも悪くなってきた」「業者に指摘されたけど本当か分からない」——そんなときは、いきなり補修を頼む前に建築士などによる住宅診断(ホームインスペクション)で原因と危険度を調べてもらうのが安心だよ。費用は目視中心の診断で5〜7万円、機材(鉄筋探査・レベル測定など)を使う詳細調査で6〜12万円が目安なの。診断料はかかるけど、価値は「中立であること」——工事を受注しない診断の専門家なら、不要な工事を勧める動機がないから、「このひびは様子見でいい」「ここだけ注入が必要」と優先順位をつけてくれるんだ。特に床の傾きや沈下が疑われるケースでは、原因(地盤か・構造か)で対策がまったく変わるから、診断が先のほうが結局安く済むことが多いの。家全体の耐震性まで心配なら、自治体の補助が出ることもある耐震診断とあわせて検討してみてね。診断書は補修の相見積もりを取るときの「共通のものさし」にもなるよ。
4.5
比較
3

地元の工務店・リフォーム会社に頼む(住まいまるごと相談ルート)

基礎のひびも床下の湿気も玄関まわりも——家の気になる箇所をまとめて相談できる、顔の見える安心ルートなの

費用 部分補修1〜10万円程度が目安 向く人 家の補修をまとめて相談したい 注意 基礎補修の実績を確認してね
「基礎のひびだけじゃなくて、床下の湿気や水まわりも気になっている」なら、地域の工務店やリフォーム会社にまとめて相談するのが効率的だよ。費用はひび割れの部分補修で1〜10万円程度が目安で、状態に応じて専門の協力業者と組んでくれるの。地元の会社の良さは「家の事情を続けて見てもらえる」こと——一度頼んだ会社なら、数年後の点検や次の補修もスムーズなんだ。気をつけたいのは、基礎補修(樹脂注入など)の経験には会社差があること。「基礎のひび割れ補修の施工例はありますか?」「どの工法を使いますか?」と聞いてみて、具体的に答えてくれる会社を選んでね。なお、外壁のひびや剥がれも一緒に直したいなら外壁補修の記事で症状別の相場をまとめているよ。見積もりは「基礎だけ」「外壁とセット」など条件をそろえて2〜3社で比べると、適正価格が見えてくるの。
4.3
比較
4

建てた会社・売主の保証で直す(新築10年以内なら無償の可能性も)

基礎は法律で10年保証の対象になる構造部分——新築・購入から10年以内なら、お金を払う前に確認したいルートなの

費用 保証対象なら無償のことも 向く人 新築・購入から10年以内 注意 他社で直す前にまず売主へ連絡
家が新築から10年以内なら、補修業者を探す前に確認してほしいことがあるの。新築住宅の基礎や柱など「構造耐力上主要な部分」は、法律(住宅品確法)で引き渡しから10年間の保証(瑕疵担保責任)の対象とされているんだ。ひびの原因が施工や構造にあると認められれば、建てた会社・売主の負担で補修される可能性がある——つまり無償で直るかもしれないルートなんだよ。だから10年以内の家は、まず建てた会社・売主のアフター窓口に写真を添えて連絡するのが先。ここで大事な注意がひとつ——先に他社で補修してしまうと、原因の調査ができなくなって保証の交渉が難しくなるの。順番だけは間違えないでね。すべてのひびが保証対象になるわけではなくて、乾燥収縮による表面の細いひびは対象外とされることも多いけど、確認は無料なんだから聞かない手はないよ。やり取りは記録が残るメールや書面がおすすめ。対応に納得できないときは、住まいの紛争処理の公的な相談窓口や「188」に相談してみてね。
4.1
比較
5

外壁の補修・塗装とセットで直す(まとめて効率よく済ませるルート)

