05CHAPTER 05
データ消去のやり方と注意点——手放す前に読んでね
ごみ袋に出すのは絶対NG。リチウムイオン電池は発火するの
結論:スマホ・ガラケー・モバイルバッテリーを可燃ごみや不燃ごみの袋に入れるのは絶対にやめてね。内蔵のリチウムイオン電池は、収集車の中で圧縮されたり処理施設の破砕機で衝撃が加わったりすると発火するおそれがあって、ごみ処理施設の火災事故が全国で起きているの。スマホは小型家電リサイクル法の対象品目で、回収ボックスやショップ回収という無料の正規ルートがちゃんと用意されているから、そちらに乗せてあげよう。モバイルバッテリーは量販店などの小型充電式電池のリサイクル回収箱が基本で、詳しくはモバイルバッテリー処分の記事にまとめているよ。
初期化の「前」にやること——あとからではやり直せないの
いきなり初期化するのはNGだよ。順番はこう——①写真・連絡先・アプリのバックアップ(クラウドや新しい端末への移行。LINEなどのトークは引き継ぎ設定が別に必要なの)。②おサイフケータイ・電子マネー残高の移行(各サービスの機種変更手続きで残高を引き継ぐの。初期化してからでは取り出せなくなることがあるから必ず先にね)。③iPhoneは「探す」をオフにしてApple IDからサインアウト(アクティベーションロックが残ると次の持ち主が使えず、買取も断られるの)、AndroidはGoogleアカウントを端末から削除。④SIMカード・SDカードを抜く(eSIMは回線プロファイルを削除。SDカードは本体を初期化しても中身が残るから要注意だよ)。ここまで済んで、はじめて初期化なの。
初期化のやり方——iPhoneは標準でOK・古いAndroidは暗号化を確認
初期化そのものはかんたんだよ。iPhoneは「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」。いまのiPhoneは中身がまるごと暗号化されているから、初期化すれば復元はきわめて困難とされているの。Androidは「設定」→「システム」などから「すべてのデータを消去(出荷時リセット)」(名称は機種で違うよ)。近年の機種は暗号化が標準だけど、古い機種は暗号化されていないことがあるから、設定のセキュリティ項目で端末の暗号化を確認(必要なら実行)してから初期化すると安心なんだ。暗号化は時間がかかるから、充電しながらやってね。電源が入らない・操作できない端末は初期化できないから、物理破壊サービスかショップでの穴あけがいちばん確実な答えだよ。
売るとき・回収のトラブルにも気をつけて
買取や回収をお願いするときの注意はふたつ。ひとつめは出張買取の「押し買い」——スマホの査定のはずが、貴金属や着物まで「ついでに売って」と迫られるトラブルが報告されているの。訪問購入はクーリングオフ(8日間)の対象で、期間内なら品物を取り戻せるから、その場で即決しなくて大丈夫。しつこいときは消費者ホットライン188に相談してね。ふたつめは「無料回収」をうたうアナウンス巡回車——積み込んだあとで高額請求される事例があるうえ、回収後のデータの行き先も追えないの。スマホのような個人情報のかたまりは、正規の回収ルートか許可を持つ業者にだけ渡そうね。
こんな点に気をつけてね
- 1二段階認証アプリの引き継ぎを忘れずに(銀行やSNSの認証アプリを移行せず初期化すると、ログインできなくなって復旧がとても大変なの。バックアップ時に必ず確認してね)
- 2回収ボックスは「入れたら戻せない」(投入してから「SDカードが入ったままだった」に気づいても取り出せないの。SIM・SDの抜き取りは投入直前にもう一度確認しよう)
- 3家族の端末は本人に必ずひと声かける(古い端末でも、中の写真やデータは本人の大切な記録なの。勝手に処分せず、バックアップの確認をしてからにしてね)
✅手放す前に確認することリスト:①バックアップとLINE・認証アプリの引き継ぎ ②おサイフケータイ・電子マネー残高の移行 ③「探す」オフとアカウントのサインアウト ④SIM・SDカードの抜き取り(eSIMはプロファイル削除) ⑤初期化(古いAndroidは暗号化を先に)。この5つを押さえれば、どの出口でも安心して手放せるよ。