05CHAPTER 05
失敗しない塗料選びと、頼む前・塗る前の注意点
まず素材を確認——「塗ってはいけないデッキ」があるよ
結論:塗装の話を始める前に、デッキの素材確認が先だよ。人工木(樹脂製)のデッキは塗装不要で、そもそも塗装に向かないの——樹脂と木粉でできていて塗料が染み込まないから、塗ってもムラになりやすく、製品の機能を損ねることもあるんだ。汚れは水洗いやデッキブラシのお手入れで十分。ウリン・イペなどのハードウッドも油分が多くて塗料が入りにくく、もともと耐久20〜30年といわれる素材だから基本は塗装不要。表面が銀白色(シルバーグレー)に変わるのは劣化じゃなく経年変化で、味として楽しむ人も多いの。塗装でこまめに守る必要があるのは、スギ・ヒノキ・SPF材などのソフトウッド。素材がわからないときは、購入時の資料や施工業者に確認するか、見積もりのときに業者に見てもらってね。
浸透タイプと造膜タイプ・水性と油性——最初の選択が次回を決める
木材保護塗料は「浸透タイプ」と「造膜タイプ」に分かれるよ。浸透タイプは防腐・防虫成分が木にしみ込んで内側から守るタイプで、木目が活きる・剥がれの心配が少ない・次回も上から塗りやすいのが長所。耐久は短めで1〜3年ごとの塗り直しが目安なの。造膜タイプは表面に塗膜を作ってガードするから耐久は高めだけど、木目が隠れて、劣化すると塗膜がめくれて、塗り替え前の剥離作業が大変。そして大事なのが、一度造膜タイプを塗ると浸透タイプには戻しにくいこと——最初の選択が、その後ずっとのメンテナンス方式を決めるんだ。迷ったら浸透タイプが扱いやすいよ。水性か油性かは、においが少なく扱いやすい水性が住宅地や小さい子のいる家向き、耐久重視なら油性が目安。色は濃いめのほうが紫外線に強くて持ちがいい傾向があるの。
DIYの段取り——失敗の8割は「下地」と「乾燥」
DIYの手順は「洗浄→乾燥→研磨→養生→塗り(2回)」。最初にデッキブラシや高圧洗浄機で汚れ・カビ・古い塗膜の浮きを落とすんだけど、高圧洗浄機はいちばん弱い圧から試して、木材の表面を毛羽立たせないようにしてね。洗ったら丸1日以上おいてしっかり乾燥——湿ったまま塗るのが、剥がれのいちばんの原因なの。研磨は古い塗膜の浮きやささくれをサンドペーパーで整えて、研磨粉をきれいに掃き取ってから塗りに進むこと。塗りは板の木目に沿って薄く、乾かしてから2回目が基本だよ。梅雨どきと冬の低温期は避けて、晴れが2〜3日続くタイミングを選ぶと失敗が減るの。塗料が乾くまではペットや子どもが乗らないように気をつけてね。古い造膜塗料がべったり残っているデッキは、剥離からやり直しになって一気に大変になるから、その場合はプロに任せるのが結局早いんだ。
業者トラブルの予防——「無料点検」の即決はしない
外まわりの工事では、「近くで工事をしていて、デッキの傷みが見えたので」と訪ねてくる訪問営業からの契約トラブルが定番だよ。その場で「今日契約すれば割引」と急かされても、即決しないで内訳つきの見積もりを2〜3社で比べるのがいちばんの予防策。訪問販売で契約した場合は、条件を満たせばクーリング・オフ(8日以内)の対象になるし、困ったときは消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談できるの。見積もりでは洗浄・下地処理・塗料名・塗り回数・補修費・(外壁とセットなら)足場代の扱いを見比べてね。「全部込みでいくら」としか書かれていない見積もりは、あとから追加費用が出やすいサインだよ。
こんな点に気をつけてね
- 1人工木のデッキに塗装の見積もりを取らない・塗らない(塗装不要の素材なの。「塗りましょう」と勧めてくる業者には注意してね)
- 2洗浄・乾燥・研磨を省いた「上塗りだけ」の格安提案に乗らない(下地処理なしの塗装はすぐ剥がれて、かえって高くつくの)
- 3訪問営業の即決契約・相場とかけ離れた請求には応じない(2〜3社の相見積もりが予防のいちばん。困ったら消費者ホットライン「188」に相談してね)
✅見積もり前に確認することリスト:①デッキの素材(ソフトウッドか・ハードウッドか・人工木か) ②広さ(おおよその㎡)と築年数・前回塗装の時期 ③いまの塗料が浸透か造膜か ④腐り・ぐらつき・たわみの有無 ⑤希望の仕上がり(木目を活かすか・色を付けるか)。この5つを伝えられると、見積もりが一度で正確になるよ。料金で困ったことが起きたら、消費者ホットライン「188」で最寄りの消費生活センターに相談してね。