外壁工事のついでに基礎の補修と保護塗装まで——出張費も業者探しも一度で済むまとめ得ルートなの

費用 セットで出張費・手間を節約 向く人 外壁の傷みも気になっている 注意 化粧モルタルだけのひびか確認を
外壁のひびや色あせも気になっているなら、外壁補修・塗装のタイミングで基礎も一緒に見てもらうのが効率的だよ。外壁工事の業者は下まわりの状態も確認するから、基礎の表面の補修+基礎用の保護塗装(モルタルの保護・防水)までセットで頼めることが多いの。別々に頼むより出張費・現地調査・業者探しの手間が一度で済むのがうれしいところ。ここで知っておきたい豆知識——基礎の表面は「化粧モルタル」という薄い仕上げ層で覆われていることが多くて、そこだけのひびなら見た目の問題で済むこともあるの。ただし中の構造体まで届いているかは表面からは分かりにくいから、「化粧モルタルだけですか?中まで届いていますか?」と確認してもらってね。外壁側の症状別の相場は外壁補修、塗り替え全体の料金感は外壁塗装の記事が詳しいよ。外壁に足場を組む工事なら、ふだん見えない高い場所の点検もできる、せっかくの機会なんだ。
4.0
比較
6

アラミド繊維シートで補強までする(地震に備える本格ルート)

さびない高強度繊維を貼って基礎そのものを補強——ひびの補修を超えて地震に備える本格ルートなの

費用 1㎡あたり2〜4万円が目安 向く人 ひびが多い・地震に備えたい 注意 まず診断で必要性の確認を
「ひびを埋めるだけじゃなくて、基礎そのものを強くしたい」——そんなときの選択肢がアラミド繊維シートによる基礎補強だよ。アラミド繊維は鋼材を上回る強度を持ちながら、さびない・劣化しにくい素材で、樹脂でひびを補修したうえから基礎の立ち上がりに貼って一体化させるの。費用は1㎡あたり2〜4万円程度が目安で、ひびの再発を抑えつつ基礎の粘り強さを高められるんだ。特に検討する価値があるのは、築年数が経った家・ひびが多数ある家・鉄筋の量が少ない時代の基礎(無筋基礎)の家。ただし、補強が本当に必要か・どの範囲に施工するかは素人には判断できないから、必ず耐震診断や住宅診断で必要性を確かめてからにしてね(診断には自治体の補助が出ることもあるよ)。「全周に施工しないと意味がない」など過剰な提案をする業者もいるから、診断書に基づいた範囲の提案かを見比べるのが、賢い頼み方なの。
3.8
比較
7

DIYで補修する(幅0.3mm未満のヘアクラック限定ルート)

補修材数千円で雨水の浸入を防げる——ただし「幅0.3mm未満のヘアクラックだけ」の条件付きルートなの

費用 補修材数千円から 向く人 幅0.3mm未満のヘアクラック 注意 0.3mm以上はプロに任せてね
幅0.3mm未満の浅いヘアクラックなら、DIYでの応急補修も選択肢だよ。ホームセンターや通販でコンクリート用の補修材(シール材・ひび割れ用パテ)が数千円で手に入って、ブラシで汚れを落としてから塗り込むだけ——雨水の浸入を防いで進行を遅らせる「表面の保護」としては十分働いてくれるの。ただし忘れないでほしいのが、DIYで埋まるのは表面だけということ。ひびの奥までは埋まらないし、埋めた後は幅の変化を観察できなくなる側面もあるんだ。だから施工前に名刺やものさしを当てた日付入りの写真を必ず残しておいてね。そして幅0.3mm以上・横向き・さび汁つき・何本も集中しているひびは、DIYの守備範囲外——強度に関わる可能性があるから、1位の専門業者か2位の住宅診断に回そう。「自分でやれる範囲」と「プロの範囲」の線引きさえ守れば、DIYは費用を抑えるかしこい選択肢だよ。
3.6

※ 評価は編集部による5基準(原因と危険度の診断力・工法と費用の明朗さ・施工の確実さと保証・中立性・安全・トラブル対策)の総合判断だよ(2026年6月時点)。金額は複数の公開料金情報をもとにした目安で、ひびの本数・幅・深さ・原因・地域・時期によって変わるの。保証・保険の条件は会社や契約ごとに違うから、正確な内容は必ず建てた会社・保険会社・各社の見積もりで確認してね。

03CHAPTER 03

頼み方選び(=失敗しない5基準)

このランキングは、基礎ひび割れ補修でつまずきやすい5点を基準にしてるよ。基礎は「素人に状態が分かりにくい」からこそ不安をあおる商法の的になりやすい場所なの。診断の確かさと見積もりの明朗さが、満足度のほとんどを決めるんだ。

① 原因まで診断してくれる?

ひびは結果で、原因は乾燥収縮・地盤・施工などさまざま。幅の計測と原因の説明をセットでしてくれるかが第一関門だよ。

② 工法と費用は明朗?

「補修一式◯万円」ではなく、工法名・数量・単価のある見積もりを。充填と樹脂注入では単価が10倍違うこともあるの。

③ 施工は確実?保証は?

施工前後の写真を残してくれるか、補修後の保証があるか。注入工法は施工の丁寧さで仕上がりが変わるんだ。

④ 中立の意見を聞ける?

工事を受注しない建築士の診断は「直さなくていい」と言える立場。大きな工事の前ほど第三者の目が効くよ。

⑤ 安全・トラブル対策は?

突然の訪問点検で契約を迫る業者は要警戒。即決せず相見積もり、困ったら消費者ホットライン「188」だよ。

04CHAPTER 04

状況別おすすめ早見表

「結局どう頼めば?」を一発で。ひびの状態と家の事情にいちばん合う直し方はこれだよ。

細いひびが1〜2本(0.3mm未満)

費用をかけずに進行を防ぎたい

推しDIY+写真で定点観察

補修材数千円。施工前に日付入り写真を残すのがコツだよ。

名刺が入る幅・深さのあるひび

強度ごとしっかり直したい

推し専門業者の樹脂注入

低圧注入1〜3万円/m目安。工法名と単価入りの見積もりでね。

ひびが多い・建て付けも悪い

原因と危険度をまず知りたい

推し建築士の住宅診断

目視5〜7万円目安。中立の診断が工事のものさしになるの。

新築・購入から10年以内

無償で直せる可能性を確認

推し建てた会社・売主へ連絡

基礎は10年保証の対象になる構造部分。他社で直す前にね。

外壁の傷みも気になる

まとめて効率よく直したい

推し外壁補修・塗装とセット

出張費と業者探しが一度で済む。基礎の保護塗装も一緒にね。

地震への備えまで考えたい

基礎そのものを強くしたい

推し診断+アラミド繊維補強

2〜4万円/㎡目安。耐震診断で必要性を確かめてからね。

ちなみに、家の「外まわりの劣化」シリーズは考え方が共通なの。症状の記録→原因の診断→工法と単価の見積もり比較→施工と保証の確認という流れは、外壁補修でもコーキング打ち替えでも同じだよ。家全体の耐震性が気になるなら耐震診断の記事もあるから、点検の計画づくりの材料にしてみてね。

05CHAPTER 05

高額請求・トラブルを避ける確認ポイント

「無料点検」からの不安あおり——基礎・床下は点検商法の定番なの

結論:基礎ひび割れでいちばん気をつけたいのが、突然訪ねてきて「無料で点検します」と床下や基礎を見たがる業者だよ。消費生活センターには、点検のあとに「基礎が割れている」「このままだと家が傾く」と不安をあおって、高額な補強工事や次々と別の工事を契約させる「点検商法」の相談が寄せられていて、契約した人の多くが高齢者なの。基礎や床下は自分で確かめにくい場所だからこそ、この手口の的になりやすいんだ。守り方はシンプル——頼んでいない訪問点検はその場で契約しないこと。本当にひびがあったとしても、写真を撮ってもらって「家族と相談します」と一晩おいて、別の会社の見積もりと比べれば、ほとんどのトラブルは避けられるよ。もし契約してしまっても、訪問販売にはクーリングオフ制度(契約書面を受け取った日から8日以内)があって、書面(はがき等)や電子メールで無条件解除ができるの。困ったら消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談してね。

「保険で無料で直せる」の勧誘——不正請求に巻き込まれないで

もうひとつの注意が保険がらみの勧誘だよ。基礎のひび割れは、経年劣化や乾燥収縮が原因なら火災保険の対象外が基本。地震が原因の損害は火災保険では補償されず、地震保険に入っていれば損害の程度に応じて対象になる可能性がある——という整理なの。ところが「保険を使えば実質無料で直せます」と勧誘して、経年劣化なのに災害のせいだと申請させる手口があるんだ。これは不正請求に当たるおそれがあって、契約者本人が責任を問われたり、保険を解除されたりするリスクまである話なの。保険を使えるかどうかの判断は業者ではなく保険会社・代理店に自分で確認するのが鉄則。地震のあとにひびを見つけたら、片づけや補修の前に日付入りの写真を多めに残しておくと、保険の調査がスムーズだよ。保険申請の代行手数料を補修費用に上乗せする業者にも気をつけてね。

「一式見積もり」と過剰提案——工法名・数量・単価で比べてね

基礎補修の見積もりで困るのが、「基礎補修工事一式 ◯◯万円」としか書かれていないケースなの。これでは充填(数千円級)なのか樹脂注入(1mあたり1〜3万円級)なのか分からなくて、比較のしようがないんだ。見積もりには「工法名・施工する長さや面積・単価」を書いてもらおう。あわせて、ひび数本の補修相談に対していきなり「基礎全体の補強が必要」「全周にシートを」と大きな話になる場合は、いったん立ち止まって2位の中立の住宅診断を挟むのがおすすめ——本当に必要なら診断書に根拠が残るし、不要なら数十万円の出費を防げるの。なお、ひびの再発が続く・床の傾きを伴うときは、原因が地盤にあることも。その場合は表面補修を繰り返すより、地盤・構造の調査に進むほうが結局近道だよ。

こんな点に気をつけてね

  • 1突然の「無料点検」で契約しない(不安をあおられても即決せず相見積もり。クーリングオフ8日と「188」を覚えておいてね)
  • 2「保険で無料」の勧誘は危険信号(経年劣化は対象外が基本。保険の可否は自分で保険会社に確認するのが鉄則だよ)
  • 3「一式」見積もりで決めない(工法名・数量・単価をそろえて2〜3社比較。大きな工事の提案には中立の診断を挟もう)
依頼前に確認することリスト:①ひびの幅・向き・本数(名刺を当てた日付入り写真で記録) ②築年数と保証の有無(10年以内ならまず建てた会社へ) ③見積もりの工法名・数量・単価 ④施工後の保証と施工写真の有無 ⑤地震起因なら保険会社への確認。この5つを押さえれば、はじめてでも安心して頼めるよ。納得できないトラブルが起きたら、消費者ホットライン「188」に相談してね。

06CHAPTER 06

はじめてでも安心・基礎ひび割れ補修依頼の3ステップ

むずかしいことはないよ。記録 → 見積もり比較 → 施工と保証の確認の3ステップ。

  1. ひびを「測って・撮って」記録する:まず名刺(厚さ約0.3mm)かものさしをひびに当てて、日付が分かる形で写真を撮ろう。チェックするのは幅(0.3mm以上か)・向き(縦か横・斜めか)・本数・さび汁や剥がれの有無。家のまわりをぐるっと一周して、基礎の全面を見ておくのがコツだよ。あわせて築年数と、新築時の書類(保証書・契約書)も確認してね——10年以内なら、お金を払う前に建てた会社・売主への連絡が先なの。
  2. 条件をそろえて2〜3社の見積もりを取る:写真を添えて、「ひびの補修」という同じ条件で2〜3社に見積もりを頼もう。比べるのは「工法名・数量・単価が書かれているか/原因の説明があるか/施工後の保証があるか」の3点。会社ごとに工法の提案が違ったら、それは原因の見立てが違うということ——差が大きいときや大規模な補強を勧められたときは、工事をしない建築士の住宅診断を挟んで中立の意見をもらうと安心だよ。
  3. 施工に立ち会って、写真と保証書を受け取る:工事のときは、できれば施工前・施工中・施工後の写真を残してもらおう(床下など見えない場所こそ大事なの)。完了したら補修箇所を一緒に確認して、保証書や工事内容の書類を受け取ってね。最後にひとつ——基礎は一度直して終わりじゃなくて、年1回くらい家のまわりを一周して見る習慣がいちばんの予防策。新しいひびの早期発見が、修繕費をいちばん小さくしてくれるんだ。

07CHAPTER 07

あわせて聞かれる質問(FAQ)

基礎のひび割れは放置しても大丈夫?

結論:幅0.3mm未満の浅くて細いひび(ヘアクラック)なら、コンクリートの乾燥収縮が原因のことが多くて、すぐに強度へ影響する心配は小さいと言われているよ。ただし「放置でいい」ではなくて「観察を続ける」が正解なの。日付入りの写真を撮っておいて、半年〜1年ごとに幅が広がっていないか見比べてね。幅0.3mm以上(名刺の厚さが目安)になっていたり、横や斜めに走っていたり、茶色いさび汁がにじんでいたら、早めに専門家の診断を受けよう。

基礎のひび割れ補修の費用はいくらくらい?

結論:工法ごとの目安は、表面の充填(シール)工法が1箇所数千円〜2万円程度、Uカットシール工法が1mあたり2,000〜6,000円、ひびの奥まで樹脂を入れるエポキシ樹脂低圧注入が1mあたり1〜3万円、アラミド繊維シートでの補強が1㎡あたり2〜4万円程度だよ。ただし出張費や最低受注額の設定で、1箇所だけでも総額数万円になることが多いの。ひびの本数・幅・原因で工法が変わるから、現地調査つきの見積もりで総額を確認してね。

危険なひび割れはどう見分ける?

結論:注意したいサインは「幅0.3mm以上(名刺がすっと入る)」「横や斜めに長く走る」「同じ場所に何本も集中している」「茶色いさび汁がにじむ」「コンクリートの表面が剥がれて中の鉄筋が見える」「ドアや窓の建て付けが悪くなった」だよ。縦に1〜2本の細いひびは乾燥収縮のことが多いけど、横方向のひびや貫通したひびは構造に関わる可能性があるの。当てはまるサインがあったら、自分で判断せず建築士や基礎補修の専門業者に見てもらってね。

基礎のひび割れ補修はどこに頼めばいい?

結論:幅0.3mm以上のひびをしっかり直すなら、エポキシ樹脂注入などの実績がある基礎補修の専門業者が本命だよ。ひびが多い・建て付けの悪化もあるなど原因がわからないときは、工事をしない建築士の住宅診断(目視5〜7万円目安)で先に危険度を調べてもらうと安心なの。新築や購入から10年以内なら、まず建てた会社・売主に連絡してね(構造部分の保証で無償になる可能性があるよ)。どのルートでも2〜3社の相見積もりが基本だよ。

基礎のひび割れに火災保険や地震保険は使える?

結論:経年劣化や乾燥収縮によるひび割れは、火災保険の対象外が基本だよ。地震が原因のひび割れは火災保険では補償されず、地震保険に入っていれば損害の程度に応じて対象になる可能性があるの。気をつけたいのが「保険を使えば無料で直せる」と勧誘する業者——事実と違う申請をあおる手口はトラブルのもとで、不正請求に巻き込まれるおそれもあるんだ。保険を使えるかどうかは、業者ではなく自分で保険会社・代理店に確認するのが鉄則だよ。

基礎のひび割れは自分で(DIYで)補修してもいい?

結論:幅0.3mm未満の浅いヘアクラック限定なら、ありだよ。ホームセンターの補修材(シール材・パテ)は数千円で手に入るの。ただしDIYは「表面の保護」までで、ひびの奥は埋まらないことを覚えておいてね。表面だけ埋めると、中で進行しても見えなくなる側面もあるから、補修前に日付入りの写真を残しておくのがコツ。幅0.3mm以上のひび、横向き・さび汁つきのひびは、強度に関わる可能性があるからプロに任せてね。